前橋が熱い! 気鋭の建築家やアーティストが集結。新しい都市型芸術祭、いよいよスタートです!
芸術祭のシーズン到来! 全国各地でさまざまな芸術祭が開催されるなか、今年、新たなスタートを切るのが、群馬県前橋市が舞台の「第一回 前橋国際芸術祭 2026」です。どうやらこれまでの芸術祭とはひと味、ふた味違うようで…。その実態について、美術ライターの浦島茂世さんにご紹介いただきました。
【今月のオススメ】第一回 前橋国際芸術祭 2026『めぶく。Where good things grow.』
この春に東京と京都で開催され注目を集めたマルタン・マルジェラの展覧会を、再編成して紹介。
写真家・蜷川実花は、クリエイティブチーム〈EiM〉と共に、再開発エリアで新作を発表。
アレクサ・クミコ・ハタナカは日系カナダ人でクィアのアーティスト。日本、ベトナム、韓国など世界各地の紙づくりをリサーチし、手漉き和紙を素材にテキスタイル・衣服・彫刻などを制作。
緑溢れる田園地帯、山間の廃校、過疎化の進む離島、廃墟となった産業遺跡――。「地方創生」を使命のひとつとする芸術祭にとって、その舞台はこれまで、遠方だったりアクセスが不便だったりする場所が選ばれることがほとんどで、そういう環境で巨大なオブジェや謎めいたインスタレーションを鑑賞する非日常感が、わざわざ出かける理由になっていました。ところが、新しくスタートする「前橋国際芸術祭」が打ち出すのは、「まちなか」というコンセプト。実はここには、前橋市出身で、ジンズホールディングスCEOである田中仁さんの、起業家としての想いがあったのです。
’11年、モナコで開催された起業家世界大会に参加し、地域貢献を強く意識したという田中さんは、’14年に「田中仁財団」を設立。まちづくりに乗り出します。’20年に、創業300年の老舗旅館をリノベーションした「白井屋(しろいや)ホテル」をオープンさせた際には、万博リングで知られる藤本壮介が建築を手掛けたことでも大きな話題に。気鋭の建築家やデザイナーたちが続々と招かれたことによって、前橋は、街の記憶を引き継ぎながら、建築とアートの街へと変貌を遂げました。
今回の芸術祭に参加するアーティストのラインナップを見ても、新しさを感じます。ファッション界を離れてアーティストとして活躍するマルタン・マルジェラの展示や、日系カナダ人アーティスト、アレクサ・クミコ・ハタナカも気になる。作品からはもちろん、街そのものからも、旬のエネルギーを感じられると思います。(談)
<Information>第一回 前橋国際芸術祭 2026『めぶく。Where good things grow.』
開催テーマは、前橋市のまちづくりのビジョンとして’16年に制定された「めぶく。Where good things grow.」。中心市街地に点在するアートスポットを結び、滞在し、歩いて回れる都市型の芸術祭をつくり上げる。現代アートにとどまらず、詩・演劇・音楽の分野からもアーティストを招聘。
会期/2026年9月19日(土)〜12月20日(日)まで開催
会場/アーツ前橋、まえばしガレリア、白井屋ホテル、前橋市中心市街地エリア
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- EDIT :
- 剣持亜弥

















