矢継ぎ早に入れ替わる食のトレンド。2017年から2018年前半にかけては「チーズダッカルビ」「甘酒」「タマゴサンド」などが熱いブームとなりました。では2018年後半は、どんなフードがトレンドになるのでしょうか?

そこでPrecious.jp編集部は、レシピ動画サービス「クラシル」が発表した2018年下半期の食トレンド予想に注目! 流行の兆しあり、とピックアップされたフード「アリゴ」「ホットク」「ほうじ茶」の魅力、セレクトした理由やおすすめレシピを、クラシルを運営するdelyの広報担当・丹野さんに伺いました。レシピは、基本のレシピとアレンジレシピをわかりやすい動画付きでお届け。これからの食トレンド情報と、おやつにお弁当、今晩のメニューにも役立つレシピが満載です!

【目次】

レシピ動画配信サイト「クラシル」が2018年下半期の食トレンドを予想!

「クラシル」は「世界で1番、料理がわかりやすい」をテーマに、食卓を彩るおいしいレシピの数々を動画で紹介しているサイトです。レシピは管理栄養士や調理師、製菓衛生師、野菜ソムリエなど食のエキスパートが考案。簡単につくれる料理や節約料理、一風変わったアイディアレシピまでそろい、初心者から上級者まで料理を楽しめる動画サービスとして人気を博しています。

2018年下半期は「アリゴ」「ホットク」「ほうじ茶」がアツい!?

そんなクラシルがレシピの検索回数や各社食品メーカーの動き、市場の傾向を分析して決める調査プログラムが「selection&trend(セレクションアンドトレンド)」です。2018年下半期は「アリゴ」「ホットク」「ほうじ茶」が流行する兆しあり、との予想に!

しかし、アリゴやホットクという料理は今回初めて耳にした……という方も多いのでは? そこで、クラシルを運営するdelyの広報・丹野しおりさんご協力のもと、最先端のトレンドフードであるアリゴ・ホットク・ほうじ茶の魅力とレシピをご紹介します。

クラシル「selection&trend(セレクションアンドトレンド)」
クラシル「selection&trend(セレクションアンドトレンド)」

■1:チーズたっぷりの伸びるマッシュポテト「アリゴ」

シェアして食べられて見た目もおしゃれ。ホームパーティーにおすすめ!
シェアして食べられて見た目もおしゃれ。ホームパーティーにおすすめ!

おしゃれでインスタ映えバッチリ。SNS大注目のフランス郷土料理

アリゴはフランス中南部地方の郷土料理。チーズとジャガイモを混ぜ合わせてつくる料理で、いわば「伸びるマッシュポテト」のようなもの。フランスでは肉料理のつけ合わせとして食べられています。チーズとジャガイモという人気コンビの魅力と、写真映えするおしゃれな見た目で、いまSNSを中心に注目を集めているメニューです。フランス料理は敷居が高い印象ですが、通年で手に入りやすい材料を使ったアリゴはご家庭でも簡単につくれます。そして誰からも親しまれるメニューになるだろうという期待から、ピックアップされるに至ったそう。今回はアリゴの基本レシピと、ハンバーグでアリゴを包んだ大人も子供も喜ぶアレンジレシピをご紹介します。

アリゴの基本レシピ&「アリゴインハンバーグ」

基本のレシピ「たっぷりチーズでとろーりアリゴ」

「たっぷりチーズでとろーりアリゴ」レシピ動画はこちら
「たっぷりチーズでとろーりアリゴ」レシピ動画はこちら

【材料(4人前)】
・じゃがいも(計300g)2個
・生クリーム 80ml
・★モッツァレラチーズ 100g
・★ピザ用チーズ 200g
・ニンニク 1片
・有塩バター 20g
・塩 ひとつまみ
・黒こしょう 少々

(トッピング)
・黒こしょう(お好みで)少々
・フランスパン 4切れ

【つくり方】
(準備):じゃがいもは芽を取り除き、皮をむいておきます。
(1):ニンニクはみじん切りにします。
(2):モッツァレラチーズは粗みじん切りにします。
(3):じゃがいもをひと口大に切ったら、耐熱ボウルに入れラップをし、600Wの電子レンジで5分加熱します。マッシャーやフォークなどで潰します。
(4):なめらかになったら、生クリームを2回に分けて加え、全体が馴染むまで混ぜ合わせます。
(5):中火にかけたフライパンにバターを入れ、溶けたら(1)を入れます。香りが立ったら★を入れ、木ベラでかき混ぜます。
(6):全体が溶け混ざったら弱火にし、(3)を3回に分けて加え、その都度よく混ぜます。塩、黒こしょうを加え味を調えたら火からおろします。
(7):器に入れ、黒こしょうをふり、フランスパンを添えたら完成です。

【ポイント】
・ペーストしたじゃがいもと生クリームを先に混ぜておくことで、後でチーズと合わせたときに混ざりやすくなります。
・モッツァレラチーズとピザ用チーズを合わせることで、より濃厚な伸びやすいアリゴに。

おすすめアレンジレシピ「アリゴインハンバーグ」

「アリゴインハンバーグ」レシピ動画はこちら
「アリゴインハンバーグ」レシピ動画はこちら

【材料(1人前)】
(肉ダネ)
・豚ひき肉 200g
・玉ねぎ 50g
・卵 1個
・牛乳 大さじ1
・パン粉 大さじ1
・塩こしょう 小さじ1/4
・ナツメグ 少々
・サラダ油 小さじ1

(アリゴ)
・じゃがいも 50g
・モッツァレラチーズ 50g
・牛乳 50ml
・すりおろしニンニク 小さじ1/2
・塩こしょう ふたつまみ
・有塩バター 10g
・★ケチャップ 大さじ2
・★ウスターソース 大さじ2
・★砂糖 小さじ2
・パセリ(乾燥)適量

【作り方】
(準備):じゃがいもは皮を剥き芽を取り、ひと口大に切っておきます。
(1):アリゴをつくります。ひと口大に切ったじゃがいもを耐熱ボウルに入れ、ラップをして600Wの電子レンジで5分程、火が通るまで加熱し、フォークの背で潰します。
(2):鍋に有塩バターとすりおろしニンニクを入れ、中火にかけます。有塩バターが溶けたら牛乳とモッツァレラチーズを入れ、中火で混ぜ合わせます。
(3):モッツァレラチーズが溶けたら(1)を加えて弱火で混ぜ合わせます。塩こしょうで味を調えたら火から下ろします。粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫で10分程冷やします。
(4):ハンバーグをつくります。玉ねぎはみじん切りにします。
(5):ボウルに肉ダネの材料を入れ、粘りが出るまでよく捏ねます。2等分にし、(3)を包み俵形に成形します。
(6):熱したフライパンにサラダ油をひき、(5)を中火で焼きます。焼き色がついたら裏返し、蓋をして弱火で8分程焼いたら取り出します。
(7):同じフライパンに★を入れ、中火で混ぜ合わせます。フツフツしたら火から下ろします。
(8):お皿に(6)を盛り付け、(7)をかけたら完成です。

【ポイント】
・アリゴを冷蔵庫で冷やすことで、肉ダネに包みやすくなります。
・調理時間は30分ほどの手軽さ!お弁当のおかずにしても喜ばれます。

■2:韓国屋台スイーツの定番「ホットク」

出来たて熱々にかぶりついて食べる、冬の韓国の人気スイーツ
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チーズダッカルビに続け! 手軽につくれるコリアンフード

韓国の屋台でよく食べられている焼き菓子「ホットク」。見た目はホットケーキのようですが、食感は日本の料理でいう「おやき」が近いのだそう。本場韓国ではシナモン入りの黒砂糖をパン生地で包んだものが定番で、油で揚げたタイプと油を使わずに焼いたタイプがあります。最近、新大久保のホットク専門店には連日行列ができており、大流行となったチーズダッカルビと同じ傾向が見られるのだとか。今回はホットケーキミックスでつくる「ホットク風」の基本レシピと、キムチとホットクミックスを使ったしょっぱいおかず系のレシピをご紹介。これなら、わざわざ行列に並ばなくても、ご家庭で簡単につくれて楽しめます!

ホットクの基本レシピ&「キムチーズホットク」

基本のレシピ「HM(ホットケーキミックス)でホットク風チーズおやき」

「HM(ホットケーキミックス)でホットク風チーズおやき」レシピ動画はこちら
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【材料(4枚分)】
(生地)
・ホットケーキミックス 200g
・片栗粉 大さじ3
・水 100ml

・ピザ用チーズ 40g
・サラダ油 大さじ3
・はちみつ 大さじ1

【つくり方】
(1):生地の材料をボウルに入れよく混ぜ合わせます。ひとまとまりになったら手でよく捏ねます。
(2):つるんとしたら4等分にし、ピザ用チーズを包んだら、厚さ1.5cmまで平らに潰します。
(3):熱したフライパンにサラダ油をひき、2を軽く押し付けながら中火で焼きます。
(4):両面に焼き色がついたら火から下ろし、お皿に盛り付けます。
(5):はちみつをかけたら完成です。

【ポイント】
・ホットケーキミックスで作るので、ご家庭でも気軽に楽しめます。
※こちらのレシピは、はちみつを使用しております。1歳未満(乳幼児)のお子様は召し上がらないようご注意ください。

おすすめのアレンジレシピ「ホットクミックスで簡単 キムチーズホットク」

「ホットクミックスで簡単 キムチーズホットク」レシピ動画はこちら
「ホットクミックスで簡単 キムチーズホットク」レシピ動画はこちら

【材料(6個分)】
・ホットクミックス 200g
・ドライイースト 3g
・お湯(40℃) 120ml
・ピザ用チーズ 60g
・キムチ 60g
・サラダ油(手に塗る用) 大さじ1
・サラダ油 (焼く用) 大さじ1

【作り方】
(1):ボウルにドライイーストとお湯を入れ、よく混ぜ合わせたら、ホットクミックスを加えて5分程ゴムベラで捏ねます。
(2):手にサラダ油を塗り(1)を6等分にし、ピザ用チーズとキムチを包みます。
(3):熱したフライパンにサラダ油をひき、閉じ目を下にして弱火で焼きます。
(4):焼き色がついたら裏返し、ヘラで押し付け中火で焼きます。焼き色がついたら裏返し、中火で1分程焼いたら火から下ろします。
(5):お皿に盛り付けたら完成です。

【ポイント】
・ホットクミックスなら簡単に本格的なホットクが再現可能。ネット通販で購入できます。
・キムチとチーズを入れれば、おかずやおつまみにぴったりな一品に!

■3:日本の伝統フレーバーティー「ほうじ茶」

カフェやコンビニスイーツでも、ほうじ茶を使ったメニューやスイーツがブーム真っ只中
カフェやコンビニスイーツでも、ほうじ茶を使ったメニューやスイーツがブーム真っ只中

抹茶の次は、ほうじ茶! 香ばしさとアレンジ幅の広さが魅力

おなじみの飲み物ながら、テレビや雑誌などメディアで話題になる機会が増えたほうじ茶。丹野さんは「いまは抹茶に続くお茶スイーツが登場するタイミングだからでは」と予想します。高温で焙煎しているため渋み成分が飛び、低カフェインで飲みやすいのが特徴です。クセがないのでアレンジしやすく、香ばしさが料理に良いアクセントを与えてくれるため、これからますます流行る可能性大! 今回はほうじ茶ラテのレシピ2種類と、ほうじ茶の香ばしい風味と黒蜜の甘さがたまらないほうじ茶ティラミスのレシピをご紹介します。

おすすめのほうじ茶アレンジレシピ&ほうじ茶スイーツ

暑い時期におすすめ! 「アイスほうじ茶ラテ」

「アイスほうじ茶ラテ」レシピ動画はこちら
「アイスほうじ茶ラテ」レシピ動画はこちら

【材料(1人前)】
・ほうじ茶(ティーバッグ)2個
・お湯 100ml
・牛乳 80ml
・砂糖 小さじ2
・氷 適量

【つくり方】
(準備):ティーバッグは糸を切り外しておきます。
(1):鍋に牛乳、ほうじ茶を入れ弱火で煮ます。
(2):フツフツしてきたら火からおろし、ティーバッグを取り除き、砂糖を加えます。
(3):砂糖が溶けたらカップに注ぎ、完成です。

【ポイント】
・砂糖は、ガムシロップで代用してもおいしくつくれます。
・材料も少なく、とっても簡単にできます。

秋冬にかけては「お鍋でコトコト ほうじ茶ラテ」

「お鍋でコトコト ほうじ茶ラテ」レシピ動画はこちら
「お鍋でコトコト ほうじ茶ラテ」レシピ動画はこちら

【材料(1人前)】
・ほうじ茶(ティーバッグ)2個
・牛乳 200ml
・砂糖 小さじ1

【つくり方】
準備:ティーバッグは糸を切り外しておきます。
(1):鍋に牛乳、ほうじ茶を入れ弱火で煮ます。
(2):フツフツしてきたら火からおろし、ティーバッグを取り除き、砂糖を加えます。
(3):砂糖が溶けたらカップに注ぎ、完成です。

【ポイント】
・ティーバッグふたつと牛乳で煮出すので、濃厚なほうじ茶ラテに仕上がります。
・煮過ぎて牛乳に膜が張らないように温めましょう。

和洋折衷おしゃれスイーツ「ほうじ茶香る 和風ティラミス」

「ほうじ茶香る 和風ティラミス」レシピ動画はこちら
「ほうじ茶香る 和風ティラミス」レシピ動画はこちら

【材料(4人分)】
・スポンジケーキ(5号・直径15cm)400g

(シロップ)
・ほうじ茶(ティーバッグ) 2個
・お湯 150ml
・砂糖 大さじ1

(クリーム)
・生クリーム 400ml
・砂糖 大さじ2
・黒蜜 大さじ2
・マスカルポーネチーズ 200g

・ほうじ茶(パウダー) 適量
・チャービル 適量

【つくり方】
(1):シロップをつくります。ボウルにほうじ茶を入れ、お湯を注ぎラップをして5分ほど煮出したら、砂糖を加えて混ぜ合わせます。
(2):クリームをつくります。ボウルに生クリームと砂糖、黒蜜を入れてホイッパーで9分立てに泡立て、マスカルポーネチーズを加えて、よく混ぜ合わせます。
(3):器にスポンジケーキの半量を隙間なくちぎり入れ、ハケで(1)の半量を塗り、(2)の半量を全体に乗せます。同様にもう1回重ね、ほうじ茶パウダーを振りかけます。
(4):スプーンなどで食べる量を取り分けて、チャービルを飾ったら完成です。

【ポイント】
・日本茶にも紅茶にもよく合う、和洋風どちらでも楽しめるスイーツです。
・マスカルポーネチーズはクリームチーズで、スポンジケーキはカステラやビスケットで代用できます。


今回の“食のトレンド”に選ばれたメニューは話題性だけではなく「材料が手に入りやすい」、「簡単にできる」、「アレンジがきく」……など、つくりやすさが評価されたメニューでした。ご紹介したレシピはどれもおいしそうかつ斬新で、いますぐつくれそうなものばかり。料理初心者の方も、レシピ動画付きなので気軽にトライしてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
加藤良子
EDIT :
大村実樹(東京通信社)
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