日本でも人気の高い女性ジャス・シンガーのステイシー・ケントが9月に来日する。世界中から選りすぐりのミュージシャンが集い、毎夜ライブを繰り広げる東京・青山のブルーノート東京に、2012年から4度にわたり登場してきたステイシー・ケント。毎回、キュートな歌声とインテリジェンスあふれるサウンドで観客たちを魅了してきたが、そのステージに1年半ぶりに戻ってくる。

観客を恋に落とす人気女性シンガー、ステイシー・ケント

1年半ぶりにブルーノート東京のステージに帰ってきた!

世界中で活躍するジャズ・シンガー、ステイシー・ケント
世界中で活躍するジャズ・シンガー、ステイシー・ケント

 アメリカはニュージャージー生まれのステイシー・ケントは、イギリスに渡ってロンドンを拠点に歌手活動をスタートさせている。英語以外に、フランス語、ポルトガルト語も堪能で、文字通り世界規模で活躍するジャズ・ソングバードだ。

 1997年のレコーディング・デビュー以来、10枚を超えるオリジナル・アルバムをリリースしてきたが、ノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロが作詞を手がけた楽曲「バレット・トレイン(新幹線)」を含むニュー・アルバム『アイ・ノウ・アイ・ドリーム』は、昨年の発売以来、ベストセラーとなっている。同アルバムは、日本を代表するジャズ専門誌「ジャズ・ジャパン」が主催する『ジャズ・ジャパン・アワード』の2017年度アルバム・オブ・ザ・イヤー/ヴォーカル部門を獲得した。

2017年のライブステージより。撮影 : 佐藤 拓央
2017年のライブステージより。撮影 : 佐藤 拓央

 シンガーとしての実力はもちろん、佇まいの美しさ、曲と曲の間の優しくてウイットに富んだ語りも魅力的なステイシーのライブ。これまでのブルーノート東京のステージでは、ジャズのスタンダード・ナンバーに限らず、フランス語のオリジナル・ナンバーや、14歳の頃にスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの競演盤を聞いてから虜になってしまったというボサ・ノヴァも、たっぷりと披露してくれている。今回はどんな曲を聴くことができるのか、楽しみでならない。

2017年のライブステージより。撮影 : 佐藤 拓央
2017年のライブステージより。撮影 : 佐藤 拓央

 演奏メンバーには、夫であり、彼女の作品のプロデューサーでもあるサックス&フルート奏者のジム・トムリンソンをはじめ、実力派プレイヤーたちが参加。ステイシーの可憐な歌声に、あざやかな彩りを添えてくれる。

 充実したパフォーマンスに、心ゆくまで浸りたい。

■スケジュール
2018年9月14日(金)、15日(土)、16日(日)
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この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。