外食時、マナーに気を遣いますよね。食べている時はもちろん、食事を終えた後も大人の振る舞いをしたいもの。しかし今、食事をいただいた後のお皿についての「正しいマナー」について、論争が起きているのです! 今回は、要注意な「食器の取り扱い方」についてご紹介しましょう。
飲食店で「食べ終わったお皿」はどう取り扱うのが正解なのか
■食後のお皿を「重ねるか否か」で意見が分断
今夏、「外食時に食べ終わったお皿を重ねるか? 重ねないか?」という議論がインターネット上で白熱しました。重ねる派と重ねない派に意見は、見事に真っ二つに。
重ねる派からは、「同じ大きさのお皿だったら、『どうせ重ねるかな?』と思って重ねてしまう」「ひどい汚れじゃない時は重ねちゃうかな」「店員さんが持ち運びやすいように重ねる」といった声が。また他のテーブルを見て、店員さんが重ねていたら重ねる、という人も多くいるようです。
一方、重ねない派からは「汚れたお皿の上に重ねると、裏側も汚れてしまうので、重ねません」「汚れがつくから重ねたくない。取りやすいように手前へ置くようにしてる」「店員さんのルールがあるはずだから重ねない」「重ねずに種類ごとにわけて隅に寄せたり、ゴミをまとめたりはする」などの意見が上がっていました。
実は、食べ終わったお皿を重ねるのは基本的にNG。一般的に、食べ終わったお皿を重ねるのは無作法とされています。しかし、NGなマナーと知りつつも、T.P.O.によって使い分けている人も多い様子。
「店による。ちょっと高級なお店とファミレスとは違う」「混んでるファミレスなら重ねるよ。イタリアンやフレンチ、オシャレなカフェでは重ねない」「食後の一杯を飲む時に、食器が邪魔な時だけ重ねてる」「子どもが食器で遊んじゃうから、重ねて離れたとこに置いておく。高級なお店なら子どもが食べ終わった時点ですぐに下げてもらう」といった声も上がっていました。
■日本のお皿マナーが失礼になる国も!
食後のお皿の取り扱いに関して、国内では意見が分かれましたが、スープを飲むときにイギリス式とフランス式では、正しいマナーが違います。例えばイギリス式では、スープをすくって飲む場合にお皿の手前を持ち上げますが、フランス式ではお皿の奥を持ち上げるのがマナーです。
「失礼のないようにしたい」と思っていても、場所が違うだけでマナーは大違い。日本人の感覚では考えられないようなマナーも世界にあります。例えば東アフリカに位置するタンザニアでは、食事にお呼ばれした際は遅れて行かないといけません。日本のように5分~10分前に着くと、主催者を侮辱していることになるのです!
また南米のチリでは、食べ物に手で触れるのはNG。手で食べる行為は無作法だと考えられているそうです。そのため、チリを訪れた際はフライドポテトのようなフィンガーフードは、フォークやナイフを使って食べないといけません。
マナーは自分のためではなく、相手のために守るもの。「これが正しい」と思っているのは自分だけ、ということもあります。周りにいる人を不快な気持ちにさせないよう、しっかり正解を調べてから行動していきましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 宇月明子