自宅で淹れるコーヒーを、最高においしく淹れたいと思ったことはありませんか? 今回は、ハンドメイドコーヒーのレベルを競い合う世界大会「World Brewers Cup 2016」でアジア人初の優勝を勝ち取った、世界一のコーヒー抽出士である粕谷 哲さんがアドバイザーを務める「ネスカフェ 香味焙煎」を販売するネスレ日本のイベントに潜入! こっそり、粕谷さんに、自宅でドリップコーヒーを最高においしく淹れるポイントを教えていただきました。

家庭にある道具だけで最高においしいドリップコーヒーを淹れるには?

コーヒーをドリップする粕谷哲氏
家庭にある道具だけで最高においしいドリップコーヒーを淹れるには?

まずは、粕谷さんに、家庭にあるドリッパーやケトルなどを使って、ドリップコーヒーを最高においしく淹れる条件を教えていただきました。

湯温は90℃
「注ぐお湯の温度は90℃くらいがベストです」
一度ポットなどに熱湯を移し替えてからドリップ
「沸騰したお湯をそのままケトルから入れるよりも、一旦ポットなどに熱湯を移し替えてからドリップしたほうが、お湯の温度も少し下がってマイルドになります」
湯量はコーヒー粉量の15倍
「総湯量はコーヒー粉量の15倍が目安です。20gのコーヒー粉量なら、お湯は300gです」
ハンドドリップの場合、湯は「4:6メソッド」で
「4:6メソッドとは、総湯量を40%と60%に分けて淹れること。最初の40%をまず2回に分けて淹れます。2回目は1回目のお湯が全部落ち切ってから。あとは残りの60%を45秒間隔で3回に分けて淹れます。20gのコーヒー粉量なら、お湯は60gを5回に分けて300gを淹れます」
淵に壁をつくらず、まんべんなくフラットにドリップする
「ドリップしながらコーヒー粉がドリッパーの淵に壁をつくる方法もありますが、壁をつくらず、まんべんなくフラットにドリップするのが粕谷流です」
コーヒーをドリップする粕谷哲氏
お湯は一度移し替えてからがベスト。
砂糖とミルクを入れるなら砂糖を先に
「砂糖とミルクを入れる場合は、砂糖を先に入れるのをおすすめします。温度が下がる前のほうが溶けやすいためです。ミルクを入れる場合は冷蔵庫から出してそのまま入れるよりも、電子レンジでもいいから温めてから加えたほうがおいしくなります」
コーヒーをドリップする粕谷哲氏
ミルクよりも砂糖を先に!

粉末のコーヒーをおいしく淹れるコツ

もし、コーヒーを手軽に飲みたいというなら、よりおいしく淹れるコツを知っておきましょう。

「私自身、粉末のコーヒーはほとんど淹れませんが、基本的には、パッケージに書かれている分量のとおり、きっちり計って淹れるのがおすすめ。料理やお菓子づくりの際は、大さじや小さじ何杯など、きちんと計るのが基本ですが、コーヒーを淹れるときはつい目分量にしてしまいがち。料理と同じで、きっちり計ったほうが、味が均一になるのでおいしくなります」

コーヒーバッグ
 
抽出されたコーヒー
粕谷さんが考案に関わった新発売の「ネスカフェ 香味焙煎 DIP STYLE」

「私が考案に関わった新発売の『ネスカフェ 香味焙煎』の抽出スタイルである『DIP STYLE』は特別な道具や抽出技術は不要で、コーヒーバッグの上から140mlの90℃のお湯を注ぎ、そのまま90秒振らずに漬けておく方法。90秒以上漬けると抽出しすぎて濃くなりすぎるので、きっちりタイムキープするのがおいしく淹れるコツです。

90秒経ったら漬けっぱなしにせず、コーヒーバッグはさっと取り出します。もちろん好みもありますので、あくまでこれは推奨であり、自分の好きな淹れ方で自分好みの一杯を見つけてください」

ネスカフェ 香味焙煎
「ネスカフェ 香味焙煎 DIP STYLE」

いかがでしたでしょうか。ぜひ自宅でおいしいコーヒーを淹れるようマスターして、自分好みの味を見つけてみたいですね。

粕谷 哲さん
2015年2月 :Japan Aeropress Championship 2015 優勝
2015年10月:Japan Brewers Cup 2015 優勝
2016年6月 :World Brewers Cup 2016 優勝(アジア人初)
(かすや てつ)大学院でファイナンスを修め、IT業界の第一線で活躍していたが、2012年に「1型糖尿病」を患い、入院中自分で淹れたコーヒーが「ものすごく不味かった」ことがきっかけで、コーヒーを徹底的に研究し、28歳でコーヒー業界に飛び込み、バリスタへ。世界チャンピオンとなった今、アジアや日本各地でセミナーやワークショップを行い、精力的に次世代のバリスタ育成や一般消費者に向けてのコーヒーの魅力の発信に努めている。
ネスレ日本「ネスカフェ 香味焙煎」
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
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