正月休みに、こたつでまったり過ごすときのお供といえばみかん!

みかんは気張らず内輪でリラックスして食べるものではありますが、とはいえ、他人の食べ方が自分の流儀とは違って、何だかもやもやすることってありませんか? 果たしてみかんはどうやって食べるのが正解!?

もちろん、みかんの食べ方について、いちいち目くじらを立てるのもいかがなものかと思われますが、ただ、少なくとも周りから見て品のいい食べ方は心がけたいものですよね。

そこで、今回はマナー講師でLOHASライフスタイリストの資格も持つ尾形圭子さんから、栄養学の観点も交えた正しいみかんの食べ方について教わりました。

手もテーブルも汚れずに済む「みかんの美しいむき方」

まず、みかんの食べ方では、皮をむくときに、白い繊維が爪の間にはさまったり、汁が飛んで指やテーブルが汚れたりするのが気になりますよね。できるだけエレガントにみかんの皮をむくにはどうすればよいのでしょうか?

「基本的に、みかんはリラックスしておいしく食べるのがベストで、この食べ方が正解というのはないと思います。ですので、今回ご紹介する方法も、絶対にこうしなければいけないというルールではありません。あくまで私がみかんを食べるときの方法なのですが、手もテーブルを汚さないという点で個人的におすすめです」(尾形さん)

尾形圭子流・美しいみかんのむき方はこちら!

■1:ティッシュを1枚広げてその中心にみかんを置く

みかんのむき方

「みかんはヘタ側からむくほうが、繊維が取りやすいという説もあります。ただ、ヘタのほうからは指が入れにくいですし、お尻の側からむいたほうが皮の処理もしやすいので、私はお尻の側からむくようにしています。
みかんのヘタを下、お尻を上にして、ティッシュの中心に置きましょう」(尾形さん)

■2:ティッシュの四隅を使って皮をむく

みかんを美しくむくには?

「ティッシュの四隅のうち一隅をみかんのお尻に持ってきて指を入れ、皮をむいていきましょう。一隅ずつ順番に使ってティッシュの中で皮をむけば、繊維が爪の間にはさまったり、汁が飛んだりすることもありません。

また、食べ終わったらティッシュごとすぐに捨ててもいいですし、あるいは、皮を小さくたたんでからティッシュごと逆さにして置けば、白いおまんじゅうのような見た目になり、食べたあとの汚れを隠すことができます」(尾形さん)

みかんのむき方については、ヘタのほうからむく方法や、最初に四分割する方法などもありますが、みかんの個体差によってはうまくむけないことも……。しかし、このティッシュを活用する方法であれば、どんな不器用な人でも手やテーブルを汚さず、エレガントにむくことができそうです。シンプルでまさに目からウロコが落ちる方法ですよね!

上品な人はやらないみかんの「NGな食べ方」3選

続いて、みかんの皮をむいた後の食べ方について。こちらも絶対的な正解はありませんが、特に人前では下記の点には注意したほうがよさそうです。

■1:白い繊維を取りすぎるのはNG

白い繊維はどれくらい取る?

みかんの房についた白い繊維をまったく気にしない人もいれば、入念に取りたがる人もいます。白い繊維はどのように扱うのがよいのでしょうか?

「みかんの白い筋はアルベドといって、食物繊維が豊富な上に、ビタミンPも含まれています。このビタミンPを摂取することにより、ビタミンCの吸収が高まったり、毛細血管が強化されたり、シミ・シワができにくくなったりするといわれており、栄養面では白い繊維を残しておいたほうがいいでしょう。

それに、あまり躍起になってすべて取り除こうすると神経質そうに見られてしまうかもしれません。ただ、大きい繊維を残したままでは食感が落ちますので、みかんの果実そのものを味わうためには、ある程度、取り除いたほうがよいでしょう」(尾形さん)

白い繊維の扱いは、栄養面と味わいのどちらを重視するのかしだいといえそうです。

■2:みかんの房を複数ほおばるのはNG

欲張らず一房ずつ食べよう

みかんの房には大小がありますが、小さいものを複数ほおばるのはマナー違反なのでしょうか?

「小さい房を複数、口に含むと、噛んだときに思わぬ方向に汁が飛ぶときがあります。極小以外はひとつずつがおすすめです」(尾形さん)

みかんに限らず他の食べ物にも通じるマナーですが、上品に食べるにはひと口ずつ、ひと房ずつを心がけましょう。

■3:薄皮を人の目の前で吐き出すのはNG

みかんの繊維だけでなく、薄皮も好き嫌いが分かれますが、薄皮を食べないのはマナー違反なのでしょうか?

「白い繊維だけでなく、薄皮にもビタミンPが含まれています。近年のみかんは薄皮が食べやすくなっていますし、薄皮ごと食べるのがおすすめです。

また、マナーの点でも、一度口に入れたものを人前で吐き出すのは好ましくありません。どうしても薄皮が苦手だったり、薄皮が硬くて食べにくかったりする場合は、口元が見えないように手で隠して薄皮を出します。口から出した皮は、他の人が見えないようにティッシュなどで隠しましょう」(尾形さん)

みかんは自宅で気軽に食べるものなので、苦手な部分まで無理して食べる必要はありませんが、ただ人から見苦しくないように最低限の配慮は忘れずに。

最後に、尾形さんからみかんの食べ方についてワンポイントアドバイスをいただきました。

「みかんに含まれる植物繊維などの栄養素には、血液や腸内をきれいにする浄化作用がありますが、ごはん、パスタなどのでんぷん質のものと一緒に食べると、その働きが失われてしまうといわれています。

ですから、みかんは食後すぐに食べるのではなく、栄養学的には30分~1時間くらい空けるほうがベターです。とはいえ、食後に口をさっぱりさせたかったり、食後のみかんを楽しみにしていたりする人にとって、タイミングを気にしながら食べるのは興ざめなのでは?

個人的には、栄養面にこだわりすぎるよりも、自分がおいしく感じる食べ方のほうがメリットがあると思うので、知識は頭の片隅に置きつつ、自分好みの食べ方を優先してもよいのではないでしょうか」(尾形さん)

マナーや栄養については知っておくに越したことはありませんが、それにがんじがらめになっておいしさが損なわれては元も子もありません。今回ご紹介した方法は、ぜひ自分自身や身近な人がみかんをよりおいしく食べるのに役立ててくださいね。

尾形圭子さん
ヒューマンディスカバリー代表取締役、戦略的マナー講師、僧侶
(おがた けいこ)航空会社で研修やOJTのノウハウ、接遇の精神と技術を学び身につける。その後、大手書店、外資系化粧品会社などで、接客や人材育成に携わる。2000年に独立。2005年に会社設立。ショッピングセンターから百貨店、不動産会社や病院、官公庁など多様な業種で、ビジネスマナーを始めとして、電話応対・クレーム対応などの研修を行っている。著書は『会社では教えてもらえない 結果を出す人のビジネスマナーのキホン』など30冊以上。ラジオ・テレビ出演、雑誌などへの寄稿も多数。
ヒューマンディスカバリー
この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美