ベビー・カシミヤで楽しむ真冬のラグジュアリー
その軽さ、肌触りのよさに定評のあるロロ・ピアーナのベビー・カシミヤ。そこには20年にわたる、このメゾンの壮大な冒険がありました。その経緯を知れば、なおさらこの美しいニットをまとう喜びが感じられそうです。
ピュアな自然素材をラグジュアリーな日常の服に
ロロ・ピアーナが、素材の開発から自社で手がける、世界でも数少ないメゾンだということをご存じでしょうか? 例えば、カシミヤのなかでも希少価値の高いベビー・カシミヤは、その開発に10年の月日をかけ、今年は発表されて10年目のお祝いとなりました。空気のように軽く、手触りは極上、そして歳月に負けない耐久性も持ち合わせています。
そのベビー・カシミヤが生まれるのは、内モンゴルのアラシャン山脈。壮大な大自然が広がるその地は、寒暖差の激しい気候と険しい地形、乾燥した砂漠地帯という過酷な環境下にあります。そのため、この土地に生育するヤギは、二重の層になった被毛を発育させます。
なぜなら、冬は寒く厳しく、春には砂嵐、夏には猛暑、という気候のなか、外気から身を守るために外側はゴワゴワの毛の層で覆われているのです。その下に守られているのが、繊細でやわらかな被毛。それがベビー・カシミヤです。
収穫は、生後6か月から一歳までの間にこの毛が抜け落ちるタイミングだけ。その量は一頭につき、わずか30グラム。ロロ・ピアーナ創始者であるピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナは上質なカシミヤを求めて、ヤギの放牧業者と密に接し、この比類なきカシミヤを製品化するまでに10年もの月日を費やしたのです。
大自然がもたらす恵みはイタリアの工房へ送られ、細心の手仕事により製品に仕立てられるのです。守られるような暖かさ、その優しい繊細な感触は、着る人を幸せな気分にさせてくれるに違いありません。
ベビー・カシミヤ10周年を代表する品格にあふれるニット
右/染めを入れず、ベビー・カシミヤのオリジナルの色を尊重した『ジュビリーライン』からの一品。まろやかなオフホワイトはえもいわれぬ深みがあります。ボディー部分にフィッシャーマンズ編みを施し、取り外し可能なミンクの襟が付いたジャケット。
左/繊細な素材だからこそ、身ごろに入れたアシメトリーなドレープが美しいセーターです。
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- PHOTO :
- 小池紀行(パイルドライバー)