衝動買いをやめたい。SNSを見続けてしまう無駄な時間を過ごすのをやめたい。他人の悪口をついつい言ってしまう自分が嫌い。ダイエットしているはずなのに、ついつい夜中にケーキを食べてしまう私は、どうなの……?

ときどき、このような自己嫌悪に陥る人は少なくないはず。

No.1習慣形成コンサルタントの吉井雅之さんのところには、このような質問や悲痛な叫びが数多く寄せられるそうです。「悪徳錯覚習慣を良徳錯覚習慣に変えるツボとコツ」をお伝えしている吉井さんは、悪い癖をやめられず悩んでいる人に、「安心してくださいね。できるもできないも、すべては錯覚です」とキッパリ。

何が悪い癖、よくない習慣の根源なのでしょうか? 吉井さんが、ダメなことをズルズルと続けてしまう人が無意識にやってしまっているNG習慣を解き明かしてくれました。辛抱強い自分になりたいなら、以下の7つを改善していきましょう!

悪い癖をやめられない人が無意識にやっているNG習慣7選

■1:「自分が好き」を「自分に甘い」と勘違いしている

好きと甘いは似ているけど大違い!

自分が好きなのは非常にいいことです。しかし、この気持ちを自分を甘くするほうにもって行ってはダメだと、吉井さんは言います。

「『たまにはいいでしょ』と思うのを、ちょっと我慢してみてください。夜中のケーキをついつい食べてしまうということがあると思いますが、正しいのは『食べてはいけない』ですよね。でも、ケーキを食べることがワクワクすることだと思うと食べてしまうんです。

それよりも、ダイエットに成功した結果、彼氏と旅行に行くとか、プレゼンで皆の前に立つといったイメージを抱いてください。でも、完璧主義はいりません。週3回食べてしまっていたものを1回に減らしたことで成長したと思えるかが大事です。未来にワクワクがないと、今日くらいいいじゃないかと思ってしまい、気づいたらそれが積み重なっていて、結果できないということになってしまいます。

自分を好きになるということは、甘さをひとつずつ減らしていくということ。自分との約束を守っていると成功します。罪悪感で1日が始まると、気持ちは行動と連動しているので、うまくいきません」(吉井さん)

ダメダメな自分より、約束を守れる自分の方が好きになれるもの。甘さを減らして、成長を実感していきましょう。

■2:自分はこの程度と自分のレベルを低く見ている

自分との約束が守れなかったとき、そもそも自分で自分の可能性を小さく見積もってはいないでしょうか?

「企業で働いていて、『どうせ頑張っても、この会社で女性はこれ以上は上に行ったことがない』などと思うのであれば、キャリアアップのために転職を考えてみてはいかがでしょうか? 自分の可能性を信じることは難しいけれども、私はここまでできると信じて、未来の自分にどれだけときめくことができるかを、考えてみましょう。

願望が低いと、辛抱が弱くなります。自分のレベルを低く見ていたら、それより上に羽ばたけません。チャレンジしていること、目指しているものが、自分にとってワクワクするものか、振り返ってみましょう。願望を高く持てば、辛抱もできるはずです」(吉井さん)

もうすぐ今年も終わりですが、「きっと私、来年はこうなっている」という楽しいイメージを描いてみるといいと吉井さんは言います。

「例えば、会議の時に、格好いい人とあまり見た目に気を使っていない人がプレゼンしたとします。すると、やっぱり見た目のいい人のほうが受け入れられやすいです。というのは、人間正しいことを言うよりも、この人の話を聞きたいと思わせた方が聞いていただけますから。

見た目のよさは、美人かどうかではなく、毛穴から出ているオーラとか、内面から出る自信、立ち居振る舞いといったもの。それによって、人が信用できるという印象を与えることもできます。セルフイメージのデザインによって、自分で自分の足を引っ張っていないか、振り返ってみましょう」(吉井さん)

悪癖をやめるために、素敵なイメチェンをして自分レベルを高めてみるのもよさそうです。

■3:なんでもかんでも否定的に受信している

ネガティブ思考が悪癖に影響する!

また、普段から人の言葉をマイナスに受け取り続けていても辛抱弱くなり、自分との約束を破りやすいそうです。

「辛抱強い自分になるためには、相手の言葉をいかに肯定的・客観的・好意的に受け取れるかも重要です。僕だったら、『お茶に行こう』と誘って『嫌です』と断られたら、『忙しいんだな』と思う。2回目に断られたら『照れ屋なんだな』と思います。

10回くらい誘ったら、もしかしたら、『そんなに言うなら』と一緒に行ってくれるかもしれません。そうしたら、お茶に行くことには成功していますよね。でも、1回目に断られて、『お茶ぐらい行こうよ、ええやないか』と言ってしまったら『嫌だな』と思われて、結局行けないということになります。このような思考や言動により、どんどん辛抱は弱くなり、自分との約束も守れなくなるのです」(吉井さん)

人に悪口を言われたときも、前向きに捉えるほうがいいのだとか。

「試してくれているんだな、応援してくれているんだな、などと自分でいいイメージを発していたら、批判にも感謝で返していくことができます。そういう人が、周りから応援され、かわいがられるんです。僕も書籍の企画がボツになることがありますが、出した企画が採用されなかったことにくよくよしていては、時間の無駄です。次にチャンスがあったらどうしようか?と考えたほうが生産的でしょう」(吉井さん)

ボツにされたとき、考える機会を与えてくれたのだと思うほうが、確かに新たな発想は生まれやすくなりますよね。これを続けていくと、どんどん辛抱強くなりそうです。

■4:他人や自分を不愉快にする言葉を使っている

さらに吉井さんは、「他人に対して、元気にするような肯定的な言葉を言いましょう」と主張します。

「『ありがとう』『おかげさま』と言う人には、人が寄ってきます。運やツキは人が運んでくるものです。仕事でもなんでも紹介されることが大事。それに見合う人間にならないといけません」(吉井さん)

人は自分の発した言葉で人生をつくっているそうです。

「居酒屋などで上司の不満や愚痴を言っているのを聞いたりしますが、そういうチームよりも、次のプロジェクトをどうするかと話し合っているチームのほうが、いいに決まっています。よく『自分のことがわからない』という人がいますけれど、友人や付き合っている周囲の人を見たら自分がわかります。

波動の合う人と付き合っているわけですから、否定的なことを言う人が周りにいるなと思ったら、そういう人が寄ってきている、つまり自分がそういう人間であるということです。嘘でもいいから楽しい言葉を使いましょう。それを脳が認識して楽しい人が集まってきます。すると辛抱が強くなり、結果的に悪癖もやめられます」(吉井さん)

辛抱強い自分になるためには、一度友人関係を見直して、自分を省みる必要があるかもしれません。

■5:ついついうつむいたり、猫背になったりしている

背筋が曲がっていませんか?

吉井さんによると、辛抱強さは言葉だけでなく、動作や表情も大きく関係しているそうです。

「特にキャリアアップを狙っているなら、姿勢も大事ですよ。うつむいている人に仕事は来ないです。うつむいていたら、自分の気持ちにも『こんな仕事、適当でいいや』という悪い方向の相乗効果が生まれてしまいます。微笑んでいると仕事が増えますよ。そして、その仕事をちゃんとやったら評価も上がります。

右手を力強く握って上げてみてください。その姿勢のまま、『自分はダメだ』って思えますか? できないでしょう。僕はスポーツ選手のメンタルトレーニングもやっていますが、例えばサッカー選手が敵に点を入れられても拍手しているのは、『次、頑張ろう』という気持ちでいられるからなんです。

口角を上げる表情筋は、脳と直結しているので、笑顔でいると脳はいいことがあったと錯覚します。そうするとアイディアも湧くし、仕事もはかどり、辛抱強い自分になっていきますよ」(吉井さん)

姿勢をよくする心がけは、言葉遣いに気をつけるより簡単。それで他人に好印象を与えられ、仕事もうまくいき、辛抱強い自分になれば、こんなにいいことはないかもしれません。

■6:矢印が相手に向いているだけの思考になっている

また悪癖をやめるという自分との約束を守るために、他人のことばかり考えるのはやめた方がいいそうです。

「あの人がどうこうではなく、自分はどうなんだろう、と振り返る習慣をもちましょう。自分に厳しくするのではなく、自分との約束を守ること、期限を決めてやれるようになることが大切です。

無意識にやっていることは、無意識だからわからない。結果だけで、どれだけやったかがわかるんです。離れていく友達は、マイナスの人間関係だから、友達は選ばせてもらったほうがいいです。悪い友達から言葉で洗脳されることもあります。上司の口癖は、部下をその言葉通りにさせてしまいますので、注意が必要です」(吉井さん)

ついつい部下にネガティブな言葉ばかり発していないか、振り返ってみましょう。

■7:自分らしく生きることを忘れている

自分自身に飽きてはいけない

辛抱強くなるためには、自分らしさも忘れてはいけないもののひとつ。

「常識というのは昨日のもので、明日に何が起こるかはわかりません。例えば、今ではアップルウォッチで電話ができますが、昔は、ウルトラマンの隊員くらいしかできなかった。今は壁掛けテレビや携帯電話もあるし、近い将来タケコプターくらいは、実現しているかもしれません。漫画の世界が現実になっているんです。

人は『私はこうなるかもしれない』というイメージを描くと、いついつまでにやろうとするんです。2019年はイメージした通りの自分になりましょう。なりたい自分になれるんです。むしろイメージした自分にしかなれないんですよ。自分に飽きたらダメです。それが辛抱を弱くします。未来の自分に期待してください!」(吉井さん)

確かに、自分に期待すれば、自分との約束も守れる素敵人間にレベルアップ間違いなしですね。

どれも、目からウロコの指摘ばかり。悪癖がやめられないということを言い換えると、自分との約束を守れない、辛抱が弱いということ。やめるためには、自分を高めていくことが重要だとわかりました。当てはまるところがひとつでもあれば意識を改めて、自己嫌悪とは無縁の人生を手に入れましょう!

吉井雅之さん
No.1習慣形成コンサルタント
(よしい まさし)1958年神戸市生まれ。マイナス思考で生きてきた自分に嫌気がさし、100%諦めムードだったある日、「習慣がすべてを決めている」という言葉に出会い、もう一度だけやり直してみようと、ガソリンスタンドでアルバイトを始める。32歳にして自身の成長のため、数多くの能力開発セミナーに参加。その後、石油関連企業を中心に人材教育業務に従事。2005年「人生の成果を一人ひとりが創り出せるお手伝いを志事とする」コンサルティング会社、有限会社シンプルタスクを設立。以後、日本の大人を元気にする塾「喜働力塾」を札幌、東京、名古屋、大阪で開催。近著は『習慣が10割』(すばる舎)。
『習慣が10割』吉井雅之・著 すばる舎刊
この記事の執筆者
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WRITING :
あわいこゆき
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