五反田ヒルズが注目されるきっかけは?

喫茶店で出されるレモンスカッシュのような見た目のレモンサワーを飲みながら、『スナック 明日葉』をオープンして今年14年目になる昌子ママに五反田ヒルズの歴史を聞く。

レモンを小粋に飾ったレモンサワーを飲みながら
レモンを小粋に飾ったレモンサワーを飲みながら

なぜ五反田駅からは近いものの、繁華街のど真ん中ではない五反田ヒルズが注目されているのだろうか。

その日にある惣菜を出してくれることもある。「まだお腹に入るでしょ?」と出された餃子
その日にある惣菜を出してくれることもある。「まだお腹に入るでしょ?」と出された餃子

「場所もちょっと奥まっているし、私も初めてこのビルに来た時、『なんでこんなところにあるの?』って思ったもの。しかもこのビルの上にはビジネスホテルがあって、それも変わっているしね。店を始めた当初はどの店も会員制というか、一見さんが来づらい雰囲気で。お客様はこの辺りに住む中高年の方が中心だったから」

顔出しNGとのことで、仮面をつけて接客するおちゃめな昌子ママ
顔出しNGとのことで、仮面をつけて接客するおちゃめな昌子ママ

それが今では20代の客も訪れるようになり、客層もぐっと若返ったという。

「元々リバーライトビルって名前だったんだけど、五反田ヒルズっていうわかりやすい名前に変えたら、ちょっと注目が集まって若いお客様が増えたのかな。TVによく出るお店もあるし、その影響もあるのかも」

昌子ママはこの13年の五反田ヒルズの移り変わりを見てきた。

「続けることは大変だけど、続けてきたからこそみんなにも会えたわけだしね。座右の銘は“継続は力なり”よ!」

水商売未経験からスナックのママに

昌子ママが店を始める前のことも聞いた。

「銀行員やお花の先生をしていたんだけど、誘われてママになることになって。それまでスナックで働いたことも、飲みに行ったこともなかったから、氷の割り方も知らなかったんだから」

昌子ママの銀行員時代の写真を見せてもらう
昌子ママの銀行員時代の写真を見せてもらう

それでも継続は力なり、で今ではサラリーマンやカップルの客がよく訪れるという。

「実家のようなお店」と二人が言う落ち着く店内で、玄人然とせず、底抜けに明るく、臨機応変に接してくれる昌子ママと話せば、沈んだ気持ちもぱっと明るくなるだろう。もっと昌子ママとおしゃべりを楽しみたいが、残念ながらタイムアップだ。

最後に今晩付き合ってくれた二人に感想を聞いた。

最後まで仲睦まじかった二人
最後まで仲睦まじかった二人

(山本さん)「女性がスナックに行って歓迎されるのかな、と思ったけれど、温かく迎えてくれて良かった〜」

(前川さん)「すっごい楽しかった! また近いうちに女子会をしに来ます」

仲間とでも、一人でも楽しめるスナックが見つかる五反田ヒルズ。贔屓の店を見つけに、足を運んではどうだろうか。

【スナック 明日葉】

問い合わせ先

  • スナック 明日葉
    住所:東京都品川区西五反田1-9-3 五反田ヒルズ1F 17号
    営業時間:19:00〜24:00(深夜まで営業する場合もあり)
    定休日:日曜・祝日(予約すれば祝日でも営業可能) メニュー:瓶ビール1,000円、ウーロンハイ600円、レモンサワー600円、ウイスキーボトルキープ3,000円〜、焼酎ボトルキープ3,000円〜、セット料金4,000円(カラオケ歌い放題、お通しや乾きものなど4品付き)

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この記事の執筆者
フリーランスのライター・エディターとして10年以上に渡って女性誌を中心に活躍。MEN'S Preciousでは女性ならではの視点で現代紳士に必要なライフスタイルや、アイテムを提案する。
PHOTO :
黒岩あみ