銀座、日比谷、有楽町。大人の街という印象が強い3つのエリア。そんな中、有楽町という名前には、どこかノスタルジアを感じさせるものがある。新しいファッションビルや海外高級ブランドの店も多く、世代を超えて愛される街になっているが、昔ながらの飲食店などもあり、昭和の面影が僅かに残っているからだろう。

 そんな昭和が若かった頃の有楽町に、プラネタリウムがあったことはご存知だろうか。プラネタリウムの日本第一号は1937年(昭和12年)、大阪市立電気科学館に設置された。大阪で生まれ育った手塚治虫が子供のころに足繁く通ったといわれている。その1年後の1938年に東日本初のプラネタリウムとして誕生したのが、有楽町の東日天文館。多くの観客を集め、人気スポットとなったが、昭和20年の東京大空襲で消失してしまった。それから70年以上が過ぎ、昭和に次いで平成も終わろうとしている昨年12月19日に、有楽町に再びプラネタリウムが誕生したのだ。

これまでのプラネタリウムのイメージを一新するエンターテイメント施設

リアルで美しい星空を投映するのは、グッドデザイン賞を受賞したコニカミノルタ最新のプラネタリウム投映機「コスモリープ Σ(シグマ)」。

 プラネタリウムというと「星が天井に映っている場所」というイメージを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、プラネタリウムは進化している。今や、星空を眺めるだけでなく、ドーム全体に投映される立体的な映像とサラウンドシステムで、臨場感あふれるダイナミックなシーンを体感できる、“ドーム映像空間”とでも言うべき場所になっている。従来の光学式プラネタリウムに加え、優れたデジタル映像技術の組み合わせにより、地球から見上げる星空だけでなく、地球以外の宇宙空間から見た天体など、様々なコンテンツを映し出すことが可能なのだ。

 今回、新たなプラネタリウムを作ったのは、コニカミノルタ。日本を代表するプラネタリウムメーカーで、同社の前身である千代田光学精工が1957年にプラネタリウム投映機の国産第一号機を生み出している。これまで、コニカミノルタプラネタリウム”満天”in Sunshine cityとコニカミノルタプラネタリウム”天空”in 東京スカイツリータウン®️の二つのコニカミノルタ直営館で上演を行ってきたが、コニカミノルタの3つめの直営館となるのが、有楽町の『コニカミノルタプラネタリア TOKYO』。ここには、日本で初めてのタイプの異なる2つのプラネタリウムドームを設置。さらに、360度3D映像のバーチャル空間が体験できるVRアトラクションもある。加えて、オリジナルのドリンクやフードが自慢のカフェやギフトにも最適な品々を揃えたショップなども併設。宇宙を多様なスタイルで楽しむことができる施設になっている。

いつまでも浸っていたいリアルで圧倒的に美しい星空の世界

 そんな中、ぜひとも行きたいのが「プラネタリウムドームシアター」。天空にリアルで圧倒的に美しい星空を映し出すのは、2018年度グッドデザイン賞の金賞を受賞したプラネタリウム投映機「コスモリープ Σ(シグマ)」。併せて導入した「SOUND DOME®︎」システムにより、きめ細やかな音像移動で感動するような臨場感が演出される。客席には、“銀河シート”と名づけられた特注の西陣織の生地で仕立てたプレミアムペアシートとシングルシートという2タイプの特別な座席が設置されている。

プラネタリウム ドームシアターには、特注の西陣織の生地で仕立てたプレミアムシートも設置されている。

 現在は、オープン記念作品として、DREAMS COME TRUEとのコラボ作品「時を刻む星空with DREAMS COME TRUE」と 、久石譲とのコラボ作品「To the GRAND UNIVERSE 大宇宙へmusic by 久石譲」の2本が上映中。※ともに上映所要時間約40分。

 特別なプラネタリウムで贅沢な時間を過ごすことのできる『コニカミノルタプラネタリア TOKYO』。週末に、家族やパートナーと楽しむのはもちろん、仕事帰りにひとりで立ち寄るのもいい。今年は大人の街、有楽町に足を運ぶ機会が増えそうだ。

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この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。