悲しいニュースが連日報道されたり身内に不幸があったりすると、将来に漠然とした不安を感じやすくなりますよね。特に、仕事や人間関係に悩んでいるときは余計なことを紋々と考えてしまいがち。この悲壮感、誰もが同じくらい抱えていると思っていませんか?

実は、最新調査で不安の感じ方には世代によって違いがあることが明らかになりました。私たちは、絶望感を抱きすぎているかもしれません。セコム株式会社と株式会社マクロミルの調査結果をもとに、世の中への不信感に関する世代間のギャップを検証していきたいと思います。

最新調査で判明した「私たちが老後の不安を感じすぎている可能性」

現代人の70%以上は、なんらかの不安を感じながら生活している!

何かに不安を感じている

セコムが20代以上の男女500名を対象に行った調査で、「最近、何かに不安を感じていることはあるか」という問いに「感じている」「どちらかといえば感じている」と答えた人が72.4%にのぼりました。特に女性では、20代(84%)、30代(76%)、40代(78%)といずれも高い割合になっています。

不安を感じていること

では、いったい何に不安を感じている人が多いのでしょうか? 不安の1位は「老後の生活や年金(71.8%)」、続いて、2位「健康(67.4%)」、3位「地震(50.6%)」という結果になりました。

20代以上への調査なので、お金を稼ぐ大変さを痛感している世代ばかり。年金受給年齢も変わりつつあるため、「本当に年金はもらえるのだろうか」「将来のためにどれくらい貯蓄しておけばよいのだろうか」などという、老後のお金に関する不安は避けて通れないものかもしれません。

現代人の70%以上が、不安感はあってもなんの対策もできていない

不安を解消するために対策をしている

しかしこの調査の中で、20代男女の40%以上は不安解消のために策を講じているということが判明しました。これは他の世代よりも高い割合となっており、ポジティブな姿勢がうかがえます。

ただ、全体で見ると不安に対する対策を行っていないという人が70%以上。将来を見据えた行動をとっているのは、若い人達ばかりということ。スマホネイティブの世代なので、サクッと調べる癖が身についているからかもしれません。

他の世代は漠然とした不安はありつつも、何から手をつけたらいいのか分からないというのが現状。それで30代以上は過剰に絶望しているのかもしれません。まずはどうすれば不安が減るのか、調べてみることが重要です。

最も老後に不安を感じているのは40代男女で、割合は驚異の90%

老後への不安の有無

老後への不安の有無を聞いたところ、全体の82.8%が「老後に不安を感じている」という結果になりました。この数字は、2014年の調査開始以来最高値となっています。

最も老後を不安に感じているのは40代男性・女性(90%)で、具体的には「経済的な負担に関する不安」および「病気やケガなどの健康不安」が1位、2位となりました。

40代といえば、就職氷河期の世代。新卒のころに苦労しているため、現状に不満を抱きやすい可能性もあります。不景気を強く感じた世代は、世の中に期待しにくい傾向があるかもしれません。

新成人の37%は、未来に希望を抱きはじめていることが明らかに

日本の未来は明るいと思う

一方、新成人は未来をどんなふうに想像しているのでしょうか? マクロミルが今年の新成人500名を対象に行った調査によると、日本の未来について、「明るいと思う」と答えた人は37%。「暗いと思う」の63%に比べるとまだまだ割合は少ないですが、グラフで見ると徐々に回復傾向にあることがわかります。

明るいと思う理由としては「東京オリンピック」や「大阪万博」などのビッグイベントがあることや、景気回復のニュースが伝えられていることが挙げられています。若い世代が未来に希望をもてるのは明るいニュースですね! 20代が最も多く老後対策していたこともあり、若者の意識は年配者とかなり異なるのかもしれません。

年々新成人の国民年金への信頼感は上昇し続けていると判明!

国民年金制度を信頼できる

また、年金を払い始める新成人は、老後のお金についてどう思っているのでしょうか?

こちらも調査によると上昇傾向。「国民年金制度を信頼できる」と答えた人が41%で2014年以降で最も高い割合となりました。「年金の額が減るのでは」「もらえないのでは」という厳しい見方もありますが、「国の制度だから信頼できる」という期待の声もあがっています。やはり若者は年配者よりポジティブ思考のようです。

このような調査結果は30代、40代から見ると「新成人は甘い!」と言いたくなるかもしれません。しかし、将来に絶望していても何も変わりません。フレッシュな気持ちで未来に希望を持ち、前向きに老後対策を始めてみてもいいのではないでしょうか。

この記事の執筆者
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WRITING :
平野鞠