毎年1月に開催される「パリ国際ランジェリー展」は約400ブランドが出展し、世界中からバイヤーやメディアが来場する見本市で「ランジェリーのパリコレ」ともいわれています。
ここでは2019年秋冬コレクションが披露されるのですが、ランジェリーブランドと共に多くの部屋着やナイティー(パジャマやネグリジェ)のブランドも出展。寝るときだけでなく、部屋着としても着用するアイテムは「ラウンジウエア」と呼ばれ、この見本市でも売場でもとても充実しています。
ヨーロッパの素敵な女性達は、オンの時間だけでなく、オフの時間のお洒落も上手。自分らしいラウンジウエアをセレクトするのはもちろんのこと、トレンドを程よく取り入れたり、TPOに合った装いを楽しんだり。そうすることで、日々の暮らしをより豊かで上質なものにしているよう。
今回は、リラックスタイムのお洒落の参考にしたい6ブランドを、下着のプロである川原好恵さんにピックアップしていただきました。
大人の優雅さとトレンド感をバランス良く盛り込むイタリアブランド4選
■1:シルクならではの艶やかな色が魅力の「LUNA DI SETA(ルナ ディ セタ)」
今回のショーでフィナーレを飾り、商品を並べたスタンドも盛況だったのが、イタリアのシルクブランド「LUNA DI SETA(ルナ ディ セタ)」。シルクというと日本ではベーシックなシャツパジャマが主流ですが、このブランドはカラー展開も鮮やかでプリント物も豊富です。
上下違うプリント柄を合わせたり、パジャマパンツをカジュアルウエアとして着こなしたり、トレンド感あるコーディネートを楽しめます。
■2:シックかつモードなラウンジスタイルの「MAX MARA(マックスマーラ)」
おなじみ「MAX MARA(マックスマーラ)」のラウンジウエアもステージに登場。ニットやサテンなどの素材バリエーションをすべてパールグレイでまとめるこの品の良さ! さすがファッションブランドがつくるラウンジウエアだけあって、ファッション性の高さとリラックス感のバランスが秀逸です。
特に2列目中央のオフショルダーのニットにワイドパンツのコーディネートは、大人のラウンジスタイルのお手本のよう。
■3:ドラマチックに女優気分を楽しめる「VERDINI(ヴェルディーニ)」
女に生まれたなら、一度はまとってみたいロングスリップを、肌に溶け込むような艶っぽいヌーディカラーで展開した「VERDINI(ヴェルディーニ)」。ラウンジではこの上にガウンをはおるのが、定番のコーディネートです。
映画や海外ドラマでよく観るシーンではありますが、それが実際に生活の中で使われているのがヨーロッパのライフスタイル。毎日とはいかなくても、特別な時間や旅先などで真似したいコーディネートです。
■4:イタリアらしい優雅なエレガンスを提案する「FLORA LASTRAIOLI(フローラ ラストライオーリ)」
そのままヒールを履けば、パーティーにも行けそうなラウンジウエアを発表したのは、1932年にフィレンツェで誕生した「FLORA LASTRAIOLI(フローラ ラストライオーリ)」。時代に合わせ、エレガントなラウンジウエアをつくり続けてきたブランドです。
リラックスタイムに着るラウンジウエアも豪華な総レースのキャミソールをインして、ワイドパンツにするだけで、ぐんとドレッシィーに。リゾートでのディナーにもおすすめです。こういったちょっと優雅さを感じさせるスタイルは、やはりイタリアブランドがとても優秀です。
実用的なアイテムも上質な素材使いで大人のお洒落を楽しむブランド2選
■5:甘いニュアンスを加えたスタイルが持ち味の「LE CHAT(ル シャ)」
セクシーだったりゴージャスだったりするイタリアブランドに対し、ちょっと甘めのニュアンスを加えたデザインが多いのがフランスブランド。その代表が老舗の「LE CHAT(ル シャ)」です。定番のシャツパジャマも、パンツシルエットをやや細身にすることで、大人っぽい表情に。
ニットカーディガンやネックウォーマーなどの実用的な防寒アイテムは、凝った織り地にするだけで、程よいお洒落感が楽しめます。
■6:下着同様、ラウンジウエアも上質な素材で展開する「HANRO(ハンロ)」
ストリートウエアから派生したトラックパンツ風ボトムを、シルキーなビスコース地のシャツとセットにして、モードに仕上げたスイスのブランド「HANRO(ハンロ)」。その艶のあるやわらかい素材が上質感を演出します。
よく見ると、パンツのラインとシャツの身生地・袖口の色をカラーコーディネート。こういうさりげなさがニクいといいますか、大人のためのブランドなのだと感じます。
いかがでしたか? どれもがヨーロッパの上質なライフスタイルを思わせますよね。ヨーロッパと日本では住宅事情やライフスタイルも異なりますが、私達の生活に取り入れられるアイテムもたくさんあることがわかります。家の中でのリラックスした時間に、本当の自分に戻れるお洒落を楽しめれば、より充実した一日になりそうです。
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃