咲き誇る姿から、散りゆく様まで、桜の美をジュエリーで表現
北欧と日本、それぞれの美を融合したスタイルで活躍するフラワーアーティスト・ニコライ バーグマンさん。彼が新たなチャレンジとして手掛けたジュエリーブランド「NATUR & NICOLAI BERGMANN(ナチュア&ニコライ バーグマン)」は、2度目の春を迎えました。
新作のモチーフに選んだのは、桜。実は昨年の2018年にも桜をモチーフにしたアイテムを発表していますが、今年はまた趣が違うそうです。
「昨年で日本に来てから20年経ちました。あっという間の20年は、とてもエネルギッシュな20年でした。桜は八重桜などは知っていたものの、そんなに親しみはもっていない花でした。桜を楽しめるのがわずか1週間ぐらいというのは日本にきてから初めて知ったぐらいだったのですが、今では私も日本人と同じように桜を好きになっています」
はらはら舞う桜を表現したピアスのために、耳を出すヘアスタイルにしたくなる!
前回のデザインでは大きい桜をモチーフにしたのに対し、今回は同じ桜でも繊細なイメージの小さい花や花びらをデザインしたそうです。
「インスピレーションになっているのは、本当に短い間にしか楽しめないという儚さです…花の一生は短いですが、その終わりはよいことだと思っています。短い期間に凝縮された命の輝きはとても美しく、花がダメになってもまた来年の開花や別の花を楽しむ新たな楽しみが生まれると考えています。桜の花が散る様子を、ピアスや指輪、ネックレスで表現しています。今回はピンクゴールドを中心に、一部アイテムの花びらはイエローゴールドでデザインしました」
自身のジュエリーブランドをもっても、あくまでも職業はフラワーアーティストであり、その視点でデザインしたと語ってくれました。永遠に姿をとどめることがない桜の美を閉じ込めたジュエリーで、ひと足早い春気分を感じてみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子