40代~50代女性のための小顔チーク術まとめ。チークの入れ方から選ぶべきチークの色まで、大人の女性のためのチーク術をご紹介します。若々しく上品な顔立ちをつくるために、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】

【基本】3つの掟


チークを入れるだけで顔立ちが変わる!

左/チークあり、右/チークなし
左/チークあり、右/チークなし

「tチークなんて入れても、入れなくても大差ない」なんて思っていませんか? 上の画像を比べてみると、「チークあり」のほうがたるみが目立たないことは明らか。「チークなし」だと、視線が輪郭に及びがちになるため、平面的な顔立ちに見えてしまうのです。一方「チークあり」だと頬に視線が集まり、たるんだ輪郭に視線がいきにくくなるため、失われた血色も加わり若々しい印象に! ほんのりと紅潮した頬は幸福感そのものなのです。

若々しくて小顔効果もある、大人チークの「3つの掟」

【大人チークの掟1】形

下がった頬の位置が上がって見える、勾玉形のエラ部分にはチークをのせないこと。それがたるみを感じさせないコツとなります。

【大人チークの掟2】色

沈んだ色はNG。肌色に合った、明るくツヤ感のあるものを選びましょう。これ以上老け感を出したくない40代にふさわしいのは、パッと見もカワイイ少女色!

【大人チークの掟3】濃さ

入れすぎは厳禁ですが、淡すぎても効果が薄いため、「自分の感覚では気持ち強いかも?」くらいがちょうどいい濃さ。入れたことが明らかにわかる濃さを心がけましょう。

肌色を見極め、レッドorピンクの「2タイプ」から選択

大人のチークカラー選びの鉄則は、とにかく「暗い色を避ける」こと。肌色がくすみがちな40代が暗めの色をつけると、より老けて見えてしまいます。そこで、「ちょっとかわいすぎる?」と感じるくらいの明るめの色を選びましょう。また肌が乾いた印象に見える「マットな質感」を避け、「程よいパール感」のあるものを選ぶこともポイントとなります。そして、自分に似合う色を探す鉄則は「肌色になじむものを選ぶ」こと。下記のふたつ、「イエローベース」と「ブルーベース」から自身の傾向を再確認し、肌色になじむ最適なチークカラーをチェックして!

\こんな方は「イエローベース」/

1.ファンデーションはオークル系を愛用
2.ジュエリーならプラチナよりもゴールドが好き
3.口紅は、青みのピンクよりもコーラルピンクのほうが落ち着く
4.手持ちの洋服は黒やグレーよりも、ベージュやブラウンのほうが多い

自分の肌が上記のイエローベースに当てはまる方は、たとえば似たようなピンク系の色が何色かあったら、そのなかでも少し黄みを感じる「ふんわりレッド」を選びましょう。青みが強いピンク色をつけると、微妙に浮いて見えてしまうので注意して。

\こんな方は「ブルーベース」/

1.ファンデーションはピンク系やアイボリー系を愛用
2.ジュエリーならゴールドよりもプラチナが好き
3.今でも青みのピンク口紅はそれなりに似合うと思う
4.手持ちの洋服はベージュやブラウンよりも、黒やグレーのほうが多い

ブルーベースに当てはまる方の場合でも、レッド系が似合わないわけではありません。同じような色のなかから、黄みが強すぎず、少し青みを感じる「ロージィピンク」を選ぶだけ! それさえ守れば、肌色にすんなりとなじむでしょう。

若々しく見え小顔効果もある「大人のチーク」3つの掟

【1】大人可愛く見せる!ボカさないチーク術


小さくて丸いピンクのチークで、可愛くリフトアップ

小田切ヒロさん
ヘア&メイクアップアーティスト
ラ・ドンナ所属。確かなメイクアップテクニックと豊富な美容知識で知られる。高い美意識と卓越した観察力に裏打ちされた独自の美容哲学は、本質にこだわる女性たちから熱い支持を得ている。

「疲れた顔をキュッとリフトアップしてハッピー感を演出するには、チークの力を借りるのが早道。特におすすめなのが、大人のくすみに寄り添って洗練された可愛げをプラスするスモーキーピンクのチークです。ただし、ピンク系チークは、ついいつもの癖で無難にふんわり広くボカすと、途端に媚びたイメージになってしまうから要注意。塗り方にはアップデートが必要です」(小田切さん)。媚びずに可愛げを演出するピンクチークの塗り方は「小さく丸く高く塗るのがポイント。頬の高い位置に広げずに塗ることで、リフトアップ効果も期待できます」(小田切さん)。

チーク_2
黒目の下にブラシをあて、なでおろすように塗るのがコツ。「スモーキーピンクのチークをブラシに取り、黒目の下から小鼻の横のラインまでなで下ろすように塗ります。ポイントは、幅を広げずにブラシの幅に塗ること。広げていいのは、左右5mmまでと心得て」(小田切さん)。

<AFTER>

チーク_1
頬の高い位置にくすみピンクのチークを小さめに塗ると、ぷりんとかわいい頬に見える。

ピンクチーク、ボカして広げて損してない?「小さく丸く高く」が大人を可愛く見せる新ルール

【2】テクニックいらずで「大人の旬顔」を叶えるチーク術


バームを指でささっと塗るだけで、絶妙な抜け感&自然な血色頬に!

ふっくらとした指の腹は、のばす、なじませる、ぼかすのに最適なツール。濃淡が自在に調節できるし、のせたいところに的確におけるなどコントロールがしやすい。さらに指の温度を利用してピターッと肌と密着&一体化させるのは得意中の得意。使用するのは力が入りにくい薬指。トントンとたたきながら広げたり、スッスッと色をのせたり…。これが基本の指使いです。まず、薬指の腹の温度でバームを溶かしながら、クルクルッと円を描くようにバームを取ります。そして色を出したい場所にトントンとおき、優しくたたきながら塗り広げていくのが基本。この塗り方だと密着力が高まり、肌への溶け込み方がかなり自然。至近距離で見ても違和感ゼロ。

1.バームを「黒目の端の延長線」「頬骨の高い位置」にのせる

リップ_2,チーク_2
 

2. 薬指の腹全体を使って優しくたたきながら楕円形に広げるように密着させる

リップ_3,チーク_3
薬指でトントンとなじませる。

「シャネル」人気名品の“血色バーム”で【大人の旬顔メイク】ムラなくキレイにぼかすテク公開!

【3】老け見えさせないチーク術


上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー

黒田 啓蔵さん
ヘア&メイクアップアーティスト
(くろだ けいぞう)誰もが知る大女優たちがこぞって指名。常にCM撮影や舞台やコンサートのため日本中を飛び回っている。有名コスメブランドのディレクションを手掛けるほか、プロのヘア&メイクへの指導も多い。その美容術はすべての女性の美しさを底上げする普遍的かつ革新的なもの。

たるみやほうれい線を目立たなくするには、チークを少しだけ下の位置に、そこから上げも下げもせず水平に入れること。

チーク_1
上げたいからといって、チークを上げるのは間違い。

「頬に色鮮やかなチークが入っていれば、人の目は必ずチークのほうに誘導されます。だから、ほうれい線のギリギリ上にチークを入れて、それを目くらましに使う。具体的には、まず、入れる位置をほんの少しだけ下げること。みなさんはチークは笑ったときに頬骨の最も高い位置に入れると習いましたよね。でも、頬の下半分がボリューミーになってきた40~50代は、その余白を減らすためにも、頬骨の高い位置より少し下の位置に入れるといい。それだけで顔が小さく見えてきます。NGなのは、頬骨の上からこめかみに斜め上に入れる、昭和のチーク。逆に、余白が目立って、顔が大きく見えてしまいます。

次に、チークは耳の手前まで幅広く入れること。たるみは横顔にも現れています。正面顔ばかり見ていてはダメ。頬骨の上にポンと乗せたチークでは、たるみをカバーできないのです。年齢を重ねた頬のチークは、耳前まで横長に入っているのがベストです」(黒田さん)。チークも年齢に合わせアップデート。変化を受け入れることこそ、老け見えさせない極意かもしれません。

5mm「上げる」黒田流チークメソッド

■Step1:使うのはブラシの側面、頬に当てるのも側面

チーク_2
黒田流チークでは色をつけるのはブラシの側面。ブラシの側面を頬骨の下に当てて、そのまま横に滑らせます。これならば必然的に頬骨の高い所より下につくというわけ。

■Step2:頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる

チーク_5
頬骨の下から耳の前まで、上げずに水平に軽く滑らせて。耳にかかってもOK。耳から頬骨の下へ軽く往復します。正面顔だけでなく横顔まで意識してチークを入れて。

●NGメイク例

チーク_6
左/【NO MORE!ブーメランチーク】頬骨の上からこめかみに斜め上に入れたチーク。今では考えられないけれど昭和の頃は確かに流行っていた。右/【ブラシを顔に立てて当てない】チークブラシを顔に立てて使うと、狭い範囲に濃くつきやすい。薄く広くぼかすのが難しくなってしまう。

■Step3:光をプラスしてさらに「上げ」

チーク_7
さらに、顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。

美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー

【4】立体感を生み出すチーク術


ファンデーション直後にハイライトとチークを入れると、自然な立体顔に

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

顔立ちに自然な立体感を与えるハイライトとチークテクニック。パウダータイプではなく、リキッドタイプのハイライターとクリームタイプのチークをベースメイクの流れで投入するのがポイントです。

<STEP.1>目尻下にリキッドハイライトをオン

・ハイライトとチークはファンデーションを塗ったあとのタイミングで仕込みます。
・まず、目尻下にリキッドタイプのハイライターを弓形にのせます。
・目尻下のハイライトは通常、目を囲むようにCの字形に入れますが、上に弧を描く弓形に入れることで、より強い立体感を出すことができます。

目尻下のハイライトは内側に広げすぎないのがポイント。
目尻下のハイライトは内側に広げすぎないのがポイント。
スポンジで擦るとファンデーションがよれるので、ポンポンと叩き込みながらなじませる。
スポンジで擦るとファンデーションがよれるので、ポンポンと叩き込みながらなじませる。

<STEP.2>鼻のつけ根にもリキッドハイライトを薄くのせる

・鼻のつけ根にもリキッドタイプのハイライターをT字形に薄くのせ、同様にスポンジで叩き込みなじませます。

顔の中央部分にハイライトを強く入れると顔が膨張して見える場合があるので、ごく薄くのせるのが正解。
顔の中央部分にハイライトを強く入れると顔が膨張して見える場合があるので、ごく薄くのせるのが正解。

<STEP.3>骨格を意識しながらチークを入れる

クリームタイプのチーク(オンリーミネラル)を指にとり頬骨の上にのせ、スポンジで内側から外側に向けてタッピングしながらのばしていきます。

チークもハイライター同様に擦らず叩き込むようにしてなじませる。こめかみに向けて気持ち引き上げるようにスポンジを動かすとリフトアップ効果も得られる。
チークもハイライター同様に、擦らず叩き込むようにしてなじませる。こめかみに向けて気持ち引き上げるようにスポンジを動かすとリフトアップ効果も得られる。

<AFTER>

パーツと骨格を意識したハイライト&チークで、自然な立体感のある仕上がりに。
パーツと骨格を意識したハイライト&チークで、自然な立体感のある仕上がりに。

のっぺり解消!「浮揚ハイライト+骨格チーク」で自然な立体顔に

【5】間延びした頬の余白を埋めて小顔に見せるチーク術


チーク&シェーディングのセット使いでトーンアップと引き締めが叶う!

チークは広げすぎるとたるみ増長、赤ら顔に。頬骨の高い位置だけに塗布を

チークをブラシにとり、頬骨を中心に細めの半月状にのせる。シェーディングもブラシに取り、頬骨の下、耳の手前から頬の中心あたりまで2〜3回、往復させながら塗布。さらにフェースラインはエラからあご先の少し手前まで、サッとのせると輪郭が引き締まる。

シェーディング_2
あご下にもシェーディングを!

【“小顔見せ” メイクメソッド】大人世代が使いやすい「チーク&シェーディング」で印象アップ!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
TAGS: