誰もが一度は、億万長者の生活に憧れを抱いたことがあるはず。その一方で、横暴で品のないタイプのお金持ちを見て、そのネガティブな人物像から「大金を持つと不幸になる」と思っている方も多いのでは?
通販コンサルタントで作家の岡崎太郎さんは「お金持ちにはブラックなお金持ちと、ホワイトなお金持ち、そして中間のグレーなお金持ちがいる」と言います。ここでいうブラックなお金持ちとは、お金はあるけど幸せではない人のこと。
当然のことながら、ブラックなお金持ちは目指したい対象ではありませんよね。それでは、ホワイトなお金持ちになって幸せになるには一体どうすればいいのでしょうか?
岡崎さん曰く、そのためには「お金持ちが常日頃からお金と同じか、それ以上に大切にしている習慣」を取り入れていくことが大事だそうです。今回は、その概念や考え方を7点紹介します。ハッピーで素敵な億万長者になるために、今日から取り入れることを意識してみてください。
お金持ちが常日頃からお金と同じか、それ以上に大切にしていること7選
■1:お金を積極的に使う
お金を増やすために、日々倹約に励んでいる方もいらっしゃることでしょう。ところが「貯めよう貯めようとすると、お金は増えません」と、岡崎さんは言い切ります。
「収入を増やして支出を減らすよりも、30~40代は積極的にお金を使いましょう。旅行や食事、さまざまな経験など、一見無駄に見えることでもやってみること。そして人間の器をひと回りもふた回りも大きくして、魅力を増やすことが大切なのです。
人生に無駄なことは案外ありません。失敗や不幸も、乗り越えれば人生の肥やしと思えるでしょう。その人本来の人間的魅力を磨くことが、一生の財産になります」(岡崎さん)
お金を使うといっても、高級な時計や洋服を買う、ということではありません。海外旅行に出かけたり、趣味や習い事を極めたり、といった経験のためにお金を使い、人間的魅力を磨くことが重要なのです。
■2:すぐに知り合いを紹介して、人と人をつなげる
SNSが普及したこともあり、近年は連絡先の交換が容易になりました。とはいえ、自ら進んで誰かに知人を紹介するという機会は、あまりないのではないでしょうか。ところが、岡崎さんは「素敵なお金持ちは、初めて会った相手にも簡単に知り合いを紹介するほどの紹介マニア」だと指摘します。
「億万長者は、あっさり自分の人脈を披露し、どんどん人を繋げます。誰かを紹介してもらうことや、自分をほかの誰かに紹介してもらうことはとても喜ばしいことです。ただし、いい話ばかりではありません。ときには紹介された人が詐欺まがいの人物だったということもあるでしょう。
しかし、だからといって紹介してくれた億万長者を責めるのは、まったくの筋違い。なぜなら、紹介したのはその人でも、その後のことは当人同士の大人の話、つまり自己責任の問題だからです。自己責任の意味がわからず、後々クレームをつけるような人は、紹介されやすい人にはなれません」(岡崎さん)
紹介はあくまできっかけを与えているだけ。それをどう活かすかは、当人同士の問題だということを肝に銘じておきましょう。
■3:誰かにプレゼントを贈ると決めたら、いつまでも贈り続ける
大切な人の誕生日やクリスマスなどには、相手の方にぴったりのプレゼントを用意しますよね。ホワイトなお金持ちは、「プレゼントへの意識がとても高い」と岡崎さんは言います。
「素敵なお金持ちは、プレゼントを贈り忘れることは絶対にありません。去年は贈ったけれど今年はなし、ということはなく、贈ると決めたら毎年贈るのです。
さらに、何をいつ贈るかにこだわりを持っています。例えば、お酒を飲めない人にお酒は贈りませんよね。インスタグラムやフェイスブックなどを利用して相手のことをリサーチすれば、贈り物の選択肢はグッと広がります。
また、素敵なお金持ちに『もらいっぱなし』という思考はありません。100%お返しをします。なぜなら、速報性の法則を深く理解しているから。
速報性の法則とは、人から何かしらの施しを受けたとき、『お返しをしなくては申し訳ない』という気持ちになる心理作用のことです。これを理解していない人は人望が育たず、長期にわたる成功は期待できません」(岡崎さん)
プレゼントやお中元、お歳暮を贈ると決めたら、相手が亡くなるまで贈り続けるのが、ホワイトなお金持ちの流儀。贈り忘れがないよう、誰にいつ何を贈る、というリストをつくっておくとよいでしょう。
■4:新しい情報をキャッチして取り入れる
流行のファッションや映画、音楽など、常日頃から新しい情報をキャッチして取り入れている方は多いはず。このように好奇心をもってさまざまな事柄を学ぶスタンスは、ホワイトなお金持ちにも共通する習慣です。
「最強のビジネス源泉は、アイディア力と企画力だと考えています。なので、ニュースサイトなどをこまめにチェックして有用な情報をスクラップし、常に情報収集することを習慣にしています。
年齢を重ねると、学ぶ姿勢をもち続ける人と、そうでない人に分かれますが、素敵なお金持ちは、好奇心旺盛な人ばかり。学びのモチベーションと推進力は、好奇心にあるのです。反対に、自分では一度もやりもせずに、訳知り顔で言い訳をするような向学心のない人は、社会から取り残されてしまいます。
例えば『LINEの使い方がわからないからやらない』『パスワードが流出すると困る』などの言い訳は、行動したくない自分を正当化するためのものなので要注意。新しい人との出会いや新しい情報などの刺激を求めて、自ら意識して動いてみましょう」(岡崎さん)
何事も謙虚に学ぶというお金持ちの姿勢は、ぜひ見習いたいところ。新しい情報を求めて、食わず嫌いで拒絶していた物事にも、思い切ってチャレンジしてみましょう。
■5:見られていることを意識して、身体の先端までケアする
初対面の相手と会うときは、第一印象が大切とよく聞きますよね。身だしなみがだらしないと、それだけで評価がガクッと下がってしまうものです。
「まずは身綺麗にすることを心掛けましょう。例えば、爪やムダ毛、鼻毛などを綺麗に処理しておくことがマナー。体臭や香水といった匂いに気を配ることも大事なエチケットです。また、持ち物は外も内も綺麗に使うこと。例えば財布なら、領収書やレシート、使わないカードなどを入れず、スッキリと整頓しておきましょう」(岡崎さん)
名刺交換のときをはじめ、指先は案外見られているものですから、爪のケアは忘れずに。常に身綺麗にしておくことが素敵なお金持ちへの第一歩だと心得ましょう。
■6:感謝の言葉を先出しする
一般的に「ありがとう」という感謝の言葉は、感謝される事柄(例えば、プレゼントをもらったこと)に対して、受け身的に発生するもの、すなわち後出しです。しかし、ホワイトなお金持ちの場合は、出会っていきなり「ありがとう」と、先出しの感謝が出てきます。
「素敵なお金持ちが出会った瞬間に『ありがとう』と言うのは、『このご縁にありがとう』『時間をつくってくれてありがとう』などといった通常の解釈よりも深い意味があります。
それは、素晴らしい未来を確信し、先回りして感謝を伝えているということ。つまり『近い将来、私が心から感謝を伝えるほど、あなたは素敵なことをしてくれる』と確信しているのです。未来に良いことがあると信じ切って、会っていきなり『ありがとう』を言うことで、感謝の好循環が生まれ、運気が好転していきます」(岡崎さん)
会った瞬間に『ありがとう』と言われれば、言われた側はびっくりしてしまいそうですが、感謝をされて悪い気はしませんよね。試しに、自分の未来が素敵なものになると信じ切って、先出し「ありがとう」を実践してみてはいかがでしょうか?
■7:自分を鼓舞する言葉を見つけて「口癖」にする
不安な気持ちや心配事などを、つい口に出してしまう方はいませんか? しかし成功者の多くは「引き寄せの法則」を、身をもって深く知っているため、マイナスな言葉は使いません。
「高いレベルの成功をキープしているお金持ちは、自分から不安やマイナスな発言、ネガティブな言葉を一切口にしません。なぜなら、引き寄せの力はポジティブなことはもちろん、ネガティブなことにも働いてしまうことを経験としてわかっているからです。
不安や心配、怖い、嫌だ……など、そういうマイナスな感情を抱いたら、すぐに回避策を考えましょう。例えば『難しい、難しい』と考えず『簡単、簡単』と自分に言い聞かせる。このように、自分を鼓舞する言葉を見つけて、ことあるごとに口にしてみましょう。
不安は、それを払拭する方法を学ぶことで、コントロールすることができます。不安に対処するコツは、今心配しても仕方ないことを必要以上に考えず、今を一生懸命生きること。明日の心配は明日するしかないのです」(岡崎さん)
言葉の力は、ポジティブにもネガティブにも働くもの。心配事や不安を口にすると、それらのマイナスな事柄を引き寄せてしまいます。自分の気分が高まるような言葉を見つけて口癖にしていきましょう。
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たとえお金持ちになれるとしても、幸せではないブラックなお金持ちにはなりたくありませんよね。誰もが憧れるホワイトなお金持ちが大切にしていることは、感謝の気持ちやポジティブな言動など、どれも意識次第で今日から実践できるはず。そういった人間的な魅力を磨くことが、素敵なお金持ちへの近道です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 上原純