朝は洗顔料を使うべきか否か。皮膚科医のアドバイスや洗顔することの目的、おすすめのケア方法をまとめました。朝はお湯だけ?それともしっかり洗顔?自分に合うケア方法はどっちなのか見極めてみてください。
【目次】
朝はお湯だけ?洗顔しないほうがいい?
■朝は前の晩のケアが肌上で酸化していることも
朝の洗顔を水やぬるま湯で流すだけという方も最近では多いようです。けれど、暑い時期はどんな肌質であっても、Tゾーンにはベタつきが残っているはず。寝ている間には皮脂分泌をしているうえ、夜のケアで塗ったクリーム類が肌上で酸化もしています。
また、日中は汗をかいたり、大気汚染物質にさらされたりしているものなので、朝晩ともに、大気汚染物質まで落としてくれる先進の洗顔料できちんとケアすることが重要なのです。
\洗顔とは、肌に不要なものを優しく落とすこと/

洗顔のアドバイスを。排気ガスや花粉、たばこの煙などに加わり、近年、PM2.5や黄砂など微細な汚れが空中に漂っているため、肌を取り巻く環境は負担が増すばかり。これらの不要な物質が肌上に残っていると、肌内部に炎症性の物質を放出させ、肌トラブルの引き金になってしまう危険をはらんでいるのです。しかも、肌トラブルだけでなく、老化を引き起こす要因とも。
毎日のクレンジングや洗顔で必要となってきているのは、メイクや皮脂汚れを落とすだけでなく、これらの不要な物質までもきちんと落としてくれる高性能なアイテムです。肌に優しい優秀な高機能クレンジングと先進の洗顔料で、ぜひケアをしていってくださいね。
暑い日中に受けた汚れとダメージを取り去る「優秀クレンジング&洗顔料」8選
■肌状態をみて自分に合った方法で
\クレンジング&洗顔は、やり過ぎ注意!/
■洗顔のポイントは「角質ケア」

\大人の洗顔は 「角質ケア」がポイント/
Tゾーン(写真の青線部分)をしっかり洗うクセはついていても、ほかは適当、という人が少なくないのでは? ところが角質が全体にたまりがちな今は、それだけでは不十分なんです。ゴシゴシと擦る必要はありませんが、頬やUゾーンもきちんと意識して洗いましょう。たるみ始めた大人の毛穴は、額は下へ、それ以外の場所は斜め下に向いているので、たっぷりの泡を下から上へ行き渡らせることがポイントです。
■基本ケアは清潔・乾燥・紫外線対策の3つ

洗顔は泡で肌を洗うように:清潔のスキンケア
洗顔は、洗顔料を泡立て、肌をこすらないように泡で洗うようにします。摩擦は肌の表面を傷つけ、肌荒れやシミの原因になる可能性があります。洗顔料は、油分が適度で、有効成分が含まれているものがよいでしょう。オススメは洗い流すクレンジングオイルです。質が高いクレンジングオイルであれば、ニキビも気になりません。
化粧水はこすらずそっと、大切につける:乾燥のスキンケア
化粧水をつけるときは、手で行いましょう。手に化粧水をのばし、顔全体になじませていきます。このとき、肌をこすらないように気をつけてください。コットンで肌を強くパッティングすると、肌の表面を傷つけてしまう恐れがあります。長期間続ければ、シミや赤ら顔の原因になることも。もちろん、手で強くパッティングするのも控えましょう。肌をたたいても、引き締まる効果はありません。
セラミド配合の美容液で保湿を:乾燥のスキンケア
セラミド(角質細胞間脂質)配合の美容液は、保湿力があるとされています。肌表面にある角質細胞同士をつなぎとめる脂質の一種であるセラミドは、肌のうるおいをキープしてくれます。セラミドは肌内部でつくられますが、加齢とともに減っていくため、外から補うことが大切です。顔全体にたっぷりとつけ、軽くマッサージをするような感じでなじませます。セラミド配合の商品を購入するときは、「セラミド2」「セラミド3」などと、成分表示に書かれたものを選ぶようにしましょう。
NMF(ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)を大切に
「NMF(Natural Moisturizing Factor:ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター)と呼ばれる、表皮の角質にある、肌の保湿やバリア機能を担う成分は、もともと肌に備わっているものです。洗い過ぎず、適切に清潔にしておくことが大切です。また、NMFが減ると肌が乾燥して、肌が小さい炎症を起こします。肌が潤っているほど、肌のバリア機能も高まることを、覚えておくとよいですね」(「クリニックシュアー銀座」院長・飛田砂織先生)。
ピーリングケアで肌の「古い角質細胞」の取り過ぎに注意:乾燥のスキンケア
くすみが気になるようであれば、ピーリングケアを取り入れるのも一案です。肌がくすんでいる原因はさまざまですが、医学的に言うくすみは、角質層が厚くなったことによります。これは、加齢にともないターンオーバーの速度が落ちてしまい、古い角質細胞が肌の表面にたまって、くすんで見えるためです。1週間に1〜2回ピーリングケアをすることで、ターンオーバーが活発になり、肌の弾力がアップし、透明感につながります。また、コラーゲンを増やす効果もあります。ピーリング後は十分に保湿するようにしましょう。
「ピーリングケアで、肌の古い角質細胞を取り過ぎるのはNGです。くすみの原因は、肌の角質層が厚くなったことだけではありません。効果がないからと言って何度もピーリングケアをすると、かえってくすんでしまったり、もともとあった肝斑(かんぱん)が悪化してしまうことも。自分の肌の状況を判断できない場合は、医師に相談しましょう」(飛田先生)。
ビタミンCでコラーゲンをつくる働きをUP、ハリのある肌に:乾燥のスキンケア
コラーゲンを増やして、真皮のシワ、たるみの予防をしましょう。コラーゲン入りの化粧品や食品、サプリメントからコラーゲンを補給するのは、あまり有効ではありません。加齢によるシワやたるみの主な原因は、コラーゲンをつくる働きが弱まることにあります。ですので、コラーゲンアップの働きをもつピタミンC誘導体(リン酸アスコルビル)や、レチノールなどが配合された美容液をデイリーケアに取り入れましょう。
UVケアは年中がマスト:紫外線予防
紫外線対策はオールシーズン行いましょう。太陽光に含まれる紫外線は、肌老化を進める原因のひとつ。日光を浴びると、肌を紫外線から守るために、肌内部でメラニン色素がつくられ、肌の色が濃くなります。これが日焼けです。さらに繰り返し浴びると、シミになってしまいます。また、肌の深い部分に達した紫外線がコラーゲンを破壊し、シワの原因にも。
普段のUVケアから、UV対策がなされた日常使いの基礎化粧品やファンデーションだけでなく、持続効果の高い専用の日焼け止めを使用するとよいでしょう。レジャーやアウトドアなど、日差しの強い場所や長時間の外出には、必ず紫外線カット効果が高い日焼け止めを使うようにしましょう。日焼け止め表示は、SPF30以上、PA+++を目安に。さらに帽子や日傘などを組み合わせれば、よりよいUV対策になります。紫外線から肌を守る効果を持続させるために、日焼け止めの塗り直しや化粧直しは、こまめに行うようにしてください。
UVA(紫外線A波)にも気をつけて
「肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)は、深いしわやたるみの原因になりやすいです。曇りの日でも、紫外線は振り注いでいます。快晴の時に比べると、うす曇りの場合は約80~90%、くもりの場合は約60%、雲間から太陽が見えるときは雲からの散乱光が加わり、快晴時よりもたくさんの紫外線が降り注ぐことも。毎日、十分にUVケアを行いましょう」(飛田先生)。
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朝洗顔におすすめの洗顔料
■先進の洗顔料4選

中/資生堂インターナショナル クレ・ド・ポー ボーテムースネトワイアントA 125g ¥5,000
左下/アンプルール ラグジュアリーホワイト ウォッシングフォームN 130g ¥4,000
右下/ゲラン ペルル ブラン アクティブ クレンジング フォーム 150㎖ ¥6,400
上/ピュアビタミンCのパワーで肌を若返らせるパウダー状洗顔料。肌がつるんと明るく輝くよう。
中/不要物を洗い流し、くすみの原因を徹底除去。毛穴の目立たない肌へ磨き上げます。
左下/毎日の洗顔で保護膜をつくり、汚染物質から肌を守る効果が。老化のリスクを回避する洗顔料。
右下/スクラブ入り洗顔料。マイルドな処方で汚れの付着した古い角質も落とし、肌を優しく洗い上げます。
暑い日中に受けた汚れとダメージを取り去る「優秀クレンジング&洗顔料」8選
※掲載した商品はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部