スタイリッシュな大人に向けたセレクトショップ・ストラスブルゴでこの春からレディースの展開を始めたバッグブランド、VALORE(バローレ)。イギリス、ロンドンで誕生し、生産はイタリア、フィレンツェの工房で熟練した職人が手作業でつくり上げています。
今回、Precious.jpでは、来日したクリエイティブ・ディレクターであるマシュー・ストラットン氏にインタビューすることができました。バッグづくりへのこだわりや考えなど、ブランドの魅力をお伝えします。
とてもスマートで自信に満ちあふれたオーラがあるクリエイティブ・ディレクターであるマシュー・ストラットン氏。ブランドを始めたきっかけを伺うと、「元々ロンドンでファインアートを学び、アーティストとして経験を積んできましたが、ファッションと出合い、デザイナーに転身しました。
私の祖父はひとりがスポーツカーのデザインを手がけ、もうひとりがラグジュアリー層向けのビスポークで旅行鞄を制作していたので、デザインすることはとても身近なことでした」。
Vを力強く表現した「ニューモノグラム」をVALORE(バローレ)のアイコニック的な存在に
「バローレを始めるときに、ブランドがひと目でわかるアイコニックなものをつくろうと決めました。試行錯誤を繰り返し、やっとバローレの『ニューモノグラム』が完成。
VALORE(バローレ)の頭文字でもあるVは、1文字で強さを表すものであり、これをバッグに使って印象に残るものにしようと思いました。タイムレスで永く愛され続けるアイテムづくりを第一に考えたのです。ユニセックスで使えるものを中心にイメージし、男女問わず幅広く使っていただきたいと思っています」(マシュー・ストラットン氏)
製造は革の扱いに精通したイタリア・フィレンツェの工房で
「私にとってデザインのもうひとつの側面として製造があります。バルセロナのファインアートの学校に入学し、デザインと製造業に携わりました。この経験からバローレのバッグの製造は、イタリアの熟練した職人たちに依頼することに。素晴らしい鞣(なめ)しの技術、美しいカッティング、完璧なテンションのステッチは非常に優れていて、伝統となっています。
多くはキャンバスにプリントしていますが、バローレのニューモノグラムはカーフに直接プリントしています。この開発に3年を要しました。バッグに使うカーフレザーで、動物のどこの部分を使ったら硬いか、やわらかいか、風合いがどう変わるかなどをトライして科学的に検証したりもしています。
また、日本の文化においても、職人が手を込んでつくっているものがたくさんあります。それと同じようにバローレのバッグも伝統を大切にしながら、新しいものを融合しています。こんな理由からも、バローレのバッグは日本にとても合うのではないかと考えているのです」(マシュー・ストラットン氏)
2019春から本格的にレディースラインもスタート
バローレのバッグはメンズラインをメインに、ユニセックスで使えるものからスタートしましたが、レディース用のラインもこの春からデビューしました。
「妻がどのようなものを着て、何を持ったら美しくなるかを考えてデザインしています。彼女からデザインのインスピレーションをもらったりも。カラーはクラシック×モダンを融合させることを考えました。さまざまなタイプの女性に持ってもらいたいと思って。パートナーとペアで持ったり、アイテムによっては兼用できるものもそろっているので、ぜひ幅広く使いこなしてください」(マシュー・ストラットン氏)
今春流行のトートもスタイリッシュさと使い勝手のよさをクリアした実力派
シンプルで使いやすいトート型だと、ニューモノグラムのパワフルさがアピールできます。黒のレザーストラップが引き締め効果になって、切れのいい仕上がりに。
そんなバローレを発掘し、日本で唯一取り扱いをスタートさせたセレクトショップがストラスブルゴです。東京ミッドタウン店、名古屋店、京都店の3店舗にて、2019年5月上旬より取り扱いがスタートします。
「40~50代女性で、これまで多くのハイブランドのバッグを持ってきたけれど、もうわかりやすいブランドのバッグは持ちたくない方、他の人とはブランドがかぶりたくないという思いのある方に向けて、バローレの展開を始めました。
カジュアルすぎず、かしこまりすぎない素材かつデザインで、ストラスブルゴが展開するブランドの中でも、『大人が持てるカジュアルバッグ』としての立ち位置は他にありません。他のセレクトショップではまだまだ展開がないことも、おすすめしたいポイントです」とストラスブルゴのPR担当者より、コメントが寄せられました。
伝統や上質さを重んじながらも、アーティスティックなニュアンスを加え、バローレのバッグをデザインしているマシュー・ストラットン氏。バッグづくりへの細かなところまでに 情熱が伝わってくるインタビューでした。今後、注目の存在になることは確実なので、ぜひ店頭でチェックしてみてください!
問い合わせ先
- ストラスブルゴ TEL:0120-383-653
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 佐野有紀