【目次】

春にぴったり上品なツヤ肌メイク


ツヤ系下地とパウダリーファンデーションでつくる大人のツヤ肌

今季のツヤ肌は、内側に光をはらんだような上品な艶やかさが鍵に。
今季のツヤ肌は、内側に光をはらんだような上品なツヤやかさが鍵に。

ツヤの加減をまちがえると、テカリになってしまう大人のベースメイク。テカリに見えないベースメイクは、最新の下地とパウダリーファンデーションでつくり、仕上げにほんのりハイライトを効かせるのがポイント。

■1:下地を「なると置き」して広げる

下地はスキンクリームを塗り込むように肌に密着させながら広げるのがコツ。
下地はスキンクリームを塗り込むように肌に密着させながら広げるのがコツ。

ツヤ感の出る下地を1プッシュ手に取り、両頬、おでこ、あごにクルクルとなると状にのせ、乾く前に素早く広げます。

■2:ファンデーションをブラシで塗る

ファンデーションを塗るときは、ブラシを斜めに肌に置き、内側から外側に向けて広げる。
ファンデーションを塗るときは、ブラシの側面を使って肌に広げていく。
ブラシを立てた状態で中央から外側に向けて動かす。
ブラシを立てた状態で中央から外側に向けて動かす。
ファンデーションをつけ足さずにそのままのブラシで顔と首をつなげるようにブラシを滑らせて。
ファンデーションをつけ足さずにそのままのブラシで顔と首をつなげるようにブラシを滑らせて。

パウダリーファンデーションをブラシにとり、肌の上を滑らせるように全体に薄くオン。塗り終わったらブラシを立てて肌表面を磨くようにブラシを動かし、残った余分な粉を払います。そのままのブラシで首筋をすっとなぞり、顔と首の質感を統一します。

Cゾーンのほかに、眉上や鼻筋やあご先などに狭い範囲で部分的にのせるのがコツ。
Cゾーンのほかに、眉上や鼻筋やあご先などに狭い範囲で部分的にのせるのがコツ。

ハイライトを指にとり、目の周りにポンポンとタッピングしながらのせます。顔を左右に動かし、ツヤ感が欲しい部分に少しずつ足していきます。パール感が強すぎるものを避け、ほんのりツヤが出るハイライター をセレクトして。

長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決。

最新版!テカリに見えない、大人のツヤ肌のつくり方

華やかさも透明感もアップ!春ピンクチーク&ハイライトメイク


春ピンクチークにハイライトを仕込んで、くすみ黄ばみ肌をリセット

チーク_1
くすみや黄ばみを払拭して透明感を引き出す若返り効果あり。ふっくらと頰を持ち上げ幸せ顔に。

本来ピンクは透明感のある色なので、くすみ肌にふわーっとなじませても色は濁り、リフトアップ効果も得られない。いきなりピンクをぼかすのではなく、先にハイライトを仕込む下準備で、肌のくすみを払拭してからのせるのが得策です。ハイライトをのせる範囲は、小鼻脇の位置からこめかみ手前まで楕円形に、頬骨よりも少し上までのせること。これで頬の高さがグッと上がり、顔立ちがシャープに! つまり、たるみ解消にもなるので、大人はハイライトがセットされているものを選ぶべき。色は肌に溶け込むようになじむピーチピンクがベストで、ハイライトをのせた範囲よりも少し下の、頬骨を中心に楕円形に塗布を。この2ステップが透明感&リフトアップがかなう、最も効果的な塗り方です。

【透明感がアップするハイライト+チークの塗り方】

  • 1.初めにハイライトを頬骨より少し上までのせる チーク_4 ブラシにとり、小鼻の脇からこめかみ手前まで、 頬骨の上にはみ出すように塗布。目の下のくぼみもふっくら見せる効果が。
  • 2.頬骨の上を中心に楕円形にピンクチークを重ねる チーク_5 黒目の位置の延長線で小鼻の脇あたりが起点。次にこめかみ手前に向かって、頬骨を中心に楕円形にぼかしていく。

大人はハイライトが必要でした! くすみやたるみを解消する「ピンクチーク」の塗り方とは?

春ピンクで輝きと艶をプラスするリップメイク


「いつもの色=ブラウンメイク」にリップだけピンクをトッピング

■1:黄ばみくすみ肌が一気に明るく変わる、クールな青みピンクリップ

リップ_1
唇にしっかりと赤みがのり存在感が増す。黄ぐすみが緩和されて、肌色が一段トーンアップする効果が。

リップはひと塗りで、美しさや華やかさが増すだけでなく、「旬の顔」にチェンジすることができる唯一のアイテム。だからこそ洋服を着替えるように、気軽にトレンドを取り入れたい。注目カラーは青みピンク。とはいえ’80年代のバブル期のメイクを彷彿させてしまうからか、古くさくなりそうと敬遠する人がほとんどですが、近年の青みピンクは透明感が高く艶やかで、昔のものとは発色も質感もまったく違い、むしろ新鮮! しかも、黄色の反対色である青みを含んだピンクは、肌の黄ばみを打ち消し、透明感を引き出すのに有効な若見えカラー。肌色老化が気になる大人こそ使ってほしい。ドレスアップしたときよりも、カジュアルスタイルで、素肌っぽいナチュラルメイクに合わせて。

■2:きらめき効果で華やかさが増す、艶やかピンクベージュ

リップ_3
甘さを抑えた色味で、引き締まった顔立ちに。ラメの輝き効果でくすみ疲労肌に明るさをプラスする効果あり。

第一印象をよくするためにも、ピンクの効力は有効。しかも唇の色の延長線上にあるピンクベージュは違和感なく肌になじみ、その繊細な美しさは、間違いなく好印象を与える絶品カラー。存在感も品格もあり、ビジネスシーンや会食向きです。赤みのないきりりとしたベージュよりも、色がはっきりするぶん、シャープさが増しますが、微細なラメを含んでいるものを選べば、光効果でやわらかさが加わるし、加齢でしぼんだ唇もふっくら。ちなみに大粒ラメでは縦ジワを強調してしまうのでNG。あくまでも肉眼でやっと見えるくらいの超微粒子のラメであることが必須条件です。また加齢でゆるんだ口元を美しく見せるには、唇の地色に近い色のリップライナーで輪郭を補正し理想の形をつくっておくことも忘れずに。

浮かない、沈まない、古くならない「ピンクリップ」の正解とは?

大人の春アイメイク【3選】


【1】明るくフレッシュで小粋なグリーンメイク

ブラウンだけれど、フレッシュなオレンジを差すと明るさと聡明さのある春が到来。LIP使用色/パルファン・クリスチャン・ディオール「ルージュ ディオール 441」¥4,950(限定発売中)、オールインワン¥60,500(サン・フレール〈ピンコ〉)、タートルニット¥55,000(サン・フレール〈カラス ミラノ〉)、ピアス¥44,000(ウノアエレ)、バングル¥8,800(ウノアエレ〈ワンエーアールバイウノアエレ〉)
 
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 08 ¥7,700 ※上の写真と同じ
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 08 ¥7,700

■1:ブラウンをアイホールのフチにのせる

アイシャドウ_5
A+Dを使用。Dをブラシにとり、目の際を除いたアイホール全体にのせる。Aをチップにとり、目の際にのせる。さらにアイホールの縁をなぞるように、Aをチップで目尻から黒目の内側までのせて。陰影の効果が出る。

■2:下まぶたにブラウンを入れて影と抜け感をプラス

アイシャドウ_6
Aを使用。Aをチップにとり、下まぶたの目尻から目頭に向かってのせる。透け感のあるブラウンがくすまず、自然な陰影を演出してくれる。

■3:目頭側に煌めきを足して春らしい明るさをオン

アイシャドウ_7
Cを使用。Cをブラシにとり、目頭から黒目の上あたりまでふわっとのせる。パール粒が大きめなので、輝きが増し、春らしい明るさが出るうえ、立体感もアップして、美しい仕上がりに。

〈Another pattern〉ピーコックグリーンを主役にするときはブラウンでなじませると落ち着いた印象に

アイシャドウ_8
ピーコックグリーンをメインにするとクールな印象に
アイシャドウ_9
A+B+Cを使用

(1)Aをブラシにとり、アイホール全体にのせていく。
(2)Bをチップにとり、目の際になじませておいて。
(3)Cをブラシにとって、アイホール全体に上からのせる。重ねることでBのグリーンと混ざり合い、発色が少し黄みを帯びて、肌になじみやすくなる。

SUQQU「シグニチャー カラー アイズ 08」の光感が目元を上品に彩って|目を引くアイメイクを叶えつつ、上質に仕上げる

【2】透け感と艶で女性らしく魅せるスモーキーメイク

透け感と艶やかさが共存するブラウングラデーションが、軽やかで今までにない印象に。LIP使用色/SUQQU「シアー マット リップスティック 107」¥5,500(限定発売中) ワンピース¥64,900(サン・フレール〈セブンティ ヴェネツィア〉)、ネックレス¥195,800・イヤーカフ各¥74,800(ホアキン・べラオ)
 
トム フォード ビューティ アイ カラー クォード C 37 ¥10,890(2月18日発売) ※上の写真と同じ
トム フォード ビューティ アイ カラー クォード C 37 ¥12,980

■1:まぶたをトーンアップし、目の際を締める

アイシャドウ_6
A+Bを使用。Aをブラシにとり、アイホールよりもやや広め(骨のあたり)までのせておく。Bを細いチップにとり、チップを立てて先端を使い、黒目の上から目尻まで細くラインのようにして入れてから、目頭に向かってぼかす。

■2:目の際のラインに目尻のみプラスして太く

アイシャドウ_7
Bを使用。Bを細いチップに再びとり、目尻よりやや外側からチップ1本分の長さで際に入れたラインの上にのせる。ラインを入れたところと際のラインとをなじませるため、指で目尻から黒目の上までスッとならしておく。

■3:艶めき感を黒目の上にのせて

アイシャドウ_8
C+Dを使用。Cを太いチップにとり、目尻から目頭に向かって、下まぶた全体にのせる。Dを薬指にとり、2につなげるようにして、トントンとのせていく。アイホールより広げず、黒目の上まで入れるのがポイントに。

〈Another pattern〉まぶたに立体感を出すベージュ×締め色ブラウンでシンプルメイク

アイシャドウ_9
シンプルながら、立体感のある仕上がりに
アイシャドウ_10
A+Bを使用

(1)Aを薬指にとり、アイホール全体にのせる。同じくAを今度は太いチップにとり、下まぶた全体に目尻からのせていく。
(2)Bを細いチップにとり、目の際にチップの幅の太さで目頭から目尻まで引く。
(3)指で2で入れたBの上端をなじませる。

透け感と艶やかさが共存する、トム フォード ビューティ「アイ カラー クォード C 37」|軽やかで今までにない印象に

【4】脱・黒アイメイクで最旬顔に!大人の血色感メイク

ネックレス_1,ブラウス_1,ピアス_1,アクセサリー_1
 
アイシャドウ_3
SUQQU シグニチャー カラー アイズ 13 ¥7,700

■1:クマやくすみなどのネガティブを光色で消す

アイシャドウ_4
アイメイクの準備段階として、目周りの色の不均一を調整します。Aの光色をまぶたの上と目の下に広くなじませ、色ムラや凹凸の影を光で飛ばします。仕上がりに大きな差が出る、はずせないステップです。
アイシャドウ_5
目の際から上に向かって、ブラシを左右に往復させながらなじませます。目の下は目尻から目頭へなじませて。

■2: 黒の代わりに影色で骨格を強調し目力アップ

アイシャドウ_6
シェードカラーで目の際とアイホールのくぼみに影をつけ、目元の印象を強化します。この影色を仕込む工程は、〝脱・黒〟では非常に重要な作業です。Bの影色を目の際からアイホールのくぼみにぼかします。
アイシャドウ_7
ブラシを往復させ、目の際からアイホールのくぼみをシェーディング。もともとまぶたがくぼんでいる人は際だけでOK。

■3:赤み色の華やかさでメイクがきまる

アイシャドウ_8
今回の主役となるのは黄みのある赤み色。Cの色を、二重の人は二重のラインより少し出るところまで、奥二重や一重の人は目を開けたときに色が見えるところまで、ぼかします。目の下にも約2mm幅で入れます。
アイシャドウ_9
目の下は細いチップに替えて、目尻から目頭へなじませて。目の下の目頭側5㎜は何も塗らないのが抜け感を出すポイント。

■4:さらに赤みをプラスして眼差し印象を強化

アイシャドウ_10
ステップ3まででアイカラーは完成しているけれど、さらにDのピンクよりの赤みを上まぶたに重ねて、強さを出してもいい感じに。Dの色をCと同じ範囲にプラスします。初めに色をおいたところが最も発光するので、上まぶたの中央から周囲に広げていく重ね方がおすすめです。

■5:アイラインも黒は使わない。赤み色でしっかり締まる

アイライナー_3
アイラインはシックな赤紫ニュアンスのプラムカラーを選択。目の上の際を全体的に埋めたら、目尻から先は、下げたり上げたりせずに、水平に約5mm伸ばします。目の下には入れなくてOK。
アイライナー_4
目尻はフラットに5mmで若々しい印象に。目の下にラインを入れると、目が締まってかえって小さく見えるので入れません。

■6:赤み系のマスカラでも生え際と黒目は強調できる

マスカラ_3
マスカラももちろん黒は使わない。赤みのアプリコットカラーでしっかり目力をアップします。まつげはそもそもが黒いので赤みの色でもフレーム強化できます。根元にしっかり差し込んで立ち上げます。
マスカラ_4
下まつげを塗るときは、ブラシを縦にして左右に振りながら、根元から毛先まで1本1本に丁寧に塗ります。

マスクを取ったら最旬メイクに更新!“脱・黒アイメイク” で顔印象をブラッシュアップ

春ファッションが映えるメイク


【1】春のおしゃれが輝く新定番ベージュメイク

ベージュメイクの女性
 
アイシャドウ、チーク、リップ
a .プラダ ビューティ ダイメンションズ マルチエフェクト アイシャドウ 03 ¥12,100、b.THREE グラムトーンカラーカスタード 01 ¥3,300、c .NARS アフターグロー センシュアルシャイン リップスティック 200 ¥4,730

■1:アイメイクはオレンジの効かせ方がポイント

ベージュメイクの女性の目元
 

(1)アイホール全体にa1をのせてまぶたの立体感を引き出す。
(2)2をアイホールより広めに重ねることで目を大きく、印象的に。
(3)さらに目の際に4を細いライン状に入れて自然に引き締める。
(4)下まぶたは目頭側から瞳の中央まで1、中央から目尻に向けて3を。
目尻側にメタリックな煌めきで明るさを足すことで、目元がリフトアップする。

■1:チークとリップはメリハリで骨格を際立たせて

ベージュメイクの女性
 

(1)チークは内側から血色が浮かび上がるようなセミマットなコーラルカラーbを頬骨に沿って勾玉状に入れる。目元の血色感と自然につながってフェースラインの下垂を補正。
(2)cのリップは、目元が印象的なぶん、色は引き算。みずみずしいニュートラルベージュでナチュラルな立体感のある唇に。

マダム・プティ
美容エキスパート
パリを拠点に活躍する美容プロ。モードにも造詣が深く、洋服とメイクのトータルな洗練スタイルを提言。辛口トークも耳に優しい、癒やしの美声の持ち主でもある。

春の新しい洋服を買ったら…メイクもアップデートが必須!【新定番・ベージュメイク】を美容エキスパートが解説!

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。