最近では、上生菓子である練り切りをアートとして創作を楽しむ「練り切りアート」が、女性たちの間で人気です。新しい大人女性の手習いごととしても注目を集めています。
一般社団法人 日本サロネーゼ協会では、「練り切りアート®(nerikiri art ®)認定講師講座」という、資格取得によって練り切りアートの講師になるための講座を開講しています。
その日本サロネーゼ協会の代表理事である桔梗有香子さんに、「練り切りアート」とはどのようなものなのか、その魅力、そして教室で学べることなどを伺いました。
大人の女性に人気の「練り切りアート」とは?
今、女性たちの間で注目を集めている「練り切りアート」の「練り切り」とは、和菓子のなかでも「上生菓子」と呼ばれるもので、白餡に求肥(ぎゅうひ)を加えて練った餡で、細かい細工がされたもの。
この練り切りを、まるで粘土細工のようにアートとして造形を楽しむのが、練り切りアートです。
「練り切りアート」の趣味としての魅力
この練り切りアート、大人女性たちの趣味のひとつとして広がっているのだそう。
桔梗さんは、練り切りアートの趣味としての魅力を4つ挙げます。
■1:ヘルシーにおいしくいただける
「練り切りアートの楽しみは、やはり造形や鑑賞を楽しむほか、味わうこと。その材料には油分、乳製品などを使用しないため、意外とヘルシーです」
■2:手軽にできるので初心者でも始めやすい
「ほかのお菓子づくりと比べて、練り切りアートでは火やオーブンを使用しないため、手軽にできることから、初心者でも始めやすいのも魅力です」
■3:日本の伝統文化に触れ、感性を磨ける
「和菓子のなかでも上生菓子を扱うことから、日本の伝統文化に触れられるのも魅力です。季節感があり、感性を磨くこともできます」
■4:ちょっとしたギフトにも最適
「練り切りアートはご自身でいただくほかにも、素敵に仕上がれば、どなたかに差し上げたくなります。ちょっとしたギフトにも最適です」
練り切りアートを習うときの素朴な疑問Q&A
日本サロネーゼ協会では、2時間×6回、全12時間の「練り切りアート®(nerikiri art®)認定講師講座」を開催しています。
練り切りアートを習いたいと思ったら、ぜひ素朴な疑問を解消しておきましょう!
——講座では、どのようなことを行うのでしょうか?
「講師としての技術を身に着けていただけるように、練り切りだけに特化し、細工棒で日本の四季や伝統文化を表現する方法を学んでいただけます」
もっと気軽に始めたいなら、手軽に練り切りアートを楽しめる1DAYレッスンも認定校で開講しているそう。まずはこの1日だけでも受講してみるのもよさそうですね。
——実際、練り切りアートを習い始めるときにはどんな道具が必要なのでしょうか?
「三角棒とさらしが必要になります。三角棒は細工をするのに必要で、さらしは、生地を丸めたり、平らにしたりするときに手のひらの上にのせて使います。さらしは教室でレンタルできる場合が多いので、用意する必要がないのがほとんどです」
——手先が器用ではないけど、大丈夫?
「はい、問題ありません。まったくの初心者でも楽しくつくっていただけます」
——練り切りを食べるのが好きというだけで習うのはあり?
「もちろんです。好きな方にこそ、習っていただきたいです」
——餡はどうやってつくるの?
「練り切り餡は市販の餡に求肥などのつなぎを混ぜてつくります。また、食用の色素や、抹茶、野菜のパウダーなどを使って色付けすることもあります」
——お茶のお作法なども学ぶ必要はある?
「お茶などの作法を知っていると、さらに奥深い世界を楽しめますが、まずは、練り切りを手軽につくって、おいしくいただき、楽しんでいただければと思います」
——レベルが上がってくるとどんな作品を作れるようになりますか?
「芸術作品のような繊細で美しい和菓子がつくれるようになります」
そのレベルの高い作品を見せていただきました!
ため息が出そうなほど繊細で美しいですよね!
和菓子が大好きな方はもちろん、こうした美しい造形美を楽しみたい! という方にもぴったりといえそうです。
http://salone-ze.com/
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利