正解は…
「手練(しゅれん)」 「手練(てだれ)」 です!
「手練」という漢字には「てれん」「しゅれん」「てだれ」3つの読み方があり、読み方に応じて3つの異なった意味があります。
■1:手練(てれん)
「手練(てれん)」と読む場合の意味は「人を騙し操る技巧・手段」です。「手練手管」という四文字熟語にも使われています。
■2:手練(しゅれん)
「手練(しゅれん)」と読む場合の意味は「熟練した鮮やかな腕前」となります。「職人の手練の技」のように使用します。
■3:手練(手だれ)
「手練(てだれ)」と読む場合の意味は、「武芸や技芸など、その道に熟達していること。また、その人。腕利き」で、「彼は手練の交渉人である」のように使用します。
大きな意味の違いとして、
「手練(てれん)」は詐欺師など悪いほうの技巧を指し、「手練(しゅれん)」「手練(てだれ)」は賞賛すべき秀でた技巧を指す、と意識しましょう。
となると「手練(しゅれん)」「手練(てだれ)」の使い分けがポイントになりますね。
…というところでもう一問、クイズです。
【問題2】
以下の例文の「手練」の正しい読み方を、それぞれお答えください。
1:「A部長は当社きっての営業の“手練”として、業界全体でも名高い方です」
2:「B氏は自分の提案を通すためなら、アンフェアな“手練”も辞さないタイプよ」
3:「劇場に足をお運びいただき、“手練”の芸に、直に触れていただきたいのです」
それぞれの読み方、わかりますか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱