正解は… 3:ご子息 4:ご令息 (2:息子さん) です。
2:息子さん でももちろん間違いではありませんが、先方が「愚息」と、へりくだった表現をお使いになっていらっしゃる際には、大人としては「御謙遜なさっていることは承知しております。素晴らしいお子様ですものね」という気持ちも込めて、「ご子息」「ご令息」とお呼びするほうが、美しい表現となります。
ちなみに、男の子に対して「愚息」と表現するのと対で、女の子の場合は「愚女(ぐじょ)」という表現があります。しかしこちらはあまり、一般的に定着していませんね。
さらに定着していませんが、男女の別なく、自分の子供をへりくだっていう表現に「豚児(とんじ)」という言葉もあります。「愚息」や「愚女」と並んで紹介している辞書もありますが、表現が極端すぎるせいか、実際に使用している例は、あまり見かけませんね。
子供に関する表現では、ほかに女の子を敬う表現「お嬢様」「ご息女」「ご令嬢」などをおさえておけば、問題ないでしょう。
それでは、父母のほうは、どう表現すれば良いでしょうか?
大人のお付き合いの中では、よほど親しい間柄以外で「父母」の話題は出にくいものですが、思いがけないことで、咄嗟に話さなければならないケースがあります。
たとえば、お葬式などの「不祝儀」。
弔電を打つなど、改まってのご連絡では、内容を精査する時間もありますが、まずは電話やメッセンジャー類で報告を受けた、というときや、すぐに周知する必要がある、と言うときこそ、あわてず、きちんとした言葉を使わなければなりませんよね。
…というところで、クイズです。
【問題2】
第三者の父の尊敬表現は「ご尊父(そんぷ)様」です。では、母の尊敬表現は?
「ご〇〇様」の、〇〇に入る漢字2文字をお答えください。
電話での対応を考えると、即答できることが大事ですが、すぐに思い浮かびましたか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱