普段、何気なく使っている美白コスメ。どのような仕組みでシミを予防しているのか、ご存知ですか? 今さら聞けない「コスメのなかの美白有効成分が効くメカニズム」を、ラグジュアリーマガジン「Precious」の調査結果より解説していきます。

 

まず、「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」という効果と安全性を厚労省に認められた成分が、美白有効成分です。

現在、認可されている美白有効成分は約20種類。これらの有効成分を配合しているのが美白コスメで、医薬部外品の扱いになっているものです。

それぞれの成分によって、シミの元となる「メラニンをつくれ」という指令が出される場面から、実際にメラニンがつくり出され、肌内の細胞に放出されるまでの過程のなかで、作用するポイントが異なります。そのポイントは、以下の5つ。


■美白有効成分が効く5 つのポイント

 

【その1】「メラニンをつくれ」という情報伝達物質をブロック

肌表面の細胞が紫外線などの刺激を受けると、「メラニンをつくれ!」という指令をメラノサイトに出します。その指令=情報伝達物質をブロックする代表成分が、カモミラET、トラネキサム酸(m-トラネキサム酸)、TXCです。

【その2】メラニンのもと「チロシナーゼ」の活性&合成を抑制

シミのもととなるメラニンをつくるのに不可欠な、チロシナーゼという酵素を分解したり、働きを制限したり、チロシナーゼの代わりに働くことで、メラニンの生成を抑えるのが特徴です。代表成分は、ビタミンC誘導体、リノール酸s、アルブチン、エラグ酸、ルシノール、コウジ酸、プラセンタエキス、4MSK、TXC。

【その3】メラニンの居座り抑制&排出促進

できてしまったメラニンが居座るとシミとして顕在化してしまうため、メラニンがスムーズに排出されるよう、肌のターンオーバーを促進。肌が整い、くすみが解消されることも。代表成分は、4MSK、プラセンタエキス、エナジーシグナルAMPです。

【その4】メラニンの受け渡しを制限

メラノサイトでつくられたメラニンが表皮の細胞に受け渡されるのをストップすることで、シミが表面化するのを防ぐ効果があります。ほかの成分とはひと味違った働きをします。代表成分は、ニコチン酸アミドWです。

【その5】メラニンの色を還元

細胞の中で酸化することでメラニンは黒褐色になります。このメラニンの色を無色化して、白く戻していく作用のこと。シミだけでなく、日焼け後の肌をもとに戻す効果もあります。代表成分は、ビタミンC誘導体。しかし実際の表記名は、L -アスコルビン酸2 -グルコシドや3 - O -エチルアスコルビン酸などと記載されています。

 


もし効果実感が得られない場合は、効かせたいポイントがズレているのかもしれません。今使っているものの成分を確認しておくと、ほかの成分が配合されているものに切り替えるという選択肢も出てくるので、成分は知っておくのがオススメです。

さらに上級者になると、紫外線が強い春から夏は「メラニンをつくれ」という指令を止めるポイント1の成分を配合しているものを。

紫外線を浴びてしまったと感じたあとは、メラニンの生成を防ぐ以降に働きかけるポイント2~4、夏の終わりはメラニンを薄くしたり、排出を促すポイント3~5をなどと、成分によって使い分けたりすると、より効果実感が高くなることがあります。

また、認可を受けていなくても、美白効果を発揮する成分が世の中にはまだあるのも事実。どんな独自成分を配合しているのか、カウンターで聞いてみてもよいでしょう。

 

※この情報はPrecious2017年6月号(5月7日発売)を再構成したものです。

 

クレジット :
【Precious2017年6月号掲載時スタッフ】構成/長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)