正解は… 戦慄(わなな)く です。
「戦慄(せんりつ)」という言葉は皆さまご存知の通り「恐ろしくて体が震えること」を意味します。ホラー映画のキャッチコピーなどにも「戦慄の93分間!」など、出て来そうですよね?
「戦慄く」は、「戦」を「わな」、「慄」を「な」と一文字ずつ読むわけではなく「戦慄」という熟語に「く」という送り仮名を付けた場合にのみ「わななく」と読む、特殊な読み方になります。ですので、「慄く」の読み名は「なく」ではなく、「慄(おのの)く」です。
「おののく」には「戦(おのの)く」という書き方もあります。
「おののく(戦く、慄く)」の意味は、「おそれ震える。わななく」になります。
つまり「(わなな)」「戦(おのの)く」「慄(おのの)く」にはすべて、「おそれ、震える」という意味があります。
ここで注目して欲しいのが「震える」という部分です。実は「戦」という漢字一文字には「たたかい」以外に「震える」という意味もあるのです。こちらの意味で、まったく戦闘と関係のない日常の言葉に「戦」という漢字を使用する日本語があること、皆さま、ご存知でしょうか?
…というところで、本題クイズです。
【問題2】
「戦ぐ」という日本語の読み方をお答えください。
※即答できない方は、スクロールしてヒントをご覧くださいね。
ヒント1:「風に吹かれ、かすかに音をたててつつ動き、震える。風に揺れる」という意味です。
ヒント2:会話での使用例 「公園でお茶を頂くと、木の葉の戦ぐ音が心地いいわね」
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱