世界最高峰のヨットレース、アメリカズカップ。日本ではヨットレースは馴染みが薄かったのですが、「ソフトバンク・チーム・ジャパン」の大奮闘で2016年から注目度が急上昇!
ただいま、バミューダにて開催される「第35 回アメリカズカップ presented by ルイ・ヴィトン」に向けて、「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ チャレンジャー・プレーオフ」が開催中です。
今回のアメリカズカップにチャレンジャーとして参加しているのは「ランドローバーBAR」、「エミレーツ・チーム・ニュージーランド」、「アルテミス・レーシング」、「ソフトバンク・チーム・ジャパン」、「グルパマ・チーム・フランス」の5チーム。数々の白熱した戦いを繰りひろげ、最後に勝ち抜いた1チームのみが、第34回の覇者、「オラクル・チーム・USA」に挑むことができるのです。
このチャレンジャーを決める最後の戦いが、「アメリカズカップ・チャレンジャー・プレーオフ」です。
2017年6月11日あるいは12日に、この「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・チャレンジャー・プレーオフ」を制したチームに授与される新しいトロフィーとトラベルケースは、オフィシャル・タイトル・パートナーのルイ・ヴィトンが製作しています!
© Louis Vuitton
10kgのスターリングシルバーを隅々まで磨き上げ、サテン仕上げを施したトロフィーは全高70cm。このトロフィーは帆船同士が激しく行きかうようすを表現しており、ルイ・ヴィトンのシンボルマークでもある「Vマーク」を想起させるデザインに。
1930 年代にガストン-ルイ・ヴィトンが自身のマークとして創作したこの「V」には、メゾンの世界観である「Volez, Voguez, Voyagez(空へ、海へ、彼方へ)」という意味もこめられています。
この印象的なトロフィーを製作したのは、英国が誇る金・銀細工ブランド「トーマス・ライト(Thomas Lyte)」。このブランドは、女王エリザベス2 世の王室御用達職人としても登録されており、伝統技術と専門知識を駆使しつつ、モダンなデザインを取り入れるのが得意。なんとこのトロフィーは、1851年に贈呈されたアメリカズカップと同じ技法、ハンマーとタガネを使って手作業で丁寧に制作されたんだそうです。
© Louis Vuitton
同じく、このトロフィーが収められるトラベルケースも、アメリカズカップのために特別につくられました。
「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ」のトロフィーケースに採用されているレッドカラーの「V」とブルーの内装に合わせて、トランクの正面には、「V」マークをレッドカラーで描き、インテリアは海を象徴するブルーのマイクロファイバーで仕上げています。
ルイ・ヴィトン アメリカズカップのトロフィーとケース © Louis Vuitton / Ricardo Pinto
この「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ チャレンジャー・プレーオフ」トロフィー専用トラベルケースの製作に費やされたのは、なんと400時間。1983年に始まったルイ・ヴィトンとアメリカズカップのパートナーシップの歴史を、物語るかのようですね。
ヨットレースのアメリカズカップ、テニストーナメントのローラン・ギャロスなどと、ルイ・ヴィトンはさまざまな歴史あるスポーツのトロフィーケースを製作しています。
例えば、2014年のFIFA ワールドカップ™。決勝戦では、ルイ・ヴィトンのファッションアイコンでもあるジゼル・ブンチェンがこのトロフィーケースのエスコート役として、ピッチに登場しました。
© Louis Vuitton
また、2015年には、ラグビー界最大のイベント・ラグビーワールドカップ2015を彩る、ラグビー界最大の賞である、憧れのウェブ・エリス・カップを収めて運ぶケースをデザイン。
それぞれ違う形のトロフィーがぴったり収まり、出しやすいように入念にデザインされたケースづくりは、ルイ・ヴィトンが得意とするところ。
これらを製作したフランスのアニエールにあるルイ・ヴィトンの工房では、150年以上にもわたって、アフリカ探検家ピエール・サヴォルニャン・ド・ブラザが依頼した折りたたみ式トランク・ベッドから、葉巻1,000本を収めるセクレタリー・トランク、バローダの藩王(マハラジャ)のためのポータブル・ティーセットまで、驚くほど多種多様なカスタムメイド・デザインを生み出してきました。
旅行者がもっとも貴重な所持品を持ち運ぶための、エレガントかつ独創的なケースをつくるという、ルイ・ヴィトンの長い伝統と技術が、このトロフィーケースづくりにおいても見事に開花しているのです。
■お問い合わせ先
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854
www.louisvuiotton.com
- クレジット :
- 構成/安念美和子(LIVErary.tokyo)