琥珀色の魅惑のアルコール、ブランデー。そもそもブランデーとはどんなお酒なのでしょうか? その魅力を、世界三大ブランデーのそれぞれの特徴やランクづけ、飲み方&おつまみなどから紐解きます。
また、おすすめの高級ブランデーもたっぷりとご紹介します。
■一流を味わう。高級ブランデーとは?
日本では、あまりなじみのないブランデー。その味を一度知れば、その虜になることは間違いありません。ブランデーとはどんなお酒なのか、ウィスキーとの違いを解説します。
ブランデーとはどんなお酒?
ブランデーは、果実酒を蒸留してつくられるお酒の総称を言います。ブランデーの語源はオランダ語の「brandewijn」。日本語に訳すと「焼いたワイン」を意味します。アルコール度数は40〜50パーセントと高く、色は琥珀色、芳醇な香りが特徴です。
ブランデーとウィスキーの違い
ブランデーとウィスキーは似ていますが、違いはどこにあるのでしょうか?
大きな違いは原料にあります。ブランデーの原料は、白ブドウやリンゴ、洋ナシなどのフルーツ。一方、ウイスキーの原料は、大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀類です。
原料以外で違うところには、製造過程で糖化するかどうかという点もあります。ウイスキーは、穀類が原料なので、発酵させるために糖化させる必要があります。しかし、ブランデーは原料のフルーツに糖分が含まれているので、糖化させる必要がありません。
■高級品たる証し、ブランデーのランク
ブランデーのコニャックとアルマニャックには、等級(ランク)がつけられています。これは、熟成年数のランク付けです。V.S.O.P.やナポレオン、X.O.などがそれにあたります。
コントという熟成年数の単位によって、ランクが決まります。蒸留した年のコントは「コント00」、翌年の樽の原酒は「コント0」とカウントし、それ以降は1年ごとにコント数が1ずつ上がっていきます。
コニャックは毎年4月1日~翌年3月末日までが周期となっていて、コント数が変わるのは、4月1日です。アルマニャックは毎年5月1日~翌年5月末日までが周期で、毎年5月1日にコント数が変わります。
それをふまえて、等級を見ていきましょう。
スリースター
スリースターは一番下の等級です。 コニャックの場合、スリースターとは、コント2以上のブランデーにつけられます。 アルマニャックの場合は、コント1以上がスリースターとなります。
V.S.・V.O.・V.S.O.・V.S.O.P.
スリースターより上の等級に、V.S.・V.O.・V.S.O.・V.S.O.P.があります。それぞれは略語で、V.S.は「very special」(とても特別)、V.O.は「very old」(とても古い)、V.S.Oは「very superior old」(とても優れた古い)、V.S.O.P.は、「very superior old pale」(とても優れた古い澄んだブランデー)の意味です。
コニャックは、V.S.ならコント2以上。V.S.O.P.ならコント4以上。 アルマニャックは、V.S.ならコント2以上。V.O.ならコント4以上。V.S.O.P.ならコント4以上です。
ナポレオン・XO・オール・ダージュ
V.S.O.P.などよりも上の等級に、ナポレオン・XO・オール・ダージュがあります。
コニャックは、ナポレオンだとコント6以上。X.O.ならコント10以上(最低熟成10年目以降)。オール・ダージュならコント6以上。エクストラは、コント6以上。
なお、オール・ダージュは、コント6ですが、一般的にX.O.よりも、クオリティが高いものにつけられます。
アルマニャックは、ナポレオンならコント5以上、X.O.ならコント5以上、エクストラだとコント5以上となります。
■誰もが認める高級酒、世界三大ブランデーとは?
世界三大ブランデーには、コニャック、アルマニャック、カルバヴァドスがあります。それぞれの産地や原料、特徴をレクチャーします。
エレガントなコニャック
ブランデーといえば、真っ先に思いつくのがコニャックではないでしょうか。コニャックは一体、どんなブランデーなのでしょうか?
産地
コニャックは、フランスのコニャック地方が産地です。ワインで有名なボルドー地方の北に位置します。「コニャック」という名前も地名が由来で、コニャック地方でつくられるブドウを原料としたブランデーのみ、「コニャック」と名乗ることができます。
原料
コニャックの原料は、ブドウです。主な品種は、ユニ・ブラン、フォル・ブランシュ、コロンバール、モンティル、セミヨンが使われています。ワイン用のブドウとは異なり、ブランデーに使われるブドウは、酸味の強く、糖分が少ないものが多いです。
特徴
コニャックの醸造は、まず、原料のブドウでワインをつくり、そのワインを2度蒸留します。そうすることでアルコール度数を高めることができます。蒸留したら、樽に詰めて長期間熟成。その後、さまざまな熟成年数のブランデーが調合(ブレンド)してできあがります。
そのようにしてできあがったコニャックは、まろやかな風味と芳醇な香りをもつのが特徴。口に含むと、エレガントさを感じることができるブランデーです。
男性的なアルマニャック
アルマニャックはどんなブランデーなのでしょうか? その特徴を、産地、原料などとともに解説します。
産地
アルマニャックは、フランス西部、アルマニャック地方が原産です。アルマニャックでは、コニャックよりも古くからブランデーの製造を行なっていたそうです。
原料
原料は、白ブドウです。白ぶどうの品種は、主にユニブランが使われ、そのほかフォルブランシュ、コロンバールなどが原料となっています。
特徴
アルマニャックの製造工程は、収穫した白ブドウで白ワインを作り、蒸留します。コニャックと違うのは、この蒸留方法。半連続式蒸溜機という機械で、1度蒸留されます。そして、樽に入れ、長期間熟成します。熟成したのちに大切となるのが調合(ブレンド)作業です。さまざまな熟成年数のブランデーをブレンドします。
決して、ひとつの樽からそのまま詰めることはありません。 アルマニャックは、野性味に富み、強いコクがあります。そのため、男性的なイメージがあるブランデーです。
華やかなリンゴのブランデー、カルバドス
カルバドスは3大ブランデーのなかでも比較的、飲みやすいブランデーです。
産地
カルバドスは、フランス北西部に位置する、ノルマンディー地方でつくられています。この地域でつくられたものしかカルバドスと名乗ることはできません。ほかの地域でつくられたものは、アップル・ブランデーと呼ばれています。
原料
カルバドスの原料は、リンゴです。カルバドスがつくられるノルマンディー地方には、約800種類のリンゴがあるのですが、そのなかの48種類程度が、カルバドス用に使えるリンゴなのだそう。
リンゴのほかに、一部西洋ナシのブレンドも認められています。
特徴
カルバドスの製造工程は、リンゴを搾り、発酵させることからスタートします。この発酵させたものがシードルです。その後、シードルを蒸留し、オーク樽で熟成させると完成します。
できあがったカルバドスは、香り高く、華やかなブランデーとなります。リンゴが原料ですので、フルーティーさや、リンゴのフレッシュな香りなども楽しめます。
また、熟成期間が長くなるにつれ、まろやかさと深いコクが感じられます。
■甘い風味を楽しむ。高級ブランデーの味と香りの特徴
甘い風味をもつブランデー。その特徴をそれぞれ解説します。
味の特徴
原料に果物が使われていることもあり、ブランデーはほんのり甘いのが特徴です。熟成されたものだとアルコールの角が取れ、芳醇でまろやかな味わいも楽しめます。熟成年数が上がれば上がるほど、その芳醇さもアップします。
香りの特徴
ブランデーは、原料に使われているフルーツ由来の甘いフルーティーな香りと、樽熟成のウッディーな香りが楽しめるのも魅力です。ブランデーのなかでもカルバドスは、リンゴを原料としているので、リンゴの華やかで甘い香りをもっています。
■高級感ブランデーにおすすめの飲み方
ブランデーは、香りを楽しむお酒です。芳醇な香りと深みをゆっくり味わいます。ここではストレートはもちろんのこと、オンザロック、ソーダ割りなど、さまざまなブランデーの飲み方をご紹介します。
ブランデーの魅力を堪能するならストレート
ブランデーはまず、ストレートで味わいましょう。そうすることで、ブランデーがもつ果実由来の芳醇な香りと熟成された深い味わいを堪能できます。
心ゆくまでブランデーを楽しむなら、グラスにもこだわるといいでしょう。おすすめのグラスは、スニフターというチューリップ型グラス。香りはもちろん、色、味をしっかり感じ取ることができます。
また、グラスに注ぐ量にも注意が必要です。ブランデーをストレートでより楽しむためには、20〜30分程度で飲める量が適量とされているからです。目安としては、40~60mlです。
ロックなら香りが控えめ
ウイスキーの飲み方の定番「オン・ザ・ロック」は、ブランデーでも楽しめます。
氷を入れることで、ブランデーの温度が下がり、香りは控えめ。しかし、冷たくなることで、アルコールの揮発が抑えられるので、ストレートで飲んだらアルコールが強く感じるという方に、おすすめの飲み方です。
「オン・ザ・ロック」をつくるときは、大きな氷を使うのがコツ。水っぽくなるのを防いでくれます。
飲みやすいソーダや水割り・香りを楽しむお湯割り
ソーダや水、お湯でブランデーを割れば、飲みやすくなります。好みで比率を調整できるのもメリットです。アルコールがあまり強くないという方や、ブランデービギナーにおすすめの飲み方と言えます。
ソーダ割り
はじける炭酸が、ブランデーのおいしさを引き立たせるのがブランデーのソーダ割りで、「フレンチハイボール」とも呼ばれています。このソーダ割りは、かつてヨーロッパの王侯貴族や、知識人のステイタスだったそうです。
水割り
ブランデーの水割りは、ストレートで飲むとき以上に香りが感じられる、と言われています。 水割りをつくるときのポイントは、ブランデーと水を1対1。氷を入れず、常温のミネラルウォーターでつくることです。冷たい水だと、ブランデーとなじむのに時間がかかってしまいます。
お湯割り
ブランデーをお湯で割るのが「ホットブランデー」。立ち上がる湯気からは、ブランデー本来の豊かな香りを楽しめます。体も温まるので、寒い冬におすすめです。
牛乳で割ったブランデー・エッグノッグ
エッグノックとは、卵、牛乳を使ったカクテで、アメリカ南部の伝説からクリスマス・ドリンクとしてつくられたのが起源と言われています。「ブランデー・エッグノッグ」は、ブランデーの甘い香りと、牛乳のコクが好相性。お好みでナツメグや、シナモンを振りかけても。また、ホットでも楽しめます。
ブランデーベースのカクテル
ブランデーベースのカクテルは、たくさんありますが、代表的なものをご紹介しましょう。
ニコラシカ
輪切りにしたレモンでグラスにフタをし、その上に砂糖が盛られたカクテルが「ニコラシカ」です。飲むときは、レモンを二つに折り曲げ、砂糖と一緒にレモンをかじりながら、いただくのがポイント。口のなかで完成する、変わり種のカクテルです。
サイドカー
ブランデー、ホワイトキュラソー、レモンジュースをシェイクしたカクテルが「サイドカー」です。ブランデーのコクとホワイトキュラソーの爽やかさが調和し、飲み口が軽く、口当たりが優しいのが特徴です。
ジャックローズ
バラのような色合いが美しい「ジャックローズ」は、カルヴァドスを使ったカクテル。カルヴァドス、レモンジュース、グレナデンシロップを用いてつくります。甘酸っぱい味わいであるのに、すっきりしているのがポイントです。
カフェ・ロワイヤル
ナポレオンが好んで飲んだことでも有名なのが「カフェ・ロワイヤル」、ブランデーとコーヒーでつくるカクテルです。ブランデーを染み込ませた角砂糖をスプーンにのせ、火をつければ、青い炎が幻想的な印象を与えます。
ブランデーに合わせたいおつまみ
ブランデーに合わせるおつまみのポイントは、「控えめな甘みのあるもの」と組み合わせることです。
チョコレート
ブランデーのおつまみの代表格といえるチョコレートは、ブランデーをより、まろやかに感じさせてくれます。チョコレートのなかであれば、ビター系がおすすめです。
ドライフルーツ
ブランデーは果物が原料なので、原料と同様のフルーツならハズレがありません。とくに、レーズンやプルーン、アプリコットは甘みが凝縮されていて、ブランデーのうまさを高め、フルーツ由来の香りを邪魔しません。
ナッツやチーズ
しょっぱいおつまみなら、ナッツやチーズを。ナッツは、芳醇な香りのブランデーとの相性は抜群です。チーズなら、ウォッシュチーズがおすすめです。
その理由は、ウォッシュチーズを熟成するときにブランデーなどを吹きかけるため。合わないはずはありませんね。ブランデーとともに味わえば、口福が訪れることでしょう。
■高級ブランデーの値段・価格帯
高級ブランデーとされるものには、「メーカー最高級ライン」と「ビンテージブランデー」に分かれます。
メーカー最高級ライン
「メーカー最高級ライン」の価格は、10万円〜100万円程度の価格帯です。価格が高い理由のひとつに、ボトルがあります。高級ブランデーによく使われている、バカラ製のボトルであれば、価格が高くなるのが理解できるはずです。
ビンテージブランデー
「ビンテージブランデー」の価格は10万円~100万円以上します。年代によって価格はさまざまです。古い年代のビンテージブランデーや数量限定で販売されたものは希少で、価格も高騰します。
高級品は4億円超えも!
超高級ブランデーの「ヘンリーIV、コニャック・グランデ・シャンパン」をご存知ですか? その驚愕の価格に、世間を騒がせました。お値段なんと、4億円超え。
24金と6,500個のダイアモンドが散りばめられている、貫録のあるボトルが印象的です。その美しいボトルデザインにうっとりしてしまうほど。世界のコレクターが憧れる、伝説のコニャックと言われています。
スーパーでも入手可能なお安いブランデーは1,000~5,000円程度で楽しめる
ブランデーには、リーズナブルな価格のものもあります。熟成年数が若く、等級が低いものですが、その分、フレッシュな味わいを堪能することができます。その価格帯は、1,000~5,000円程度。スーパーやリカーショップで購入可能です。
■最高級ランクのブランデー「ナポレオン」のおすすめ
「ナポレオン」とは、ブランデーの銘柄ではなく等級のひとつ。各メーカーがナポレオンクラスのブランデーを産出しています。ここでは、ヘネシー、カミュ、クルボアジェ、3メーカーのナポレオンを紹介します。
ヘネシー・ナポレオン「ヘネシー ナポレオン シルバートップ」(価格 ¥73,040)
青い辞書型(ブック型)のデザインのケースが印象的なブランデー。今現在のヘネシーのラインナップには、ナポレオンは存在しないこともあり、貴重です。キレのある後味と深い味わいは、今でも高い人気を誇ります。
カミュ・ナポレオン「カミュ ブック ナポレオン ゴールド」(価格 ¥26,400)
本を形どったリモージュ焼きのボトルに、ナポレオンクラスの原酒をおさめた逸品。このブックシリーズは、カミュ社を代表する人気商品。現行品にくらべて力強い味わいがあります。
クルボアジェ・ナポレオン「クルボアジェ ナポレオン 700ml 豪華箱入」(価格 ¥19,800)
1809年にパリで創業された「クルボアジェ」。ナポレオンが好んだブランデーで、そのことから「ナポレオンのコニャック」と呼ばれています。
こちらの「クルボアジェ ナポレオン」は、専属栽培契約を結んだ農家から葡萄を買い付け、厳選されたリムーザン・トロンセのオーク樽により熟成したコニャック。選りすぐられた原酒をブレンドすることにより、バランス良く仕上げられ、繊細な香りと芳醇なまろやかさ、充実したアフターテイストが特徴です。
■高級ブランデー、コニャックの代表格「ヘネシー」のおすすめ
日本でも知名度が高いブランデーブランドである「ヘネシー」は、250年以上の歴史を誇るコニャックブランドです。30万樽以上の原酒から、最高の相性のブレンディングを行って製品化しており、そのブレンド技術の高さに定評があります。
「ヘネシー リシャール」(価格 ¥360,000)
創業者リシャールの名を冠したこのヘネシーは、100以上の原酒をブレンド。その深い味わいは、まさにコニャックの最高傑作です。バカラ社製クリスタル・デキャンタが、その魅力をさらなるものとしています。
「ヘネシー パラディー アンペリアル」(価格 ¥224,400)
19世紀、ロシア帝国からの要望でヘネシーが特別にブレンド、用意した、希少なコニャックの芸術品を200年経た今日に再現。パラディーアンペリアルは、ヘネシーが大切に保管熟成してきた、最上の原酒のみで新たにブレンドしたものです。そのブレンドされた原酒の古い物の中には、19世紀の最良の原酒も含まれています。
「ヘネシー パラディー エクストラ」(価格 ¥108,000)
格調高い香りと長期熟成された古酒をブレンドして造られた奥深い味わい。芳醇でまろやか、最高の香りを追及したコニャック。「これぞコニャック」という風格を感じさせます。
■高級ブランデー、コニャックの人気者「カミュ」のおすすめ
1863年の設立のコニャックメーカー「カミュ」。現在唯一の家族経営メーカーで、コニャック名門のひとつです。
「カミュ キュヴェ3.140」(価格 ¥1,000,000)
厳選された希少な3種類の長期熟成原酒をブレンドしてつくられたコニャック。3種類の原酒はグランド・シャンパーニュ地区産の65年熟成原酒、プティット・シャンパーニュ地区産の39年熟成原酒、ボン・ボア地区産の36年熟成原酒です。長期熟成原酒を絶妙にブレンドすることで、それぞれの原酒の個性を調和させています。
香りは、プルーンや柑橘系のフルーツのような、華やかでリッチ。味わいは、オーク樽由来の甘く芳醇です。 世界では950本、そのうち日本では60本のみ販売の数量限定。
「カミュ ジュビリー バカラ」(価格 ¥186,080)
カミュ・ジュビリーは X.O.クラス以上の高品質コニャックを、高級クリスタルメーカーバカラクリスタルに収めた逸品です。『液体の宝石』と呼ばれるカミユ家秘蔵の古酒を収めたジュビリーは、カミュ社創業50周年記念ボトルとして誕生。カミュ家秘蔵熟成の極みに達した、高貴なコニャックを楽しめます。
「カミュ トラディション バカラ」(価格 ¥159,559)
カミュ家最古の原酒を厳選し、ブレンドして造られるコニャックの逸品。18世紀フランスのデキャンタを復活させたハンドメイド・カットのバカラ・クリスタル・デキャンタを採用しています。その美しいフォルムは、ボトルだけでも高値で取引されているのだそう。
■高級ブランデー「アルマニャック」のおすすめ
フランス最古のブランデー「アルマニャック」。手でグラスを温めながら、じっくり味わってみてください。ここでは、高級アルマニャックを3本ご紹介します。
「セレブレイション アルマニャック[1888]」(価格 ¥822,223)
1867年創業のエスケール・ブヌール社のヴィンテージ・アルマニャックです。長い年月のみがなし得る、複雑で奥深く、野趣ある魅惑的な味わいと香りをもちます。ゆっくり時間をかけて楽しみたいアルマニャックです。
「アルマニャック・ド・モンタル 1923年」(価格 ¥800,000)
2世紀から続いている旧家の名前で、そのシャトーはフランスのガスコーニュ地方の中で、最も高品質の産地と言われているバ・アルマニャック地区にあります。
シャープな樽香がよく溶け出る、ビレネーのモンルザン産ブラック・オーク樽で熟成させており、バナナ、グアバ、チェリーや洋梨など、フルーツの香味が特徴的なアロマです。
「アルマニャック ラフォンタン [1893]」(価格 ¥449,999)
バ・アルマニャックのノガロ地区にあるラフォンタン社は、最高級のアルマニャックを産出するブランド。ヴィンテージ・アルマニャックが有名であり、ひとつずつ手で瓶詰めを行っています。やわらかい口当たりとオレンジのような香りが特徴で、こちらは1893年、明治26年のヴィンテージです。
■高級ブランデー「カルバドス」のおすすめ
希少価値が高く、熟成期間の長いカルバドスを3本ピックアップしてご紹介します。
「ローリストン/ カルバドス ドンフロンテ [1963]」(価格 ¥63,350)
パリ農産物コンテスト金賞を筆頭に、ここ50年で200を超えるメダルを獲得しているカルバドスの生産者ローリストン。その際立った実力のみならず、他社が羨むような素晴らしい古酒のビンテージコレクションを持ち合わせている、稀有な存在です。洋梨の比率の高さに由来する、フルーティーな味わいが感じられます。
「アンセストレール カルヴァドス NV ロジェ グルー」(価格 ¥50,910)
熟成期間は50〜80年以上のカルヴァドスです。19世紀より何代にも渡り継ぎ足しを行い、ほかにはない味わい深さがあります。幾重にも重なるフレーバーと、豊かなコクが感じられ、長い余韻がいつまでも口の中を満たすのが特徴です。
「ローリストン ドンフロンテ 50年 カルヴァドス 創業50周年記念ボトル」(価格 ¥65,582)
ローリストン社の創立50周年を記念して、熟成庫に残されていた古いストックから、特に品質の高い古酒を選び抜いて特別につくられたのが、この50年熟成という驚異的なオールド・カルバドスです。
もちろん原酒自体が非常に少ないため、生産されたのはわずか120本。ドンフロンテ産のカルバドスはもともと流通量が少なく、希少価値を高めています。
ブランデーの芳醇なアロマに酔いしれて
高級酒の代表格・ブランデーは、芳醇な香りと深い味わいに魅力があります。
今回は、ブランデーとはどのようなものなのか、ブランデーのランク、世界三大ブランデーを始め、高級ブランデーの味と香りの特徴、おすすめの飲み方、値段・価格帯や、最高級ランクのブランデー「ナポレオン」、コニャックの「ヘネシー」や「カミュ」、アルマニャック、カルバドスのおすすめをご紹介しました。それぞれの個性を把握して、高級ブランデーを嗜んでみませんか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部