銀座にあるFUJITAKA TOWEL GINZAは、スタイリストがお忍びでタオルを買いに来ることもあるという、ファッション業界人の間では有名なショップ。そのショップを運営するのが、1919年創業で今年100年を迎える、今治に現存するタオルメーカーで最も歴史のある会社「藤高」です。

その藤高タオルがこの秋、新作「GRAPHIC LINE」シリーズを3種類リリースしました。

いずれも色合いが美しく、今治タオルのなかでは「技術の藤高」と評価されている、藤高ならではの技術力がふんだんに生かされたもの。贈答用はもちろん、自宅のお客様用タオルなどにも、申し分のない高級タオルです。

ここでは商品名「#01」「#02」「#03」の3種類それぞれの特徴と、注目のポイントをご紹介します。

■1:柄を魅せる技術の光る「GRAPHIC LINE #01」

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「GRAPHIC LINE #01」

世界で唯一のフルカラー織物「五彩織り」をはじめ複数の特許をもつなど、タオル界をリードしてきた藤高が、今回、新しくリリースしたのは、表面は100%パイルで柄を魅せるデザインの「GRAPHIC LINE #01」。

2色に分かれた色に、外縁と中心に入った繊細なラインが美しいタオルです。その特徴を見ていきましょう。

デザインを生かすエレガントな仕上げ「パイル巻」

表面は四隅までパイル100%。一般的なタオルは天地左右にミミやヘムと呼ばれる部分がありますが、#01は“パイル巻き”という技法が用いられており、通常は表に出るミミやヘムが裏側の内側に巻いて、縫い込んで隠されています。

これは、このデザインのアクセントである、細いラインをより自然な感じに魅せられるように、という思いから。

その日の気分で「表と裏」を変えられるリバーシブルなタオル

表は柄、裏は無地。その日の気分やインテリアによって選ぶことができます。一枚で、二通り楽しめるのは、嬉しい特徴といえそうです。

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BT¥6,400(70cm×140cm)・m-BT¥4,300(50cm×84cm)・FT¥2,500(34cm×84cm)

既存の人気タオル同様、丈夫さとやわらかさを両立

#01の基本的な仕様は、藤高の人気タオル、ZUTTOと同じ。ZUTTOは「ずっと」長く使える丈夫さがありながら、同時にやわらかさも実現したタオル。#01の上質なデザインのタオルも、ずっと長く心地よく使えます。

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藤高タオルのロゴカラーをあしらった、100周年記念限定カラー
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藤高タオルのロゴの配色とまさに同じ!

用途別におそろいにできる3サイズ展開

バスタオル、ミニバスタオル、フェイスタオルの3サイズ展開。贈答用途の幅も広がります。

■2:やわらかで暮らしになじむ色合いの「GRAPHIC LINE #02」

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「GRAPHIC LINE #02」

#02は、#01の「藤高の技術を生かしながら、デザインを細部まで美しく魅せる」というコンセプトを継承しながら、より「暮らし」になじむ優しい色合いが特徴のタオルです。

杢糸ならではの、色の混じりあいがうみだす絶妙なニュアンス

その秘密は「杢糸(もくいと)」という、2色以上の糸を撚り合わせた、まだらの糸にあります。杢糸で織ると、色は霜降り調のやわらかな色になるそうです。

ピンクに見える色も、実は目を凝らせば、フチと同じ薄桃色の地糸と同じ色が混ざった杢糸で織られており、複雑で味のある色になっています。フチとパイルが自然になじみ、全体の色も絶妙に調和しています。

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絶妙な色合い

お客さまの声で選ばれた!「暮らしにいい色」

そして色展開は2種類ですが、「暮らしにいい色」を選んでいるのだとか。藤高がもつ何百色もの糸見本をもとに、デザイナーが考えたいくつもの配色パターンから、お客さまの声をもとに選ばれたそう。

セレクトされたのは、使いやすく合わせやすい「暮らしにいい色」。そして素材はコシのあるギリシアの綿で、ずっと触っていたいような、もっちりとした質感が特徴です。

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BT¥6,400(70cm×140cm)・m-BT¥4,300(50cm×100cm)・FT¥2,500(40cm×84cm)・WT¥1,600(34cm×34cm)

好みよって選びやすい4サイズ展開

バスタオル、ミニバスタオル、フェイスタオル、ウォッシュタオルの4サイズ展開で、日常使いのタオルどれにも対応でき、そろえるのも楽しそう。

■3:パイルの整え方に変化をつけ、色調の違いに深みを加えた「GRAPHIC LINE #03」

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「GRAPHIC LINE #03」

#03はハンドタオルのみの展開。ここには細やかな技術が施されています。

シャーリングで色の調子に変化

#03は、「シャーリング」という技術がポイントになっています。これは、ループ状になったパイルの先端を刈りそろえ、なめらかに整える技術。ストライプの細い線部分のパイルのみをシャーリングすることで、配色に質感での深みを出しています。

またストライプの細い部分には杢糸が使われており、色の混ざった糸をシャーリングした効果で、色がより綺麗に混じりあい、奥行もある、見飽きない色のストライプに仕上がっているのだとか。

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表も裏も主役になる、こだわりの色合いが魅力

まったく違う表情が、リバーシブルで使う楽しみを誘って

そしてリバーシブルで使えるのもこだわりのポイント。インパクトと意外性のある組み合わせになるよう、デザインされています。肌触りも両面がふんわり、心地よくなるよう、双糸に工夫をくわえ、やわらかな仕上げに。

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HT¥1,200(25cm×25cm)

こちらは、ハンドタオルの1サイズ展開。デザインパターンは4種類もあるので、贈答用にもおすすめです。


3つの新作はどれも、タオルの高度な技術が施された上質なタオル。技術的なことはわからなくても、目にしたときの美しさ、使用感のよさは、誰しもが実感できるはず。

ぜひ一度店舗で、その触り心地のよさを確かめてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子、榊原淳