【目次】
新時代の冬メイクは「ブラウン」と「グレージュ」
新しい生活様式となったこの冬は、メイクもこれまでと同じというわけにはいきません。一歩外に出れば、マスクをした顔がその人の顔。若々しさも魅力的という印象も、目力次第というわけです。
そして私たち世代は、目尻や眉尻は下がり、まぶたはゆるみが進行中。つまり、半年前と同じアイメイクは通用しないと心得て。
目尻の場所、眉尻の位置と高さ、アイカラーのつけ方、色選びのすべてにシーズンごとのアップデートが必要なのです。
この冬は「ブラウン」と「グレージュ」のアイカラーセット、その2品だけあればいい。マスクをしているとよりキレイ…。マスク時代を逆手にとった、目力一点主義のメイクを実践してください。
きらめくブラウンと、艶めくグレージュ。マスク時代を制する、目力美人の作り方
肌色はイエローベースとピンクベースに分かれますが、ファッションに用いられる色は、肌色とは違い全方位。黄みと、青みとに分けられます。
黄みの代表格は「ブラウン」。そして青みの代表格はフランス語のトープ。日本ではグレーとベージュが混ざった「グレージュ」として知られるおなじみの色です。
どちらも定番の色になりますが、もちろん流行は存在します。サテンやマットといった質感や、パールやラメの大きさと量などが季節ごとに移ろいます。
上品な輝きと艶やかさを備えた名品アイカラーセットは、マスク美人の必需品です。
10年前とは違います! この冬、マスク美人になれる「アイカラー」の色選びと塗り方
「イエベ向け」ブラウンメイク
ディオール「サンク クルール クチュール 649」を使った美人見えアイメイク
ブラウンのセットは大人世代よりも、メイク初心者が好む素直な質感と色のものが多いかもしれません。だからこそ、クリエイション自慢のブランドからは、こだわりがあるセットが発表されています。その代表格が質感と光を自在に操るディオールの「サンク クルール クチュール 649」です。
今回は、「サンク クルール クチュール 649」を使った、オンラインでも映える「ヘルシーブラウン」アイメイクをご紹介。
透明感ある色で、骨格を美しく整え目力アップ! 新時代のきらめく「ヘルシーブラウン」
A:チラキラシマー
色ではなく光を加えるハイライトカラー。ピンク、オレンジ、シルバー、グリーン、ホワイトなどさまざまな色と大きさの光がぎっしり詰まった光感の素。
B:締め色ブラウン
マットな質感で見た目の色が発色する締め色ブラウン。このままでもキレイだけど、チラキラシマー(A)やきらめき血色ブラウン(D)と混ぜると新たな魅力を発見。
C:血色オレンジ
くすんだまぶたに血色を足す、絶妙オレンジ。ベースカラーとしてアイホール全体に、仕上げにブラシでのせても。簡単に若々しさを加えられる優秀色。
D:きらめき血色ブラウン
繊細なパールがぎっしり配合された明るいメタルブラウン。光感を控えたいときは、締め色ブラウン(B)や血色オレンジ(C)と混ぜると新たな質感に。
E:艶めきブラウン
赤みと青みのバランスが美しいパーリィなブラウン。光の加減とブラウンの色味の濃さは、マットな質感の締め色ブラウン(B)と混ぜれば自由自在。
ディオール「サンク クルール クチュール 649」を使った、基本の塗り方
血色オレンジ(C)をアイホールに、きらめき血色ブラウン(D)は二重の幅に、下まぶたにもほんのりのせる。艶めきブラウン(E)を目の際に。チラキラシマー(A)を眉下にふわりとのせて。
ディオール「サンク クルール クチュール」が、名品と呼ばれる理由
初代「サンク クルール」が登場したのは1987年のこと。30年を超えて愛され続ける定番のアイカラーセットです。
2020年登場した「サンク クルール クチュール」は、ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターのピーター・フィリップスが着想。
649番は光に満ちたふたつのブラウンと、混ぜ色に最適なマットブラウン、血色パールオレンジときらめきを加えるシマーで構成。
そのままの色もキレイですが、混ぜれば新たな色が出現。単にお行儀のいいブラウンとは違う、わくわくするモードなブラウンに出合えることも魅力です。
「メイク直し」も、オンライン用「ひと盛り」も自在。アレンジテク4選
色を足すのではなく、光と血色を加えて
オンライン会議の前に顔をチェックして、今ひとつ冴えないと感じると、目元や口元に、ついつい色を足したくなりがちです。でもそれはNGと心得て。
すでにアイメイクをしているのなら、色を足すと厚化粧に見えてくるだけです。足すべきは、メリハリを強調する白い光です。
「サンク クルール クチュール 649」のAのチラキラシマーを口元と目尻に、Cの血色オレンジを下まぶたとアイホールの凹みにのせましょう。少量ずつ、優秀なブラシで重ねることが、失敗しない秘訣です。
<STEP.1>下がり目尻をリフトアップ(Aのチラキラシマー使用)
・目尻に光を集めると下がり目尻が上がって見える効果が。ブラシで内目尻から外目尻まで、光の線を描いて。
<STEP.2>まぶたの凹みをふくらます(Cの血色オレンジ使用)
・年齢を重ねてくぼんだまぶたのラインに沿って、ブラシで血色オレンジを重ねて。ふっくらとして見えるので若々しさがアップ。
<STEP.3>クマを消して、間延び顔をキュッと(Cの血色オレンジ使用)
・Cの血色オレンジをブラシにとり、目の下のクマやくすみが気になる部分へのせる。少量ずつ重ねれば失敗しない。
<STEP.4>黒ずみを消して口角アップ(Aのチラキラシマー使用)
・キリリと上がった口角は、若々しさの目印となる重要なポイント。シマーな光をプラスし、黒ずみを消して。
【マスクメイク術】Diorのアイシャドウを使った、大人の「ヘルシーブラウン」アイメイク
「ブルべ向け」グレージュメイク
シャネル「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」を使った美人見えアイメイク
青みの代表格は「グレージュ」。肌色に、動脈の赤色だけでなく静脈の青色を加えたふたつの血色と光を加えたカラーは、温かみに加えてどことなくクール。「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」は、洗練された印象を演出してくれます。
今回は、「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」を使った「ノーブルグレージュ」アイメイクをご紹介します。
セミマットな新・質感が目を大きく、圧倒的な印象美に。艶めく「ノーブルグレージュ」
A:万能白ベージュ
ほんの少量でまぶたのくすみを消し、静かな光をもたらす魔法の白ベージュ。ベースカラーとしてアイホール全体に、ハイライトとして眉下にと使い方は自在。
B:くすみ消しオレンジ
くすんだまぶたに生気をもたらすオレンジが含まれた血色カラー。ベースカラーとしてアイホール全体に、ミディアムカラーとして二重の間に使っても。
C:光のベージュピンク
微細なパールやラメがきらめくニュアンスカラー。特別なシーンで華やかさを加えるのに最適。アイホールの中央や目頭にハイライトとして入れるとキレイ。
D:血色グレージュ
オレンジ系の血色ブラウンに少しだけ静脈の青色を足した、ミディアムカラーに最適な赤み寄りのグレージュ。温かさと洗練をもち合わせた絶妙色。
E:締め色グレージュ
限りなく黒に近い、青みと赤みが上手に混ざった濃グレージュ。光感は控えめなので、締め色として目の際に使うほか、アイブロウとしても使いやすい。
シャネル「レ ベージュ パレット ルガール ミディアム」を使った、基本の塗り方
くすみ消しオレンジ(B)をアイホールに伸ばし、血色グレージュ(D)を二重の幅からややはみ出るようにつけ、下まぶたにも。締め色グレージュ(E)を目の際に。万能白ベージュ(A)を眉下につける。
シャネル「レ ベージュ」が、名品と呼ばれる理由
ココ・シャネルが愛した色であるベージュをテーマにした「レ ベージュ」は、一人ひとりがもつ美しさを生かし、引き立てるシリーズです。
つくり込むのではなく、流行を追い求めるのでもなく、自然体の美しさを表現する色とアイテムがそろいます。
「レ ベージュ パレットルガール ミディアム」は、私たち黄色人種の肌色に、ほんの少しの動脈の赤色と静脈の青色、そして光と影を加えてつくられた、計算し尽くされた5色のセット。
なぜか印象に残る女性…、そんな目元に彩ってくれます。
「メイク直し」も、オンライン用「ひと盛り」も自在。アレンジテク4選
ぼやけた形を整え、光と影の線を描き足す
メイク直しやオンライン前のリタッチの基本は、「ブラウン」と共通です。厚化粧という不名誉な印象を避けるために、色は重ねません。
光色と影色がセットされた「レベージュ パレット ルガール ミディアム」では、白色と黒色を使い、眉、目、まぶたの線を強調。
色ではなく、メリハリのある顔立ちを演出しましょう。Aの白ベージュをアイホールと眉下にさりげなく。Eの締め色グレージュは眉と目の際に重ねて。黒い線を上手にリタッチすることで、若々しい自然な目力が復活します。
<STEP.1>アイブロウ代わりに、シャドウで眉リタッチ(Eの締め色グレージュ使用)
・付属のブラシで少量の締め色グレージュをとり、眉頭と眉尻を調整。眉毛に分け入るようにつけるのがコツ。
<STEP.2>目力勝負のオンライン会議は、カラーライナーで強さと明るさを(Eの締め色グレージュ使用)
・付属のブラシでEの締め色グレージュを、太めのアイラインの感覚で入れる。ブラシを立てて細い線を重ねるようにつける。
<STEP.3>メリハリ美人顔へ! ノーズライト使い(Aの万能白ベージュ使用)
・目頭からアイホールに沿って眉頭下まで光を足して。指先形のブラシを使うと簡単。少しずつ足すようにして。
<STEP.4>間延びまぶたは、眉山ハイライトで縮める(Aの万能ベージュ使用)
・眉下に光を加えると、目元をより立体的に見せる効果が。小指の先や、爪が長い人は指腹ブラシを使いましょう。
【マスクメイク術】シャネルのアイシャドウを使った「ノーブルグレージュ」アイメイク
冬メイクにおすすめのアイシャドウ【6選】
大人のブラウンアイカラーセットの条件は、ひと捻りしたチャレンジングな色がパレットの中に入っていることです。その1色を重ねたり混ぜたりすることで、意外な色や光感が出現します。
今シーズンのモードなブラウンは、光感がポイントです。大小のラメやパールが上品にきらめくセットなら、つまらない女性には決して見えません。健康的で華やか、そんな目元に演出できます。
グレージュのセットは、色の組み合わせのバリエーションが豊富です。ブルーやグレー、グレージュそのもののみが入るセットがあれば、グレージュに加えてカーキやパープルなど、変化球的なカラーを組み合わせたものも。
またグレージュのなかには青みが強いものと赤みが強いものとがあるので、その日のファッションで使い分ける楽しみも。
「ディオール」「シャネル」と並ぶ、ブラウンとグレージュの名品を4品ずつ紹介します。とりあえずブラウンとグレージュのセットを各1品手に入れて。どんなファッションもマスクにも、どちらかは間違いなく合う。目力美人の必需品です。
\「ヘルシーブラウン」アイシャドウパレット/
【1】トムフォード ビューティ「アイ カラー クォード 01 ゴールデン ミンク」
上の2色には、やや大きめのラメがぎっしり。下の2色は繊細なパールがさりげなくまたたくモードなブラウンのセット。
<How to>
日中はパーリィベージュ(左下)をアイホールに、パーリィブラウン(右下)を目の際に。特別な夜はイエローゴールド(左上)やオレンジゴールド(右上)をふわりと重ねて。
【2】クレ・ド・ポー ボーテ「オンブルクルールクアドリn 305」
繊細で奥深い光が、健康的で上品な印象を演出。肌色を選ばずだれにでも似合う、王道ブラウンのセット。
<How to>
ピンクゴールド(左)をまぶた全体につけてから、ライトコパー(左から2番目)をアイホールに。ベージュ(右から2番目)は目尻に、濃茶(右)はライナーとして目の際に。
【3】ランコム「イプノ パレット 01」
目元のくすみを一掃する絶妙ペールオレンジが含まれた、定番中の定番といえるセット。
<How to>
ベース(左)をまぶた全体に、ペールオレンジ(左から2番目)を目頭寄りに。茶色(右から2番目)を目尻側、パールオレンジ(中央)をまぶたの中央につけて。濃茶(右)をライナーとして際に入れればヘルシーな目元が完成。
\「ノーブルグレージュ」アイシャドウパレット/
【4】ジョルジオ アルマーニ ビューティ「アイ クアトロ パレット #4 FAME
「アルマーニ」の洗練のファブリックを思わせるすべてグレージュのセット。
<How to>
4色で仕上げる場合はピンクグレージュ(右上)をアイホールに、ブラウングレージュ(左下)を二重の部分に、グレーグレージュ(右下)を目の際に。ライトグレージュ(左上)をまぶた中央と眉の下にふわりと重ねて。
【5】イヴ・サンローラン・ボーテ「クチュール クルール パレット 1 タキシード」
サテン、シマー、パーリィ、マットの質感で立体的な目元へ。
<How to>
グレーサテン(左上)をアイホール全体、グレージュサテン(右下)を二重の間に。黒マット(中央)と黒パーリィ(左下)はその日の服の質感に合わせて選び、目の際へ。最後に白シマー(右上)をアイホールの中央と眉下に加えて。
【6】エスティ ローダー「ピュア カラー エンヴィ アイシャドウ ファイブ カラー パレット 06」
ふんわり華やぐピンクグレージュのセット。
<How to>
ライトカラー(中上)をアイホールに、ミディアムカラー(右上)を二重の間に、シェイドカラー(中下)は目の際、ハイライトカラー(左)をまぶた中央と眉下に重ねて。アクセントカラーのパープル(右下)はシェイドカラーと混ぜてもキレイ。
マスクメイクを制する、ブラウンとグレージュの大人アイシャドウ8選【塗り方付き】
※商品の価格はすべて税込です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部