ふと客観的に見る写真や動画で、なんか顔が大きくなった気がする…なんて感じることはありませんか? 年齢とともに、顔筋の衰えや肌のたるみなどによって、顔はどうしても四角くのっぺりと間延びしてくるもの。
でも、顔にできるそんな「余白」をメイクで埋めることができるのです。7歳若返って見えるテクを、まとめてご紹介します。
「顔の余白」を埋める、小顔メイクテク9選
■「余白」埋めテク1:【ベースメイク編】肌に上質な艶で立体感を演出し、キュキュッとメリハリ顔に
\のっぺりとした顔を立体的に見せるのがコツ/
年齢とともに頬骨の位置が下がり、輪郭も曖昧になってくる顔。なんの意図もせず、若いころのベースメイクをしていると、のっぺりとした印象が拭えず、余白がそのままの顔に。
そこで、ぜひ意識してほしいのが艶や光感をプラスして、顔を立体的に見えるようにベースメイクを施すこと。頬骨や眉間、鼻筋など、本来、高いところはしっかり高く見せるだけで、仕上がりの印象はまったく変わってきます。それは練りタイプのハイライトをプラスすることで手軽にかないます。
また、ファンデーションを均一に全顔に塗らないのもポイントに。塗る部分と塗らない部分をつくると、自然なシェーディング効果が得られ、より立体的で余白が埋まったベースが完成します。
7歳若返る!「顔の余白」を埋めて、キュキュッと小顔になるベースメイク
■「余白」埋めテク2:【アイブロウ編】眉下を増量して、間延びしたまぶたを縮める
\眉の下側を足して太眉に描くとまぶたが締まる/
眉山のあたりにある眉丘筋という筋肉が衰え、年齢とともに眉山が下がり、横にペタッと広がった印象に見えてくるもの。しかも、まぶた自体も重力とともに下がってきて、目元が全体的に間延びした印象に。
そこで、眉の存在感をアップさせ、さらに太く描くことで、まぶたの余白を埋めていきます。ここでのポイントは、眉を太く描く際に下に足すこと。そうすることで、まぶたの余白が埋められるように。
このとき、濃いブラウンのアイブロウペンシルでしっかりと描くことが大切です。太くするのが怖くて淡いブラウンにしてしまうと、眉の存在感が出ず、効果が半減してしまうので注意して。その上に重ねるアイブロウパウダーを淡いブラウンにすると、色の濃淡で眉を立体的に見せる効果も得られます。
間延びしたまぶたが締まって見える「太眉」メイクで、7歳若返り!
■余白」埋めテク3:【アイシャドウ編】下まぶたシャドウで頬の面積を詰める
\下まぶたの余白を効果的に活用する/
アイシャドウというと、上まぶたにしか入れていない人も多く、下まぶたに入れると若い子のようになってしまうというお悩みを聞くことも。けれど、頬骨の位置が下がり、のっぺりとした顔の余白を埋めるには、下まぶたを活用しない手はありません。
大人の女性らしく仕上げるには、アイシャドウの色と質感選びがポイントに。肌になじむベージュやオレンジベージュ系などで、なおかつ繊細なパール感の、浮かない淡色を選ぶのがオススメです。
また、入れる範囲を細めにすることで大人っぽく仕上げることが可能に。下まぶたにひそやかな色とパール感がのることで、頬の間延びした印象がキュッと縮まって見えるので、ぜひチャレンジしてみてください。
小顔メイクテクニック|下まぶたシャドウで、頬の面積を詰めるのが正解!
■「余白」埋めテク4:【マスカラ編】全方位マスカラで上下一気に余白を埋める
\上下まつげの長さと幅を最大限、利用する/
アイシャドウ同様、上まつげにはマスカラを塗る人がほとんどなのに、下まつげにまでマスカラを塗る人はほんのひと握り。
上まつげの長さを出し、扇状に広げて、上まぶたや横顔の余白を埋めることはもちろんですが、下まつげもしっかりと存在感を出してあげると、下まぶたのアイシャドウとの相乗効果で、頬の間延びした余白を埋めることが可能に。
下まつげは人によってはまばらだったり、短かったりするかもしれません。ですが、それでもマスカラを塗ることで、しっかりと存在感が示され、余白埋めにひと役買ってくれるもの。目頭から目尻まで、今あるまつげ全体にマスカラを塗ってみて。印象がまるで変わるはずです。
大人こそ「下まつげ」にマスカラを!間延びした顔をキュッと締めるマスカラ3ステップ
■「余白」埋めテク5:【チーク編】まが玉チークで頬に立体感を出してカムフラージュ
\まが玉形に入れてリフトアップ効果も狙う/
頬骨の高さがなくなり、平坦になってくる頬。若いころのようなメリハリをつけられると、顔が立体的に見え、それだけで余白がなくなって見えるものです。
大人世代の年齢になると、顔をシャープに見せようと、ダーツを入れるように頬骨の下あたりからこめかみに向かってチークを入れる人が多いのですが、それでは正面顔の余白が気になってしまいます。
なので、正面もしっかりと入れつつ、フェースラインに向かって上向きになるよう、まが玉形に入れるのがポイントに。チークの入れ方しだいで、正面顔も横顔も驚くほどリフトアップして見えるようになります。
■「余白」埋めテク6:【リップ編】自然なオーバーリップで薄くなった唇をふっくらと
\加齢で薄くなっていく唇は肌なじみ色でオーバーに/
老化とともに唇、特に上唇は薄くなっていきます。にもかかわらず、秋冬に気になる赤みブラウンなどの濃いリップをそのまま塗ってしまうと、唇の薄さが悪目立ちする可能性が。
かといって、濃いカラーでオーパーリップに描くのは、なかなか加減が難しいもの。そこでオススメなのが、唇の色に近いベージュピンクでオーバーリップに描くこと。唇全体をオーバーにするのではなく、ポイントをおさえてオーバーめに描くのがコツに。
すると、やりすぎ感のない自然な仕上がりが実現。太めのリップライナーなら、ライナーとリップの1本2役になり、便利です。
大人の唇には、「太リップペンシル」が有効!薄くなってしまった唇がふっくら見える方法
■さらに「余白」を埋めるための上級テク3選
上級テク1:【アイブロウ】3mmの眉山スライドでフェースラインを引き締める
眉丘筋が年齢とともに衰え、眉山が下がって見えてくるので、顔全体が横にのっぺりと広がって見えてしまうように。そこで、荒ワザですが、眉山を3mm程度内側にずらすと、目元がキュッと引き締まって見えるだけでなく、顔に立体感が復活し、余白がなくなって見えるようになります。アイブロウペンシル先2~3本分を目安に眉山を決めてみて。
【仕上がり】
上級テク2:【アイブロウ】超自然なノーズシャドウで立体感をさらにアップ
ノーズシャドウを入れると、目元にメリハリがつき、鼻筋が通って見える効果があります。ですが、自然に入れるのは意外と難しいもの。そこで、簡単かつとても自然に見えるノーズシャドウの入れ方をご紹介。
眉頭の下側に足したアイブロウパウダーを鼻筋側にぼかすだけで、求心的にも見え、全体的に顔の立体感がプラスされ、余白埋め効果が。
\新たに入れるのではなく、眉頭からぼかすだけ/
上級テク3:【アイライン】目尻の「ハ」の字ラインで目の端を強調する
アイラインを上下まぶたの際に引くのは、若い子のメイクのようですが、目尻側だけ上下にアイラインを引くと、顔の外端がここまであると強調でき、横顔の余白を埋めて見せることができます。
ですが、このときに上下のラインをつなげてしまうと、目が小さく見えてしまい、効果が半減してしまうので、上下ラインは間を開けるのが最大のコツに。
【仕上がり】
眉、ノーズシャドウ、アイライン…顔の「余白」を埋める上級テク3選
- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)、宗髙聡子(静物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)