創作和菓子店として、数多くの有名百貨店にも出店している「叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」。滋賀県大津市に本店を構え、その歴史は60年以上となります。
自分へのご褒美、大切な人へのお土産としても親しまれている「叶 匠壽庵」。そんな叶 匠壽庵の魅力に迫るべく、本記事では叶 匠壽庵の広報担当者さんに、創業の歴史や定番商品についてお話をお伺いしました。
地元の発展を願って。挑戦を続ける「叶 匠壽庵」のこだわり
叶 匠壽庵は滋賀県大津市、三井寺(円城寺)近くの長等(ながら)で1958年に創業しました。
「創業者である芝田清次は、実は大津市役所の観光課職員でした。仕事をする中で感じていたのは、当時の大津市には代表的な土産物がないということ。そして『目に見えない日本人の優しさ、美しさを伝えたい』という一念で、市職員を退職。素人にもかかわらず、自ら菓子づくりを始めたのです」(担当者)
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2代目にあたる芝田清邦氏は、本社工場を6万3千坪の広大な里山「寿長生の郷」に移し、菓子の原材料から育てることを菓子づくりの原点としました。
![スイーツ_2,栗_2,手土産_2,ショップ_2,プレゼント_2,和文化_2](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/2/720mw/img_220b2b9eaf8aa2f525a8b791a00ad55c140331.jpg)
現在は3代目が継ぎ、初代のときから変わらず地元近江、大津と共に発展していくことを目指しています。2019年11月には「かるたの聖地 大津」にちなみ、近江神宮ゆかりのかるたの絵札を最中で再現した「あも歌留多」の販売をスタート。
「素人から和菓子屋への挑戦」、「広大な里山での農業への挑戦」と、新しい事に挑む精神も代々受け継がれ、現在はベーカリーやカフェ、空港での菓子の開発なども手掛けているのだそうです。
手土産やデザートとしておすすめの叶 匠壽庵の代表菓子2選
本社・工場「寿長生の郷(すないのさと)」は、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川のほとり、6万3千坪の丘陵地にあり、ここでは菓子の原料となる梅や柚子などを植えています。
原材料を自らの手で育て、農工ひとつのお菓子づくりを目指している、叶 匠壽庵の代表的なお菓子をご紹介します。
■1:ほどける小豆と羽二重餅を楽しむ「あも」
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皮が薄く香りもよい「丹波大納言小豆」を使用し、職人がふっくらと艶やかに手炊きした餡で、とろけるような羽二重餅を包み込んでいます。
ほろほろとほどける小豆と、とろける餅の調和が生み出す食感は絶妙です。餅に栗や柚子、桜、蓬など、季節の素材を練り込んだ「あも」もあるので、季節のお土産としてもぴったりです。
![スイーツ_4,栗_4,手土産_4,ショップ_4,プレゼント_4,和文化_4](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/720mw/img_aab3044b3e0bad7b8be01bd5824af81d77745.jpg)
「別売りの『あも歌留多(最中種)』で挟んで、絵柄を楽しみながらお召し上がりいただくのもおすすめです」(担当者)
好きな厚さに切り分けていただくことができるので、家族と、そして人数の集まるときなどのお茶菓子としてもいいですね。
■2:万葉集の恋歌をイメージ「標野(しめの)」
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「寿長生の郷」で四季を通して大切に育てている約1000本の城州白梅を、自家梅蔵で熟成させ、その芳醇な香りを寒天でとどめました。
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「ぷるん、と揺れる茜色の甘酸っぱい標野は、『茜さす紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずや君が袖振る』という万葉集に記される額田王(ぬかたのおおきみ)の相聞の恋歌をイメージしています」(担当者)
甘酸っぱくさっぱりとした口当たりがとてもさわやかな標野。小ぶりでかわいらしいサイズなので、かさばらず手土産にもぴったりです。
「本社・工場の『寿長生の郷』は、美しい日本の自然と風土を礎とした叶 匠壽庵の暮らしの場であり、四季の恵みはものづくりや営みに活かされています。そこで育まれた感性を大切にする職人の手により、代表銘菓『あも』をはじめとする菓子が生み出されています」(担当者)
大津の風が感じられそうな叶 匠壽庵のお菓子の数々。受け継がれている創業者の「新しいことに挑む精神」によって、新しい味わいがこれからもつくり出されていくに違いありません。
※価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
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叶 匠壽庵 寿長生の郷
営業時間/10:00~17:00
定休日/水曜日(季節によって変動あり)
TEL:077-546-3131 - TEL:0120-465-320(日祝を除く9:00~16:00)※お菓子についての問い合わせ先
- 住所/滋賀県大津市大石龍門4丁目2-1
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- WRITING :
- ふくだりょうこ