ヘルシーで飽きることなく食べることができる豆菓子。その老舗店である「豆源」は、江戸時代から続く、昔ながらの味とクオリティを守り続けてきた名店です。

懐かしい味から現代的な豆菓子まで幅広く展開し、手土産としても喜ばれる品々ばかり。

今回は、「豆源」広報担当の方に、お店の歴史について教えてもらいました。

店名の由来は「豆やの源兵ェさん」

東京都港区麻布十番に本店・本社を構える「豆源」は、慶応元年(1865年)に創業しました。今から155年前のことです。

「屋号は初代駿河屋源兵衛の愛称である"豆やの源兵ェさん"から『豆源』としています。創業当時より江戸庶民に親しまれ、今日でも江戸風味の豆菓子店として多くのお客様にお引き立てをいただけるようになりました」(「豆源」広報担当)

今も昔も、豆の持ち味と風味を守る製法で、豆菓子の味覚を追求している「豆源」。だからこそ、時代を超えて多くの人に愛され続けているのですね。

あの有名事件「桜田門外の変」が豆源誕生のきっかけに

東京の中でも麻布のあたりは地震や戦災による災害に見舞われたため、昔の資料はほとんど残っていないのだそうです。ただ、初代の名前「駿河屋源兵衛」から、駿河国(現在の静岡県)出身ということはうかがえます。お店に伝わる話を聞きました。

「駿河屋源兵衛は商家の次男坊であったため家を出て、立身出世を目指し江戸に入り、足軽のような下働きの身分で幕府に奉公していたようです。

安政7年(1860年)に起きた桜田門外の変を目の当たりにし『命あっての物種だ』と感じ、商売に転じたとのことです」(「豆源」広報担当)

大老・井伊直弼の暗殺事件として有名な「桜田門外の変」がなければ、今も愛され続けている「豆源」が生まれなかったかもしれない、というのは驚きですね。

創業当時は炒り豆を中心とし、戦後以降米菓・豆菓子をつくっていたとのこと。創業から一貫して「庶民に向けた商品づくりと販売」を行い、昭和50年以降には多種多様な品揃えになりました。

「現在の店舗建物ができる際には"お客様に何か手づくりの現場を見せられたら"という意向で、現在では最も人気の商品のひとつになった『塩おかき』の実演販売がスタートしました」(「豆源」広報担当)

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麻布十番本店で実演販売を行っている「塩おかき」

できたてを手土産にできるとは、なんと贅沢。麻布十番に立ち寄った際は、ぜひ手に入れたいところです。

家族と友だちと…みんなで食べたい「豆源」定番商品

■1:人気ナンバーワンはコレ!「おとぼけ豆」

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「おとぼけ豆」125g ¥300

数ある商品の中で1番人気は、こちらの「おとぼけ豆」。かわいらしい名前も印象的です。

「海老、刻み海苔、青のりの3種の磯風味で、軽い食感と軽い塩味がやみつきになる商品です」(「豆源」広報担当)

■2:麻布十番本店では実演販売中「塩おかき」

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「塩おかき」(小)90g ¥370、(大)180g ¥700

「豆源」のおかきはもち生地から手づくり。新潟県魚沼地域で栽培される"こがねもち"という品種の餅米を使用し、生地の乾燥工程ではひとつひとつ丁寧に天日干し。

生地は高温の油(オリジナルの胡麻油と米油のブレンド油)でカリッと揚げ、シンプルに塩をさっと振ってでき上がり。つくる工程の説明からも、おいしさが伝わってきます。

「麻布十番の本店では毎日実演販売しています」というこちらの品は、お店の近くに寄ったら是非手に入れたい一品です。

■3:節分は恵方巻き…ではなく豆まきで!「福升」「福豆」

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上段右から 「福升一合」¥600、「福升一合」(鬼面入り赤)¥800、「福升一合」(鬼面入り青)¥800、「福升三合」¥2,500、中段右から「福豆」(平)¥250、「福豆」(角)¥350、下段右から「福升五合」¥3,500、「福升一升」¥5,000

今や節分は、豆まきよりも手軽に楽しめるからと恵方巻きが優勢に。でも、せっかく豆やさんに行くなら、昔ながらの豆まき習慣も楽しみたいところ。専門店だからこその魅力的な商品がそろいます。

「豆まきは季節の変わり目(立春)に邪気(鬼)が入ってくるといういわれから、魔を滅する(退治する)ためにまめ(豆)で撃退するために行われてきた風習と言われています(諸説あり)。家族で、みんなで楽しめる行事のひとつでもある『豆まき』を見直して頂けることを願って止みません」(「豆源」広報担当)


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シンプルで飽きのこない「塩おかき」

庶民に向けた商品づくりの中で「これからも家族団らんや仲間との集いなど、誰かと時間を共有できる、そして共有したいと思ってもらえる商品づくりを続けていきたいと思っています」と話していた「豆源」広報担当さん。

ぜひ、誰かとの集いの場への手土産として、選んでみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 豆源 
  •  
  • 本店営業時間/10:00~19:30
    定休日/不定休
  • TEL:03-3583-0962
  • 住所/東京都港区麻布十番1-8-12

WRITING :
ミノシマタカコ