「ピアノはすごい進化しているーー!」

国内のみならず、世界でもその名を知らないピアノ愛好者はいない、日本を代表する楽器メーカー「ヤマハ(YAMAHA)」。その銀座店にて出合ったのは、思わず感嘆の声を上げてしまいそうな、美しいピアノや、高機能なピアノたち。

大人の女性の趣味として人気のある「音楽」、その花形と言えるピアノが、知らないうちにさらに大きく進化していたことに、驚きを隠せませんでした。

読譜が苦手でも弾けます!ヤマハのおすすめピアノ5選

本記事では、ヤマハ広報の橋本千恵子さんに、レベルや用途ごとにおすすめのピアノを教わります。楽しく弾けば、脳を活性化させて、気分をすっきりリフレッシュするピアノ。ぜひ自分時間を充実させる趣味として、スタートしてみてはいかがでしょうか?

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ヤマハ銀座ビル5階のピアノ売り場。

ひとりの時間に、好きな曲を自由にピアノで演奏できたらーー。誰もが一度は抱く願望を、今こそ実現したいというPrecious.jp読者のために、ヤマハの最新ピアノをご紹介いたします。

■1:電子ピアノ「Clavinova(クラビノーバ) CSP-170PE」

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電子ピアノ「Clavinova CSP-170PE」¥328,000。鍵盤の上に注目!黒鍵はブルー、白鍵はレッドのストリームライツで示されます。

「Clavinova CSP-170PE」は、ガイド機能付きで、楽譜が読めなくても憧れの曲に挑戦できる、独習者向け電子ピアノです。

操作はすべて、手持ちのスマートデバイスに専用アプリ「スマートピアニスト」をインストールして、直感的に行うことができます。ピアノを弾くときに立ちはだかる大きな壁、「楽譜を読む」という作業をスキップして曲が演奏できてしまうのが、大きな魅力!

好きな曲を再生しながら、ストリームライツが指し示す鍵盤を弾いてみれば、楽譜を読むのが苦手な人でも、ゲーム感覚で即座に演奏を楽しめるのです。

「ピアノを始めてみたいけれど、レッスンに通う時間はとれず、マイペースで楽しみたい」。そんな入門層向けと言えるのが、こちら。展示されている銀座店では、実際に一曲演奏に挑戦してみることも可能です。

「Clavinova(クラビノーバ) CSP-170PE」の詳細を見る

■2:タッチはそのままに音量を調整!「トランスアコースティックピアノ」

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YU11TA2 ¥1,000,000。トランスアコースティック™モードでは、ヤマハのフルコンサートグランドピアノ「CFX」と、ウィンナートーンで有名なベーゼンドルファー「インペリアル」の2種類のコンサートグランドピアノの音を楽しめます。

ピアノを自宅で楽しむのに、いちばん気がかりとなるのが「騒音問題」かもしれません。弾きたいのは、夕食後のひとときだったり、出勤前の朝、ジムに行くようにピアノをさらっておきたかったり。

集合住宅ではNGな時間帯が、意外と、働く女性の弾きたい時間に重なります。そんなことでは、せっかく購入したとしても、ピアノからどんどん離れてしまいますよね。

そこで活用したいのが、ヤマハのトランスアコースティック™モードのついたピアノです。通常のアコースティックピアノとして普通に演奏できることに加え、このモードに切り替えれば、スピーカーを使わず、アコースティック特有の響きはそのままに、音量調節ができます。

「ピアノの響板を振動させることで、デジタル音源をスピーカーからではなく、響板そのものから鳴らす」という仕組みを搭載。ピアノ以外の音色で演奏を楽しむこともでき、アコースティックピアノの楽しみ方が広がります。

さらに、ピアノをスピーカー代わりにして、内蔵曲や、録音した演奏はもちろんのこと、自分のスマートフォンにダウンロードした音楽データなどを楽しむことも。響板から奏でられる自然かつ豊かな響きで、ピアノがユニークな音楽デバイスになるのです!

銀座店には、グランドピアノの「C3X-TA2」とアップライトピアノの「YU11TA2」が展示されているので、アコースティックと電子ピアノの良いとこ取りのこちらを、体験してみることが可能です。

「トランスアコースティックピアノ」の詳細を見る

■3:インテリアピアノと呼ぶに相応しい美しさ!アップライトピアノ「YFシリーズ」

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YF101C ¥880,000。コンパクトでインテリアに馴染むデザイン。

ピアノの定番といえば、黒のスクエアなフォルム。いくらピアノを弾きたいとしても、それがアンティーク家具など、こだわりのインテリアで揃えたリビングルームに加わると、かなりの違和感かもしれません。そこで、すんなり馴染むような見た目にこだわる人におすすめなのが、「YFシリーズ」です。

譜面台、脚柱、イスなど、細部までこだわったデザインで、ピアノ自体がインテリアになるような美しさ。チッペンデール(猫足)デザインや、天然木の質感が、室内に優雅な雰囲気を演出してくれます。さらに圧迫感も少なく、設置場所を選ばないコンソールタイプ(高さが低め)。

木製のピアノや椅子は、天然素材を活かした仕上げのため、一台一台木目・色合いが異なります。銀座店には、明るめの色合いの「YF101C」(チェリー)と、落ち着いた雰囲気の「YF101W」(ウォルナット)が展示中なので、興味のある人は、その風合いの違いを実際に確認してみるのがおすすめです。

アップライトピアノ「YFシリーズ」の詳細を見る

■4:サロンコンサートに最適!グランドピアノ「C2XCP」

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C2XCP ¥2,900,000。美しいチッペンデールデザインが所有する歓びをかきたてるプレミアムモデルです。

C2XCP」は、ホームパーティや、サロンコンサートで主役となるゴージャスな存在感!自分で演奏するだけでなく、ときにはプロのピアニストを呼んで音楽を楽しみたい、そんなマインドを持つ人に相応しいピアノです。

銀座店に展示中なので、木目に猫足の優雅なビジュアルを実際に見ることができます。

グランドピアノ「C2XCP」詳細を見る

また、自動演奏機能付きピアノ「Disklavier(ディスクラビア)」として特注することも可能です。ディスクラビアは、自分で演奏するほか、「聴く」という楽しみ方も提供するエンタテインメントピアノ。多彩なジャンルの自動演奏データ500曲を内蔵し、さらにスピーカーを接続すれば、ピアノ音に他の楽器音やボーカルが合わさった自動演奏データも再生できます。演奏者の繊細な指づかいまで再現する高精度の自動演奏機能で、生演奏ならではの躍動感や、緊張感ある上質な音楽をリビングで楽しめます。

(銀座店で展示中のC2XCPは、ディスクラビアでない、通常タイプです。なお、銀座店では、黒色塗装のグランドピアノのディスクラビア「C3X ENSPIRE」を展示中です)

■5:アコースティックの感覚とデジタルの機能!ハイブリッドピアノ「AvantGrand(アバングランド)」

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AvantGrand N3X ¥1,600,000。グランドピアノのようなフォルムが気分を盛り上げます!演奏感もグランドに限りなく近い、フラッグシップモデル。

アコースティックピアノと同じ鍵盤機構に、デジタル音源を組み合わせたハイブリッドピアノという新ジャンル。住宅事情などから「生の音」を出せない、しかしアコースティックピアノの感覚で演奏したい、という人のニーズに応える楽器です。

アコースティックピアノに限りなく近い弾き心地を生み出す鍵盤機構、鍵盤の繊細な動きを捉える精巧なセンサー、良い状態のグランドピアノからサンプリングした最新の音源、グランドピアノの共鳴音などをリアルに再現する音響技術。

これらを組み合わせることで、グランドピアノさながらの演奏感を実現しているのだとか。

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NU1X PBW オープン価格 リアルな演奏感の一方、チューニングの必要がないことも魅力です。(写真提供:ヤマハ)

特におすすめは「NU1X」で、こちらは本格的な演奏感ながら省スペース。スペースの都合でアコースティックピアノを置けない人にも好評だそうです。銀座店にも展示されています。

ハイブリッドピアノ「AvantGrand」の詳細を見る


用途や好みに合ったものを選ぶことが一番重要!ピアノを選ぶ際の注意点

欲しいピアノに目処がついたら、まずは楽器店へ。

「ご自身の用途や好みに合ったものを選ぶことが、いちばん重要です。好みを知るためにも、楽器店でぜひ試弾を。アコースティックピアノは、アコースティックならではの豊かで深い響きや、弾き方に応じて無限に変化する音色が魅力です。

電子ピアノは、音量を簡単に調節したり、ヘッドフォンで音を消したりできるので、音の心配がありません。加えて、コンパクトであること、カラーバリエーションの豊富さ、電子ピアノならではの機能、比較的お手ごろな価格といったメリットがあります」(ヤマハ広報担当の橋本さん)

それでは早速、ぜひ参考にしたい、アコースティックと電子ピアノについて、それぞれの選ぶ際のポイントをご覧ください。

■1:「アコースティックピアノ」を選ぶなら、弾き方、楽しみ方に応じて選択を!

「グランドピアノは、本来のピアノの形状で大きな響板や長い弦を持つので、ピアノならではの音や響きを追求したい方におすすめです。一方、アップライトピアノは、弦を縦に張り、設置スペースをコンパクトに収めたピアノ。

どちらのタイプも、通常のアコースティックピアノのほか、ヘッドフォン演奏ができるサイレントピアノ、ヘッドフォン演奏に加えて音量調節もできるトランスアコースティックピアノ、自動演奏が楽しめるディスクラビアなど、ラインナップがそろっていますので、弾き方、楽しみ方に応じて選んでみてください」

■2:「電子ピアノ」を選ぶなら、比較すべき点は3つ!

「基本的には『音色』、『タッチ』、『機能』の3点で比較されるのが良いかと思います。

『音色』については、いちばん使うピアノの音色(ヤマハだとCFXのサンプリング音)が好みに合うかどうか、強弱の幅やタッチによる音色変化にどれくらい柔軟に対応してくれるか。

『タッチ』については、直接指で触れる部分(鍵盤)の材質の違い、低音から高音にかけての鍵盤の重さの違いがあるか、や鍵盤の手前や奥で弾いたときの弾きやすさの違いなど、指先の細かなニュアンスにどこまで対応してくれるか。

『機能』については、ピアノ以外の音色、録音・再生機能、オーディオ再生機能、対応アプリなど、演奏を楽しむための機能が充実しているか、などです」

弾く前に必ず手洗いを!ヤマハの推奨するメンテナンスについて

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どんなクリーナーを使用するか、楽器店に相談すると安心です。

ピアノを実際に購入した後、気になるのがそのお手入れについて。家庭で行うメンテナンスとしては、楽器をほこりや汚れから守るため、塗装面や鍵盤を、気がついたらその都度お手入れするのが基本。その際の注意点を、塗装面と鍵盤について教えていただきました。

■1:「塗装面」はやわらかな布で優しく払ってケア

・表面のほこりを、ピアノ用の羽毛や柔らかな布で軽く払う。強く拭くとほこりの粒子で表面に傷がつく場合があるので注意。

・ピアノ用ワックス(ピアノユニコンなど)も有効。やわらかい布(ピアノクロス)にユニコンを含ませ、ムラなく優しく拭く。機種(外装の種類)によって適不適があるので、楽器店などに相談すること。

・ベンジンやシンナー、洗剤、化学雑巾や、ピアノ用ではない市販の手入れ剤は、成分が不明で、変色・変質の原因となるため、使用を避けること。

■2:「鍵盤」にアルコール除菌はNG!手洗いしてから演奏が、基本のケア

・そもそも、汚れた手で弾かないこと。

・弾いた後に柔らかな布でこまめに拭く。※塗装面を拭いたのとは別の布。

・汚れが目立つ場合は、水をしみこませて固くしぼった布で汚れを拭き取った後、乾いた布で乾拭きする。

・鍵盤用クリーナーも使用可。鍵盤の種類によって適不適があるので、楽器店などに相談すること。

・ベンジンやシンナー、洗剤、化学雑巾や、ピアノ用ではない市販の手入れ剤は、成分が不明で、変色・変質の原因となるため、使用を避けること。アルコール類は、ひび割れの原因になるので使わないこと。

また、アコースティックピアノについてのみになりますが、メンテナンスで気になるのが「調律」です。

「ピアノの弦は、一本平均90キロという強い力で張られているため、たとえピアノを弾かなくても、時間がたつにつれて、次第に弦が伸び、音程が乱れてきます。少なくとも年に一度は、定期的に調律が必要です。

特にピアノを新しく買ってから一年ほどの間は、弦の伸びが大きいので、年に2回くらいの調律を推奨しています」(ヤマハ広報担当の橋本さん)

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楽器店のほか教室やコンサートホールなども備えるヤマハ銀座ビルの美しい外観。

デジタルデトックスが気になる今日この頃ですが、しばしSNSもメールも忘れて、ピアノで音の世界に没頭すれば、気分もスッキリ、最高の癒しを与えてくれそうです。

一度はあきらめてしまったピアノ、人混みを避け、ひとり時間を充実させたい今が、再開するチャンスかもしれません!

※掲載した商品はすべて税抜きです。商品の展示状況は取材時のもののため、変更の可能性あり。

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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
神田朝子