どんなに仕事ができる人でも、「人間力」が低いと、一緒に仕事をしたいという気持ちは薄くなりますよね。仕事で成功するためには、人にいい印象を与え、周囲から信頼される「人間力」のアップも目指したいところです。

実際、多くの成功者は、「人間力を高める」トレーニングを日々、意識的にも無意識的にも行っているそうです。それは、どのようなトレーニングなのでしょうか―?

3万人の会社経営者と関わる中で、30年以上に渡り成功者の習慣を研究されてきた、経営コンサルタントの上野光夫さんに、その一部をご紹介いただきましょう。

■1:負の感情を捨てる時間をつくる

 

「あんなことをしなければよかった」と悔やんだり、他人に怒りを感じたりすることは、日常ではよくありますよね。上野さんは、そういった自分にとってマイナスとなる感情をリセットする時間を取ることを勧めます。

「後悔したり、怒りが爆発しそうになったことを、紙に書くなどして外に吐き出す時間を、どこかのタイミングで1回だけ設けます。その時にすべてを捨てる、というのを徹底します」。

そうすることで、いつまでも落ち込んだり、頭に血が上ってカッカしたり、負の感情を引きずることが少なくなるそうです。

ネガティブな感情にとらわれていると、目の前の仕事にも集中できませんし、時間の無駄にもなりますよね。自分の成長のためには、嫌な感情は溜め込まず、全部外に出してスッキリしてしまいましょう!

■2:厳しい局面では尊敬する人を思い浮かべる

 

仕事をしていく中では、選択や決断を迫られたり、厳しい立場に立たされたり…といったことが起こります。それはいわば、最も「人間力」を試される場面でもあります。そんな時にどう対処すればよいのでしょうか―?

上野さんが提案するのは、「自分が尊敬する“メンター”のような人を思い浮かべる」方法です。

「今の自分の立場になった時、あの人ならどういう行動や言動をとるか、と考えるのです。稲盛和夫さんなど、有名な方でもいいと思います。私の場合は、会社勤めの時に尊敬する先輩が何人かいたので、彼らのことを思い浮かべて、こんな時あの人はどうするだろう、と考えるようにしていました」

予想外の事態に遭遇したとき、焦ったり、混乱して感情的になってしまうと、冷静な判断ができなくなりますよね。そんなときにも、尊敬する人の対処法をイメージすることにより、自分の状況を客観視でき、落ち着いて行動や決断ができるそうです。

■3:会社以外の人と積極的に会話する

 

普通に生活していると、会社や身近な人以外の人たちと接する機会というのは、なかなかつくれないものです。でも、できるだけ会社とは関係のない、違う世界の人たちと率先して関わることも大切だといいます。

「会社の人との交流だけだと、あまり発展性がないのです。趣味の世界や、勉強会、セミナーなどに行き、業種や立場の違う方とお話しすることをお勧めします。そうすると、仕事にも関係するような役立つ知識も入ってきますし、必ず人間力を高めることにつながります。

言い尽くされたことではありますが、自分から積極的に人にアプローチし、会話することが非常に大事なのです」

これらの基本、簡単そうだけど、実はなかなかできそうでできないことばかりなのではないでしょうか。だからこそ、実行することに意味があるのでしょう。

真の成功者は、どんなにお金持ちになっても、地位が高くなっても、人間力を大切にし、人間としての魅力を高める習慣を怠らないそうです。

自分を磨くトレーニングを少しずつ習慣として取り入れて、日々、自分の成長を実感できるようになりたいですね。

【関連記事:数々の成功者が実践中!忙しくても「自分の時間」を確保する4つの方法】

PROFILE
上野 光夫(うえの みつお)
株式会社MMコンサルティング代表取締役/ 中小企業診断士・資金調達コーディネーター®。1962年鹿児島市生まれ。九州大学を卒業後、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務。主に中小企業への融資審査の業務に携わる。3万社の中小企業への融資と5千名の起業家への創業融資を担当、融資総額は2000億円にのぼる。平成23年4月にコンサルタントとして独立。起業支援コンサルティング、資金調達サポートを行うほか、研修、講演、執筆など幅広く活動。リクルート社『アントレ』などメディア登場実績多数。日本最大の起業家支援プラットフォーム「DREAME GATE」において、アドバイザーランキング「資金調達部門」で3年連続第1位に輝く。近著『成功者の自分の時間研究 1日6時間を取り戻し「なりたい自分」になる方法』(ワニブックス)など多くの著書がある。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
小野寺るりこ
TAGS: