DIOR(ディオール)が、「DIOR TALKS(ディオール トークス)」という新しい試みをスタート!

こちらは、ポッドキャストのオフィシャルアカウントで、世界中のアート関係者に独自の視点から読み解く「フェミニズム」に関して語ってもらう、というもの。おこもり生活の今こそ、じっくり聴きたい深い話が満載です。

大人の知的好奇心を刺激する!世界の一流文化人がフェミニズムやアートを自由に語る「ディオール トークス」って?

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ディオールがローンチした対話形式のポッドキャスト「ディオール トークス」

「ディオール トークス」は、インスタグラムおよびポッドキャストで @TheGreatWomenArtistsを主催する美術史家であるKaty Hessel(ケイティ・ヘッセル)のナビーゲートのもと、アーティストやメゾンと親しい関係にある人々を招待して、エクスクルーシヴなトークを展開するというもの。

自らの職業や作品について、あるいは将来の目標やフェミニズムにおける、芸術の役割についてなどを自由に語ってもらう対話形式で、podcasts.dior.comおよび、さまざまなポッドキャストのプラットフォームで、無料で視聴できる(英語のみ)サービスです。

マリア・グラツィアからスタートした、7人のストーリーをダイジェストでご紹介

■1:マリア・グラツィア・キウリ(ディオール アーティスティック ディレクター)

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ディオールのアーティスティック ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリ

初回は、ディオールのアーティスティック ディレクターであるMaria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・キウリ)が登場。パリで大のお気に入りの場所だという、リュクサンブール公園を散歩しながら、そしてディオールのオフィスにて……自らの生い立ちや両親、コラボレーションを展開してきた、数々のアーティストについて語っています。フェミニストのスローガンTシャツが誕生した裏話も、必聴です! 

また、この取り組みについては、本やエキシビジョンを通して気になったアーティストに地道にアプローチし、特定の仕事を依頼するというよりは、会話を楽しむスタンスでスタートしたと話すマリア・グラツィア。フェミニスト美術家のジュディ・シカゴと初めて会ったときの秘話も語っていますよ。

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■2:ジュディ・シカゴ(フェミニスト美術家)

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フェミニスト美術家のジュディ・シカゴ

2回目は、ディオール 2020春夏 オートクチュール ショーでのコラボレーションも記憶に新しい、フェミニスト美術家のJudy Chicago(ジュディ・シカゴ)がゲスト。パリのロダン美術館で取材を行っています。

「ディオールの初の女性クリエイティブ ディレクターにコラボレーションの話をいただいたのは、本当に光栄なことだった!」というシカゴは、ショーの会場となった「THE FEMALE DIVINE」の製作の過程やこだわりをコメント。

キウリとの打ち合わせで「男性と女性は平等になるか?」「年を取った女性は尊ばれるか?」「暴力はあるだろうか?」など、社会性のある問いを掲げた幕を飾ることになり、急いで用意したことも話しています。

そのほか、幕の製作にはディオールが自立支援をしている、インドの女性たちの技術を最大限に活かしているなど、ここでしか聴けない希少なストーリーが語られています。

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■3:パオラ・ユーゴリーニ(キュレーター)

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キュレーターのパオラ・ユーゴリーニ

3回目は、ディオールがスポンサーの「Io dico io」展(現在は臨時休館中)のキュレーターを務めるPaola Ugolini(パオラ・ユーゴリーニ)が登場。「アーティストはアクティヴィストになれる」と主張するユーゴリーニは、特にこれからの未来を担う若い男女にフェミニズムのメッセージを伝えたいとも。

’70年代のフェミニストムーブメントに触れ、パフォーマンスやボディアート、ビデオといった男性に支配されていない実験的アートが、女性が自己を表現する方法だったことなどを分析。女性アーティストへのリスペクトとパッションが炸裂する、アート好きにはたまらないトークが繰り広げられています。

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■4:トレイシー・エミン(アーティスト)

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アーティストのトレイシー・エミン

4回目は、モンテーニュ通り44番地にあるディオールのポップアップストアのために、ネオンアート作品「Should love last」を制作したことでも知られているイギリス人アーティスト、Tracey Emin(トレイシー・エミン)を迎え、白熱したトークが繰り広げられました。

イギリスの海辺の町マーゲイトで過ごした幼少期からロイヤルカレッジオブアートで学んだ学生時代のこと、創作の根源や、母の死のことなどをランダムに話します。

「自ら体験したレイプや中絶などの辛い過去をアートで表現しても、発表当時は多くの女性は味方になってくれなかった。同じ体験をした女性もこっそり教えてくれただけだったと」振り返るエミン。

現在は#MeToo 運動など女性もきちんと声を上げられるようになり、彼女が期待するよりはスローだけれど、でも確実に事態は良い方向に動いている、と話しています。

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■5:トマーゾ・ビンガ(アーティスト)

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イタリア人アーティストのトマーゾ・ビンガ

5回目のゲストは、男性だけに与えられた特権を皮肉るため、あえて男性名で活動たTomaso Binga(トマーゾ・ビンガ)。ディオール 2019-2020秋冬 プレタポルテ コレクション ショーでは、会場の舞台装飾を担当しました。

このコンテンツでは、社会における権力構造と、ファッションが持つ本来の役割について模索している様子を赤裸々に語っています。彼女が歩んできた輝かしいキャリアや人々を惹きつけるパーソナリティー、そしてマリア・グラツィアとの印象的なやり取りについても明かされます。

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■6:ペニー・スリンガー(アーティスト)

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アーティストのペニー・スリンガー

第6回目のゲストは、ブラック&ホワイトが印象的だったディオール 2019-2020秋冬 オートクチュール コレクションでマリア・グラツィアとタッグを組んだアーティストのペニー・スリンガー。打ち合わせの初めから、マリア・グラツィアと目指すヴィジョンが一緒だったと話します。

ショーでは、女神や往年のミューズたち、ディオールの原点であるパリ・モンテーニュ通り30番地、そこで歴史を紡いできたお針子たちやエレガンスにオマージュを捧げた内容を展開。彼女ならではのシュールレアリスム的な世界観をもつ舞台装飾と、建物を象ったピースを披露しました。

舞台装飾には、自然のエレメンツの美しさと女性の多様性、そしてフェミニストとしての静かな想いが表現されているそう。トークでは、舞台装飾のコンセプトやスリンガーが込める想いが、深掘りされています。

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■7:ヴィッキ・ノーブル(シャーマン、作家、教師)

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フェミニストのシャーマン、作家、教師として知られるヴィッキ・ノーブル

第7回目に登場するのは、フェミニストのシャーマン、作家、教師として知られるVicki Noble(ヴィッキ・ノーブル)。 彼女が放つ独自の世界観は、LA近郊の広大な大地で開催されたディオール 2018 クルーズ コレクションのインスピレーションになっています。

「70歳になったら何か興味深いことをしようと決意していたら、誕生日の前の夜にディオール社から突然メールが届いたの! コレクションでのコラボレーションは最初から最後まで夢のようだった」と、トークでは興奮気味にそのときのことを語ります。

瞑想や夢、ヨガなどの研究を通じて、女性たちに自らの直感と本能に立ち戻ることの大切さを提唱しているノーブル。女性について英知溢れるビジョンを与えてくれる、彼女の力強い哲学をぜひ感じてください! 

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おこもり生活は、自分の内面といつも以上に向き合える機会でもあります。各コンテンツは約30分ほどなので、毎日の英語の勉強としてもぴったりかもしれませんね。世界のアーティストが述べるアートやフェミニズム論に刺激を受けて、新たな視点で次なる夢や目標を見つけてみるのはいかがでしょうか?

問い合わせ先

クリスチャン ディオール

TEL:0120-02-1947

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WRITING :
高橋京子
EDIT :
石原あや乃