ツボによる治療法は古代中国で発見され、東洋医学では2000年以上にわたり、治療や美容法として活用されてきました。正式には「経穴(けいけつ)」と呼ばれるもので、今やWHO(世界保健機関)にも、医学的有効性が認められている治療法のひとつです。
人の体にはエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」があり、ツボは「経絡」の中継地点でエネルギーが注がれる場所。刺激を与えることで、体内の臓器にも働きけることがわかっています。
そして、経絡は全身を巡りながら、自律神経や体のバランスを整えるのが役目。その流れが滞ると体調不良を起こしたり、メンタルにも悪影響を与えることに…。ツボ押しはその流れを改善するのに効果的なのです。
外出もままならずテレワークが続く今、村木さんがおすすめするのが不安とイライラを解消し、集中力も高める手のツボ「合谷」と「神門」。メールをチェックしながらでもプッシュできるから、ぜひ覚えておきましょう。
イライラと不安を克服! 集中力がアップするツボ押しメソッド
■Step1:イライラを落ち着かせる「合谷」のツボを押す
親指の骨と人さし指の骨が交わるところにあるのが「合谷」。
テレワークであろうが、仕事をしていると理不尽なことを突きつけられることもあり、イライラ〜ッとすることもあるでしょう。いつもなら同僚に愚痴をいって解消できたものの、テレワークではそれもままなりません。そんなときはこのツボをプッシュ!
深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。1回でも十分効果はありますが、3〜5回繰り返すといいでしょう。
■Step2:不安解消に効く「神門」のツボを押す
「神門」とは、手首の内側にあるツボ。手首のシワが寄るラインでくぼみのある場所です。
これからどうなるんだろう、このままでいいのかな、と漠然とした不安に襲われて、何事も手につかない…そんなときには、精神的な緊張をほぐして、気持ちの切り替えをスムーズにしてくれる「神門」をプッシュしましょう。
これも「合谷」と同様に、深呼吸しながら、気持ちいいと思える程度の強さで3秒かけてゆっくり押し、3秒かけてゆっくり戻します。これを3〜5回繰り返して。
【まとめ|イライラと不安を克服!集中力がアップするツボ押し4か条】
1.セルフケアでメンタルを整えて集中力を高めるには、簡単で即効性がある「ツボ押し」が有効。
2.テレワークをしながら自分でプッシュできて効果的なのが、手のツボ「合谷」と「神門」。
3.「合谷」はイライラの緩和、「神門」は不安解消に効く。
4.3秒かけてゆっくり押して、3秒かけてゆっくり放すのが基本。これを3〜5回繰り返す。
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以上、イライラと不安を克服!集中力がアップするツボ押しを教えていただきました。
セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は5月2日(土)の更新です。お楽しみに!
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- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子