パソコンやスマホを見続けたり、表情をあまり変えずに集中していたりすると、顔の筋肉が動かず、リンパの巡りも悪くなり、筋肉も硬くなって形状記憶されてしまいます。

そこへ強いマッサージを行ってしまうと、筋肉がより硬くなり逆効果! 筋肉を肌表面からなでるだけでも筋肉は十分ゆるみ、リンパの巡りが促され、効率よくリフトアップするのです。

三角形の筋肉が重要
三角形の筋肉が重要

キレイに笑うには、大頬骨筋、笑筋、咬筋の3つの顔筋をゆるめるのがコツ。鍼灸師のさかえみきこ先生に、そのやり方を詳しく教えていただきました。

■1:口角から耳の前のくぼみまでなぞる

口角から耳の前のくぼみには大頬骨筋が通っています。この上を左手の薬指でなぞっていきます。皮膚が動かないくらい優しくがポイント!

■2:耳の前のくぼみで張るように指を置く

耳のくぼみの前で指を止めておきます。ギュッと押さずにやわらかく置くのが基本です。

■3:2の指を上に少し持ち上げて止める

耳のくぼみ前で止めておいた指の向きを上方向にクルッと変え、ほんの少しクッと持ち上げるようにして止めておきます。

■4:口角から耳の前のくぼみまでなでる

2でなぞった部分(口角から耳の前のくぼみまで)を、呼吸をしながら、右手で3回くらい皮膚が動かないようにして優しくなでます。

■5:耳の前のくぼみからエラまで指を下ろす

右手で、耳の前のくぼみからエラの内側までつながっている咬筋の上をなぞるように下ろしていき、指で仮押さえします。

■6:親指に代えて張るように指で止める

エラの内側で止めた右手の指を、左手の親指に代えて止め直します。

■7:耳の前のくぼみからエラまでなでる

左手で耳の前のくぼみとエラの内側を押さえたまま、右手でその間(5でなぞった部分)を、呼吸をしながら3回なで下ろします。

■8:口角からエラのくぼみまでなぞる

左手の指はそのままに、さらに口角からエラの内側のくぼみまでつながっている笑筋の上を右手でなぞります。

■9:張るようにして、親指で止め直す

8の右手を左手の親指で止め直しておきます。

■10:口角からエラのくぼみまでなでる

8でなぞった部分(口角からエラの内側のくぼみまで)を、呼吸をしながら、皮膚が動かないように優しく3回なでます。

■11:下唇の口角に中指を当て口輪筋をゆるめる

今回ゆるめる筋肉は口輪筋についているので、下唇の口角の部分に沿うようにして右手の中指を置き、深呼吸を3回行います。反対も同様にします。

以上、ながらで続けられる「リフトアップ」ケアのメソッドをお伝えしました。ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。

PHOTO :
青柳理都子
HAIR MAKE :
尾花ケイコ
MODEL :
杏奈
COOPERATION :
佐藤青児(さとう式リンパケア考案者。月見歯科クリニック院長)
EDIT&WRITING :
荒川千佳子、長田和歌子、五十嵐享子・佐藤友貴絵(Precious)