【目次】

【「海の日」とは? 意味・由来・いつなのかを解説】

■「いつ」? 2026年の「海の日」は?

「海の日」は、7月の第3月曜日です。したがって、2026(令和8)年の「海の日」は7月20日ですね。

■「海の日」の意味

「海の日」は国民の祝日に関する法律(祝日法)で定められた、国民の祝日です。祝日法では、この祝日の趣旨を「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日と定めています。四方を海に囲まれた日本は、古くから海運や漁業、交易などを通じて発展してきました。海の恵みに感謝の思いを寄せると共に、海洋国家としての発展を願う祝日として親しまれています。


【 なぜ7月の第3月曜日? 日付の変遷と「海の記念日」との関係

■始まりは「海の記念日」

「海の日」の前身は、1941(昭和16)年に制定された「海の記念日」です。1876(明治9)年の7月20日、明治天皇が北海道・東北地方への巡幸(天皇陛下が各地を巡回してまわること)を終え、灯台巡視船「明治丸」で横浜に帰着したことを記念し、7月20日が「海の記念日」となったのです。

■「海の日」は1996(平成8)年から

その後、1995(平成7)年の祝日法改正により、「海の記念日」に由来する「海の日」として国民の祝日に制定され、1996(平成8)年7月20日から施行されました。

■「海の記念日」と「海の日」の違い

「海の記念日」は、明治天皇が明治丸で横浜港へ帰着した史実を記念する日として始まった記念日です。「海の日」は、「海の記念日」の歴史を受け継ぎながら、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という新たな意義が加わった国民の祝日です。


【「海の日」はなぜ7月20日ではなくなった? ハッピーマンデー制度との関係】

■2003(平成15)年に7月20日から第3月曜日に

「海の日」は、1996(平成8)年から2002(平成14)年までは毎年7月20日でしたが、2001(平成13)年の祝日法改正(ハッピーマンデー制度/国民の祝日の一部を月曜日へ移動する制度)により、2003(平成15)年からは7月の第3月曜日へ変更され、現在に至っています。

■ハッピーマンデー制度とは?

ハッピーマンデー制度は、祝日を月曜日へ移動することで土曜日・日曜日と合わせた3連休を増やし、「よりゆとりある国民生活の実現」や観光・レジャーの振興を図ることを目的として導入されました。「海の日」のほか、「成人の日」と「敬老の日」、そして「スポーツの日(旧・体育の日)」も、この制度によって月曜日へと移動しています。

■例外として日付が変わった年も

近年では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に伴う特例により、「海の日」の日付が一時的に変更されました。

2020(令和2)年:7月23日
2021(令和3)年:7月22日
大会終了後は、再び7月の第3月曜日に戻っています。


【「海の日」に行われる全国のイベントや記念行事】

毎年7月1日から31日までの1か月間は「海の月間」です。全国各地では「海の日」を中心に、体験型イベントや展示、船の一般公開などが行われることが多く、子どもから大人まで海について楽しく学べる機会となっています。

■代表的なイベント

地域によって内容は異なりますが、主な催しには次のようなものがあります。

海上保安庁の巡視船や海技教育機構などの練習船の一般公開
港湾施設・灯台などの特別公開
港の見学会や体験クルーズ
海洋環境保全を目的とした海岸清掃
水族館や博物館での特別展示・体験イベント

毎年内容は変わるため、参加を予定している場合は各自治体や港湾施設などの公式サイトで最新情報を確認してくださいね。

■「海の日」ならではの記念行事も

国土交通省や海事関係団体では、「海の日」を中心に海事功労者の表彰や記念式典などを実施しています。また、「海フェスタ」をはじめ、海洋文化や地域の魅力を発信する大型イベントが開催される年もあり、多くの人が海への関心を深める機会となっています。


【「海の日」があるのは日本だけ? 海洋国家・日本との関係】

■「海の日」は日本ならではの国民の祝日

「海の日」は、海に感謝することを目的とした国民の祝日です。このような記念日は世界でも珍しい存在だといわれています。海洋国家である日本は、古くから漁業や海運、貿易を通じて発展してきました。現在も、食料やエネルギー資源の多くを海外からの海上輸送に依存しており、海は私たちの暮らしを支える重要な存在です。

■日本は世界有数の海洋国家

政府の海洋基本計画によれば、日本は世界第6位の広大な管轄海域を有する海洋国家です。また、約3万5,000kmに及ぶ海岸線をもち、多様な海洋資源や豊かな生態系に恵まれていることも、日本の大きな特徴です。


【「海の日」に考えたい海洋問題|海の環境保全とSDGs】

■「海洋ごみ」は世界的な課題

海は私たちに豊かな恵みをもたらしてくれる一方で、海洋ごみやプラスチックごみによる環境汚染が世界的な問題となっています。海に流れ出たプラスチックごみは自然に分解されにくく、海洋生物への影響や生態系の悪化が懸念されています。

■SDGsとも深く関わる

海洋環境の保全は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標14「海の豊かさを守ろう」にも掲げられています。この目標では、海洋汚染の防止や海洋資源の持続可能な利用、沿岸・海洋生態系の保全などを目指しており、国や自治体、企業だけでなく、私たち一人ひとりの行動も重要とされています。

■国際的な海の記念日といえば…?

毎年6月8日は、世界をひとつに繋ぐ海の豊かさや、海が私たちに与える恩恵、そして直面する環境問題について考えるための国際デー「世界海洋デー(World Oceans Day)」です。1992(平成4)年の「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」で提唱され、2008(平成20)年に国連総会によって2009年以降、毎年6月8日を国連の「世界海洋デー」とすることが決定されました。。現在では、国連やユネスコ、IMO(国際海事機関)なども関連イベントや啓発活動を行っています。


【「海の日」に海へ行くなら知っておきたい安全対策】

■天気や海の状況を事前に確認

海へ出かける際は、天気予報だけでなく、波の高さや風の強さ、高潮などの情報も確認しましょう。海は天候の変化によって状況が大きく変わるため、波が高い日や雷の恐れがある日は、遊泳やマリンレジャーを控えることが大切です。

■遊泳ルールを守ろう

海水浴場では、遊泳区域や監視員・ライフセーバーの指示に従いましょう。飲酒後や体調がすぐれないとき、睡眠不足の状態で海に入ることは大変危険です。また、離岸流(沖へ向かう強い流れ)は事故の原因となるため、流れに逆らわず、仰向けになって浮いて救助を待つことが案内されています。万が一流された場合は、慌てず、流れが弱まったら岸と平行に泳いで流れから抜けることが推奨されています。

■海の緊急ダイヤルは「118番」!

「118番」は、2000(平成12)年に設けられた海上保安庁緊急通報用電話番号です。海での事件・事故や人命救助が必要な場合に、迅速な救助活動を行うことによって、海難などによる犠牲者をできる限り減らすために設置されました。

通報すると海上保安庁の専門部署につながり、救助が必要な場合は巡視船艇やヘリコプターなどが現場に向かい、必要があれば警察や消防とも連携します。海上保安庁は「自分自身が海難事故に遭遇した、もしくは海難事故を目撃した、あるいは不審な船を発見したといったときは118番に通報してください」と広報しています。通報の際は、発生場所や状況、人数などを落ち着いて伝えましょう。

■熱中症・紫外線対策も忘れずに

夏の海辺は気温や照り返しが強く、熱中症や日焼けのリスクが高まります。こまめな水分補給を心がけ、帽子や日傘、ラッシュガード、日焼け止めなどを活用して暑さや紫外線から体を守りましょう。大量に汗をかいた場合は適度な塩分補給も意識しましょう。

■ごみの持ち帰りを徹底して

海岸に残されたごみは景観を損ねるだけでなく、海洋ごみとして生態系に影響を与えるおそれがあります。必ず持ち帰りましょう。

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海洋国家である日本にとって、海は食や物流、産業、観光など、わたしたちの暮らしを支えてくれる大切な存在です。「海の日」は、海の恩恵に感謝するとともに、環境や安全にも目を向ける絶好の機会でもあります。ひとりひとりが海との関わりを見つめ直し、豊かな海を未来へつなぐためにできることを考えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /内閣府「『国民の祝日』について」 /国土交通省「今年は30回目の海の日」 /国土交通省「海に親しむ」(https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk1_000026.html) /日本丸メモリアルパーク公式ホームページ /国土交通省「7月は「海の月間」です! ~全国各地で「海」に関するイベントが盛りだくさん~」 /日本財団「世界の排他的経済水域面積比較表」/ユネスコスクール「世界海洋デー」 /海上保安庁「Water Safety Guide」 /熱中予防情報サイト /日本ライフセービング協会公式ホームページ :
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