社会人の夏休み期間といえば、お盆休みでしょう。2020年のお盆休みは、いつからいつまでなのでしょうか? また、お盆が休みになる理由や、お盆の時期は地域によって異なることから、東京のお盆がいつなのかチェック。さらに、2020年のお盆休みはどう過ごすのか、お盆休み期間中の銀行やATMの営業についてもご紹介しましょう。
■2020年、今年のお盆休みはいつからいつまで?
多くの人が夏休みとなるお盆は、例年では家族みんなで帰省をしたり、旅行に出かけたりする楽しみの多い期間です。2020年のお盆休みは、いつからいつまでになるでしょうか?
今年のお盆休みは、2020年8月13日(木)から8月16日(日)まで
一般的なお盆休みは、毎年8月13日から8月16日までの期間です。2020年のカレンダーで見てみると、8月13日は木曜日で8月16日は日曜日のため、8月13日(木)~8月16日(日)の4日間がお盆休みということになります。
会社員の場合、有休利用で8月8日(土)から8月16日(日)までの9連休
2020年の場合、開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピック閉会式にあわせて、本来は8月11日の祝日であった「山の日」が、8月10日(月)に移動となり、8月8日(土)~8月10日(月)の3日間は3連休となります。
そこで、平日である8月11日(火)と12日(水)の2日間に有給休暇を取得して、お盆休みを組み合わせれば、8月8日(土)~8月16日(日)までの9連休を取ることが可能になります。
2020年のお盆休みカレンダー
8月8日(土)
8月9日(日)
8月10日(月・祝)山の日
8月11日(火)平日(有給取得で9連休)
8月12日(水)平日(有給取得で9連休)
8月13日(木)お盆休み
8月14日(金)お盆休み
8月15日(土)お盆休み
8月16日(日)お盆休み
2020年の「山の日」はいつ?どんな祝日?由来や意味、山の日が振替休日になる年やおすすめイベントをチェック>>
2021年のお盆休みはいつからいつまで?
来年2021年のお盆休みについても見てみましょう。お盆休みは8月13日(金)~8月16日(月)の4日間です。また、東京オリンピックの延期によって、本来は8月11日の祝日である「山の日」が8月8日(日)に移動し、8月9日(月)が振替休日になる見込みです。
そのため、8月7日(土)~8月9日(月)の3連休と、お盆休みまでの平日3日間に有給休暇を取得できれば、8月7日(土)~8月16日(月)まで10連休となります。
2021年のお盆休みカレンダー
8月7日(土)
8月8日(日・祝)山の日
8月9日(月)振替休日
8月10日(火) 平日(有給取得で10連休)
8月11日(水)平日(有給取得で10連休)
8月12日(木) 平日(有給取得で10連休)
8月13日(金)お盆休み
8月14日(土)お盆休み
8月15日(日)お盆休み
8月16日(月)お盆休み
■お盆が休みになるのはなぜ?
毎年当たり前のように休暇をとっているお盆休みですが、そもそもお盆が休みになる理由についてご存知でしょうか?
お盆とは
お盆は亡くなったご先祖様を供養する行事で、仏教の教えがベースにありながら、古来からあった日本の古い習慣と融合して、今の形に発展していったと言われています。
お盆には、ご先祖様の霊がこの世に戻ってくるためおもてなしをして、その後、またあの世へと送り返します。そのため、8月13日の「迎え盆」には、ご先祖様の霊が迷わずこの世に帰れるように「迎え火」を焚き、ご先祖様の霊を送り出す16日の「送り盆」には「送り火」を焚きます。
お盆休みの由来
お盆は、正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」または「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。これは「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経が由来で、インドに昔からあるご先祖様の魂をまつる「ウランバナ」という仏教行事に、漢字をあてたものと言われています。
また、お盆に休暇をとるようになったのは、その昔、商家などに住み込みで働いていた奉公人が、年に2回休暇を与えられて実家に帰っていた「藪入り(やぶいり)」という習慣が起源と考えられています。年に2度実家に戻ることができたのが、旧暦1月15日の小正月を終えた翌日の1月16日と、旧暦7月15日の盆を終えた翌日の7月16日だったのだそう。そのような習慣が、現代ではお盆休みとなって残っているとされています。
お盆休みを英語で言うと?
「お盆」に相当する言葉は英語にはありません。そのためお盆は英語でも「Obon」と表現するのが一般的。お盆休みを英語で言うなら、「Obon festival」「Obon vacation」「Obon holidays」「Bon holidays」などの言い方ができます。
ただ「Obon」と言っても、日本の習慣を知らない海外の方には意味が通じないので、単純に「summer vacation」「summer holidays」と表現してもいいのではないでしょうか。
■東京のお盆はもう終わった!?
お盆に関して知っておきたいのが、地域によってその期間が異なるということ。お盆を8月に行う地域もあれば、7月に実施する地域もあるのです。
地域によってお盆の時期が違うのはなぜ?
もともと古くから行われていたお盆の期間は、旧暦の7月13日~7月15日。しかし、明治5年に政府が改暦を行い、現在の暦(新暦)に変更したことで、お盆の時期は新暦の7月15日前後に定められました。しかし、7月のこの時期は農家の繁忙期にあたることからあまり定着せず、8月をお盆とする地域が多くなったと言われています。
沖縄では旧暦の7月13日~7月16日の「旧盆」
沖縄地方では、旧暦の7月13日~7月16日にあたる「旧盆」をお盆としています。旧暦の7月13日~7月16日を新暦の日付にすると、毎年日付が異なることとなります。2020年の旧盆は、8月31日~9月2日です。
東京では新暦の7月13日~7月16日の「新盆」
東京をはじめとした関東地方では、新暦の7月13日~7月16日にあたる「新盆」が採用されています。新盆の近くの週末に花火大会や夏祭りが開催されるのは、お盆にちなんでいる意味もあるのです。
1月遅れのお盆(月遅れ盆)
東京などの関東地方以外の地域では、「新盆」より1ヶ月遅らせた8月13日~8月16日にお盆が行われることが多いようです。本来は関東地方と同じく新盆でしたが、その時期は農作物の収穫で忙しくなるため、1ヶ月遅れのお盆が定着しました。
■2020年、今年のお盆休みは何をする?
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、夏休みの過ごし方にも大きな影響が出ると考えられています。例年であれば旅行や帰省を考えていたけれど、どうしようか悩んでいる…という人も多いでしょう。
そこで、18〜49歳の男女436名に聞いた「2020年8月のお盆休み&夏休みの過ごし方」のアンケート結果から、2020年のお盆休みをどう過ごす予定のかを探ってみました。
旅行に行く人は約3%
2020年のお盆休みに「観光地へ旅行する」と答えた人は、わずか2.8%。政府が国内旅行を促進する「Go To トラベル」をすすめていますが、このキャンペーンを「利用しない」と答えた人は83.3%で、「利用を決めている」の3.9%を大きく上回っています。
帰省派は約1割
また「実家へ帰省する」と答えた人は9.9%と、およそ1割にとどまりました。「普段なら帰省するけれど、今年は悩んで決めかねている」という声もあり、本当は帰省したいけれど迷っている人も多いようです。しかし、子供がいる家庭に限ってみてみると、「今年は帰省しない」と回答した人は91%と、高齢の両親や子供の双方のことを考えて、帰省はやめるという人が多いようです。
「家で過ごす」人が多数
お盆休みの過ごし方でもっとも多かった回答が、「家で過ごす」(43.1%)。自宅でBBQをしたり小さいプールを作って子供を遊ばせたり、安全に自宅にとどまる人が大半のようです。
■お盆休みの銀行やATMはどうなる?
ここからは、お盆休み期間の銀行やATMの営業についてご紹介しましょう。
公共機関・銀行は営業
各市町村の役所などの公共機関は、通常の開庁時間にそって窓口対応します。また銀行についてもお盆期間に休みになることはなく、窓口もATMも通常通りの営業時間となります。
交通機関は通常通り運行
電車やバスなどの公共交通機関は、一般的に、お盆の期間であっても通常通りのダイヤで運行します。しかし、一部の交通機関では、お盆休み期間は土日祝日ダイヤで運行する場合もあります。
お盆休みは、家族の安全を第一にのんびり過ごそう
例年であれば、お盆休みは実家に帰省したり旅行に出かけたりできる、またとない機会。しかし、2020年については新型コロナウイルスの心配もあり、自宅や近場で過ごす人が多いようです。家族の安全をいちばんに考えて、今年のお盆休みはのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部