ジェイエムウエストンの魅力といえば圧倒的な質実剛健さ。レザーの上質さは言わずもがなだが、自社で底革をなめす工場を持っていることがポイントで、こちらのソールはめっぽう減りにくい。もちろん修理体制も万全だから、その靴は自信をもって「一生モノ」と推薦できるのだ。しかしそんな靴であっても、様々な理由ではかれなくなるときもある。

ジェイエムウエストンの認定ヴィンテージ靴 『ウエストン・ヴィンテージ』

右から巨大なタッセルを取り付けたローファー、グラデーションに染め直したダービー、2トーンのキルトタッセルを取り付けたウィングチップ、アッパーにパンチングを施したサイドゴアブーツ。各¥140,000(ジェイエムウエストン 青山店)税抜、参考価格

そこでジェイエムウエストンは、そんな靴を自ら顧客から回収し、リモージュの工場での修理・再生プロセスを経て、『ウエストン・ヴィンテージ』として再び世に送り出す、斬新なプロジェクトを始動させた。こちらはその記念として、アーティスティックディレクターのオリヴィエ・サイヤール氏がデザインした一点ものだ。ヴィンテージならではの風格にパリのエスプリを効かせた、心温まるコレクションに注目したい。

関連記事

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
長山一樹(S-14)