いつも年末に慌てて大掃除をして、「日頃からやっておけばよかった…」と後悔した経験はありませんか?

そこで本シリーズでは、在宅時間が長めのうちに少しずつお掃除して、最終的に家全体をピカピカにする計画をご提案。それぞれの場所ごとに、つきやすい汚れや掃除テクニック、掃除グッズなどを掃除のプロに教わります。

今回のお掃除場所は「キッチン」です。

レクチャーしてくれるのは、家事代行マッチングサービス「タスカジ」で、掃除から料理までマルチに活躍するくくるさん。大手家事代行会社で研修を担当した経験もある家事の達人です! 

キッチンの部分別の掃除テクニック

まずはキッチンの中の各部位の掃除テクニックやおすすめ洗剤・アイテムをくくるさんにアドバイスいただきました。

■1:シンク・蛇口・排水口(排水溝)

シンク
ピカピカのシンクを目指そう!

「シンク周りで一番汚れるのは、やはり排水口や排水溝。ゴミ受けのストレーナーは、中のゴミを取ったら、ビニール袋に洗剤と水を入れたものを用意して、その中にストレーナーを入れてふり洗い。しばらく置いてからすすぎます。

排水口は、歯ブラシで溝の部分を洗い、排水溝は柄(え)のついたスポンジで洗います。汚れが気になるときはカビ取り剤なども使ってみてください。

シンクは、スポンジに洗剤をつけてヘアーラインに沿って洗うのがポイント。ヘアーラインとはシンクのつや消しのために髪の毛のように細い細い線状の模様が単一方向に入った仕上げのこと。このヘアーラインに沿って洗うと汚れが落ちやすくなります。最後に、素手で汚れが落ちたか確認すると良いです。ぬめりなどがあったらやり直しましょう。

蛇口は不織布で優しく洗います。根元の汚れが気になるときは歯ブラシに不織布を巻いて汚れを取ります。蛇口は『から拭き』仕上げをして輝かせましょう」

■2:ガスコンロ・魚焼きグリル

ガズコンロ
油汚れが気になるガスコンロ周り

「頑固な油やこげ汚れが気になる五徳、魚焼きグリルは、お湯20Lに、米国発の酸素系漂白剤『オキシクリーン』をスプーン5杯溶かしたオキシクリーン溶液につけ置きすると汚れが浮き上がるので、すすぐだけで終わり。もし、汚れが取れにくいときは不織布でこすります」

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■3:IH調理台

「IH調理台につきやすい汚れは、焦げや油汚れ。目と素手で汚れを確認し、不織布に水を含ませて一定方向に拭きます。仕上げに乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げましょう」

■4:レンジフード・換気扇

換気扇
換気扇はどう掃除する?

「換気扇は油やホコリ汚れがつきやすい汚れ。取り外せるものはオキシクリーン溶液に浸けて、汚れを浮かせましょう。浸けている間にオキシクリーン溶液でレンジフードを拭きます。汚れが取れにくいときは不織布で落とします。換気扇は汚れを浮かせたら、すすいでよく乾かします」

■5:キッチンの壁・床

「キッチンの壁は、油汚れが気になりますが、マイクロファイバークロスにセスキ炭酸ソーダ水クリーナーを含ませて拭くと、よく汚れが落ちます。手で汚れを確認しながら一方向に拭くのがコツ。床も同じように、ゴミの溜まりやすい壁際から一定方向に拭いていきます」

■6:電子レンジ

「電子レンジには油汚れや水垢、カビがつきやすい汚れ。重曹で掃除します。水1カップに重曹大さじ1を混ぜてレンジの真ん中に置き、沸騰するぐらいに温めると蒸気が広がります。その後、タオルで庫内を拭き上げればOKです」

■7:冷蔵庫

冷蔵庫
冷蔵庫も怠らずお掃除を

「冷蔵庫は調味料や食品のカスなどで汚れがち。まずは中の物を全部出して、外せる棚を食器洗い用の中性洗剤で洗い、乾かしてる間に庫内を重曹に酢を混ぜたもので拭き上げます。簡単に汚れが落ちますよ。ドアパッキングは、重曹ペーストと歯ブラシを使うとよく落ちます。重曹ペーストは、重曹3:水1の割合で作ります」

■8:まな板

「プラスチックのまな板は、重曹ペーストをスポンジにつけてこすると落ちやすいです。木製は塩でこすり洗いをします」

早めの対処を! 汚れのひどい場所の掃除テク

掃除テク
ついつい後回しに…

キッチンの各場所の中には、汚れがひどくて見て見ぬふりをしているところはありませんか? くくるさんに、そんな頑固な汚れがつきやすい場所の、普段からの掃除テクニックを伺いました。

■1:換気扇

「年に2度はつけ置き洗いをしています。普段は、汚れが気になるときに不織布を使って拭くと、ひどい汚れにならずに済みます」

■2:ガスコンロ

「ガスコンロは、調理後の熱いときにふきんで拭くようにしています。ほとんどこれで綺麗になります。拭き跡が残るようなら、から拭きをします。その後、アルコール除菌剤で拭き上げておくといいですよ」

■3:コンロ周りの壁

「調理後にマイクロファイバークロスにアルコール除菌剤で拭き上げておくと綺麗を保つことができます」

■4:床

「床は普段から、セスキ炭酸ソーダ水クリーナーをマイクロファイバークロスに振って、クイックルワイパーにつけて、簡単に拭いています。普段から拭いていれば、汚れがこびりついていないのですぐに取れますよ」


今回は、キッチンの各部位の掃除テクニックを教えていただきました。プロの技にならって、ぜひトライしてみましょう。

くくるさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」にて、掃除から料理までマルチに活躍。大手家事代行会社で研修担当の経験があり、主婦経験も長い、家事のベテラン。効率よくピカピカにする熟練の掃除テクニックと心あたたまる家庭料理で、依頼者からの信頼も厚い。
ホームページ家事代行マッチングサービス「タスカジ」

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この記事の執筆者
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WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子、原田恵子(イクシアネクスト)