いつも年末に慌てて大掃除をして、「日頃からやっておけばよかった…」と後悔した経験はありませんか?
そこで本シリーズでは、毎日、少しずつお掃除して、最終的に家全体をピカピカにする計画をご提案。それぞれの場所ごとに、つきやすい汚れや掃除テクニック、掃除グッズなどを掃除のプロに教わります。
今回のお掃除場所は「浴室」。
レクチャーしてくれるのは、家事代行マッチングサービス「タスカジ」で、掃除を中心に整理収納の分野でも活躍するmachamachaさんです。細やかでスピーディーな掃除ワザを持つ掃除の達人!
浴室の掃除テクニック
まずは浴室の各部位の掃除テクニックやおすすめ洗剤・アイテムをmachamachaさんにアドバイスいただきました。
■1:浴槽
「浴槽の汚れは主に湯アカ。特にお湯を張る水面当たりに湯アカがつきやすいです。
サッとお掃除するときには、私はライオンの浴室用洗剤『ルックプラス バスタブクレンジング』を使用しています。あらかじめバスタブ内側をシャワーでぬらし、バスタブ内側上部にバスタブクレンジングをスプレーします。レバーを引くと広範囲に広がるので、まんべんなく洗剤を行き渡らせることができます。浴槽全体に洗剤が広がったら60秒待ち、その後、山崎産業のお風呂掃除ブラシ『ユニット バスボンくん 抗菌 ハンディ』で軽くなで洗いします。バスボンくんは柄(え)が長いので、かがんだりすることなく楽に掃除ができます。掃除が終わったらシャワーで洗剤を洗い流すだけでバスタブがきれいになりますよ」
■2:壁・床・天井のタイル
「壁・床・天井のタイルには、シャワーの水はねやシャンプーの泡や皮脂などがつきやすいです。またお風呂から出た後、水分が残っていると、白い水垢がつきやすいです。
シャワーの水はねや皮脂などの汚れには、花王の浴室用洗剤『バスマジックリン』を使っています。はじめにシャワーで全体をぬらしてから、バスマジックリンをお風呂掃除用スポンジに含ませて上から下へ、『壁→床』の順に洗っていきます。
天井部分は柄の長いスポンジを使うと便利です。洗剤が自分にかからないように注意しながら行ってください。洗い終わったらシャワーで洗剤を流した後、乾いた布でしっかり水気を拭き取ります。
石鹸カスや白い水垢汚れには、METHOD(メソッド)の浴室用洗剤『メソッド バスルームクリーナー』がおすすめです。壁や床についている水垢や石鹸カスにメソッド バスルームクリーナーをスプレーして10分くらい置いた後、シャワーで洗い流して、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります」
梅雨前に実践! カビの掃除方法
「梅雨に入る前に、ぜひカビ掃除をやっておきましょう。乾燥や換気が充分でないとカビが発生します。床や壁、水栓の管やハンドル、蛇口の下や奥のほう、タイルの目地、ドアのパッキン部分、天井などにもカビが発生しやすいです。
カビの掃除には塩素系漂白剤のカビ取り洗剤である、ジョンソンの『カビキラー』や花王の『強力カビハイター』を使います。マスクやゴーグル、手袋をして換気をしながら行うように注意してください。またカビキラーや強力カビハイターを使うときは、酸性タイプの製品とまぜると有害なガスが出て大変危険ですので、注意してください。
水分が残っていると効果が減ってしまいますので、しっかり水気を拭き取って乾いた状態にしてから、カビ取り剤を、カビができている部分に十分スプレーします。
こすったりせず、そのまま放置。しつこい汚れやゴムパッキンにはカビキラーをスプレーした上にラップをして、30分くらい置いた後シャワーで流します。最後に乾いた布でしっかりと水気を拭き取ります。掃除後も換気を充分に行い、浴室をしっかり乾燥させましょう」
■3:排水口・排水溝
「髪や石鹸カス、皮脂汚れなどのさまざまな汚れが流れてくる排水溝は、汚れがつきやすく、ゴミや髪などにより水はけも悪くなるため、雑菌も繁殖しやすい場所です。定期的に掃除をしましょう。
まず排水口のゴミ受けなどのフタを外して、ティッシュなどで髪の毛やゴミを取ります。次に、排水口の外せる部品をすべて外して、カビキラーをまんべんなく全体的にスプレーして30分くらい置いた後、シャワーで洗い流します。このとき、排水口の掃除を細かいところには、隙間ブラシを、排水溝には排水口ブラシを使って掃除します。
私はDAISOの『排水口ブラシ』を使って掃除しています。先端のカーブが90度でブラシが排水溝の奥にフィットしやすくて持ちやすいので、とても掃除がしやすいです」
■4:風呂桶・風呂椅子
「風呂桶や風呂椅子には石鹸カスや皮脂汚れなどがつきやすいです。椅子の裏側や滑り止めのゴムなどには、カビも発生しやすいです。また白い水垢もつきやすいですね。
石鹸カスや皮脂汚れには、バスマジックリンを使って掃除します。スポンジに洗剤を含ませて風呂桶や椅子をまんべんなく洗い、シャワーで洗剤を流します。その後、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります。
石鹸カスや白い水垢にはメソッド バスルームクリーナーを使います。風呂桶や椅子にメソッド バスルームクリーナーをまんべんなくスプレーし、10分くらい置いた後、水で洗い流します。その後、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります」
■5:鏡
「鏡はシャンプーや石鹸カスなどの飛び散りで汚れやすいです。水滴や水気が残っていると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が結晶となって固まり、こびりついてしまうため、白い水垢となり、ウロコ状に曇ってしまいます。
まず先に、シャンプーや石鹸カスなどの皮脂汚れを落とします。バスマジックリンをスポンジに含ませて、上から下へやさしく洗い、シャワーで洗剤を流して、しっかり水気を拭き取ります。
白い水垢、ウロコ状の汚れにはメソッド バスルームクリーナーやスコッチ・ブライトの『バスシャイン すごい鏡磨き』を使って落としていきます。クエン酸スプレーも水垢落としに有効です。クエン酸スプレーは鏡に上から下へスプレーした後、ラップをして30分くらい置き、ラップをはがして、バスシャイン すごい鏡磨きに水をつけながら水垢をこすっていきます。こすり終わったら水を洗い流して、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります」
■6:蛇口
「蛇口は、シャンプーや石鹸カス皮脂汚れがつきやすく、汚れやすい場所。水気が残っていると、白い水垢がこびりついてしまいます。シャンプーや石鹸カス、皮脂汚れは、バスマジックリンで汚れを落とします。白い水垢汚れには、メソッド バスルームクリーナーを蛇口にスプレーして10分くらいおいた後、水で洗い流します。その後、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります。クエン酸スプレーも水垢落としに有効です。
私の水垢落としの愛用アイテムは、花王の『マジックリン ピカッと輝くシート』です。仕事がらいつも持参していて、蛇口や手すりなどの水垢落としに抜群の効果を実感しています。シートをぬらしながら白い水垢汚れを少しずつこすっていきます。こすり終わったらシャワーで流し、乾いた布で水気を拭き取ります。
すごい鏡磨きは水をつけながら白い水垢汚れをこすっていきます。クエン酸パックの掃除のときにも使います。こすり終わったらシャワーで流し乾いた布で水気を拭き取ります」
■7:石鹸受け
「石鹸受けはトレー式の場合、水がたまりやすいものは菌が繁殖しやすく、石鹸も溶けやすいため衛生的ではありません。水はけが良くて、石鹸を置いたときに石鹸が触れる部分が少ないデザインを選びましょう。壁に取り付けられるダルトンの『マグネティック ソープホルダー』などをおすすめします。マグネット式ホルダーで石鹸を浮かせておくことができるので、石鹸が乾きやすく、溶けることもないので衛生的です。
また、石鹸受けを使用する場合はまめに洗い、水気がない状態にしておくことが綺麗に保つポイントです」
■8:シャンプー・リンスなどの小物棚と小物
「小物棚は、シャワーなどにより水はねしやすく、棚に水がたまると菌が繁殖してカビも発生しやすい場所です。シャンプーボトルなどの底の部分やキャップもカビが発生しやすいです。
お掃除方法は棚に置いているボトルや小物類を一旦すべて出し、棚は外せれば外してバスマジックリンで洗います。スポンジにマジックリンを含ませて、外した棚全体とボトル全体とキャップ部分や底の部分を洗います。細かいところは隙間ブラシや歯ブラシを使って洗うと汚れが落としやすいです。洗い終わったら洗剤をしっかり流して乾いた布で水分をしっかり拭き取ります。カビが発生している場合はカビキラーを使って掃除します。
棚は水がたまりやすい場所なのでこまめに洗うことをおすすめしますが、シャンプーや小物がたくさん置いてあると掃除しにくいと思います。
シャンプーなどのボトル類や小物はぶら下げて使用することをおすすめします。ホームセンターや100円均一ショップでも販売しているボトルラックやチューブラックなどはタオルバーなどにかけて使用することができるので汚れにくくなり衛生的ですよ」
浴室で掃除を断念しやすい汚れと掃除テクニック
続いては、浴室の各場所のうち、落ちにくいなどの理由で、掃除を断念しやすい汚れをmachamachaさんに教えていただきました。果たして、掃除テクニックは…?
ドアの下パッキン部分にできてしまったカビ
「カビキラーなどで落としきれない根の深いカビは、掃除を断念しやすい場所だと思います。QVCジャパンの『強力プロ仕様! カビ取り一番』というペースト状のカビ取り剤は、私がそれまでカビキラーで落とせなかったカビを落とすことができました。カビの発生している状況にもよるので、効果はそれぞれ絶対ではないと思いますが、カビ落としとしては高い効果が期待できると思います。使い方はドアパッキン部分にペーストを塗り、ラップで覆い1時間くらいおいた後、シャワーで流し、乾いた布で水分をしっかり拭き取ります」
鏡の水垢
「鏡には水気を残しておくと白い水垢やウロコができやすくなります。お風呂上がりには必ずスクイーパーで水気を取り除いたり、タオルで水分を拭き取ったりするだけで、かなり水垢はつきにくくなりますよ」
今回は、浴室の掃除テクニックを教えていただきました。プロの技にならって、ぜひトライしてみましょう。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利
- EDIT :
- 安念美和子、原田恵子(イクシアネクスト)