国内にわずか0.03%しかない希少な抹茶を使用した「究極の抹茶体験プロジェクト」が始動!
江戸初期より自園を持ち、栽培から製造まで一貫した茶づくりを続ける製茶問屋の「山政小山園」は、優れた茶生産農家が日本一の味わいを競い合う「茶品評会」に出品された上質な抹茶だけを使って、究極の抹茶体験を提供するというプロジェクト「ALL FOR ONE」を立ち上げました。
300年にわたって茶づくりを続けてきた技術と「美味さに最大の情熱を注ぐ」という信念から生まれたこのプロジェクト。日本で唯一の一級建築士を持つ茶師として、多方面で活躍する取締役の小山雅由さんは、プロジェクトへの想いをこう語っています。
「国内の抹茶原料葉生産量のわずか0.03%という希少価値の高い抹茶でスイーツをつくったら、どんな味がするんだろう、どんな体験になるんだろう、というワクワク感で皆さんに興味を持ってもらい、そして本物の味を知ってもらいたい」
プロジェクトの立ち上げと同時に発表された「究極の抹茶体験 第1弾」は、「トシ ヨロイヅカ(Toshi Yoroizuka)」オーナーシェフの鎧塚俊彦さん、「ヒルトン東京」エグゼクティブ・ペストリーシェフの播田修さんが開発した限定オリジナル抹茶スイーツと、使用した希少抹茶をセットにした「おうちでお茶会セット」の販売。
注目の抹茶スイーツを試食させていただきましたので、詳しくご紹介いたします。
プロジェクト第1弾の「極上抹茶スイーツ」2種
■1:「トシ ヨロイヅカ」鎧塚シェフコレクション「至高の抹茶テリーヌ」
京都府宇治市出身の鎧塚シェフがつくり出したのは、一切の余分をそぎ落とした究極の抹茶スイーツとも呼ぶべき「至高の抹茶テリーヌ」です。
「いい抹茶をできるだけ邪魔しないよう、材料もつくり方も非常にシンプルにしましたので、抹茶の香りと旨みをダイレクトに感じることができるのではないでしょうか。ただ、それだけでは面白みがないと考え、栗を入れました。抹茶と栗のマリアージュも楽しんでもらえればと思います」(鎧塚シェフ)
ひと口いただくと、濃厚な抹茶の味わいが口いっぱいに広がります。濃厚ですが苦みといったものは一切ありません。その後栗の優しい甘さが合わさり、うっとりするおいしさです。
味のほかに驚いたのは、絹のようにしっとり滑らかな舌触り。芯温が80℃以上にならないよう優しく火入れをすることで、この滑らかさが出せるのだそうです。
栗の部分と抹茶部分、微妙に違う滑らかさがいいアクセントとなり、味だけではなく食感でもふたつのマリアージュが楽しめます。
栗が使われたスイーツは、鎧塚シェフがフランス・パリで活動していた頃、街角で出会った思い出の味で、抹茶と栗の組み合わせは故郷への想いを表しているのだそう。素晴らしい抹茶とシェフの想いが詰まった逸品です。
■2:「ヒルトン東京」播田シェフコレクション「テテ(thé thé)」
和菓子は一般的に「引き算」、洋菓子は「足し算」でつくられると考える播田シェフが挑んだのは、和の食材「抹茶」を洋菓子の手法「足し算」でどこまで深化させられるかというテーマ。そして完成したのがケーキ「テテ(thé thé)」です。
まず目を奪われるのは、緑のグラデーションとクリームのデコレーションが美しい見た目。これは上空から見た茶畑をイメージしたものだそうです。
「抹茶のケーキを出すと決まったときに、ヒルトン東京で行っているテーマ性のあるビュッフェのように、何かストーリーを感じていただけるような見た目にしたいと思い、受け継がれる伝統や、最高級の茶葉を育む宇治の地をイメージしてつくりました」(播田シェフ)
上から2種類のホイップクリーム、ソース、ジュレ、ミルキーなクリーム、ムース、ガナッシュと、地層のように幾重にも重なる層は、抹茶の風味を引き出しながら食感と味の変化が楽しめるよう緻密に計算されています。
いただいてみると、抹茶のトロッとしたソース、ふんわりしたムース、しっかり抹茶を感じるガナッシュ、そのほか甘みや塩味など……口のなかにさまざまなおいしさが次々押し寄せてきます。
抹茶好きの方にはもちろんですが、抹茶の苦みや渋みがあまり得意ではないという方にもおすすめ! 目でも舌でも存分に楽しめるケーキです。
「スイーツに使われている抹茶を、そのまま飲むとどんな味がするのだろう」と思っても、実際に確かめることは難しいですが、このプロジェクトではそれができるよう、必ずつくったものと抹茶がセットで販売されています。
発表会でもスイーツに使用している抹茶を試飲させていただきましたが、渋みやエグみが一般的なものとはまったく違い驚きました。
これまで味わったことのないような至極の抹茶体験、一度されてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ先
- ※予定数量に到達次第、販売終了予定
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美