2006年にアシュリーとメアリー=ケイトのオルセン姉妹がレディスブランドとして立ち上げたザ・ロウ。クラシックを嗜む者ならば、サヴィル・ロウにちなんだ名だと連想できるだろう。掲げるとおり、正統的なテーラリングを意識した服づくりをしている。
卓越したテーラリングの技術を、ならではの遊び心で料理する
ザ・ロウのジャケット・シャツ・デニム
たとえば、トロピカルウールを用いた夏ジャケットは、ピークドラペルの1ボタンでフォーマルなアプローチをしつつ、ドロップしたゴージ位置や、カッタウェイしないフロントで個性的に。ミッドライズでシューカットのデニムもひと筋縄でない。つぶさに見れば、これまで女性を楽しませてきた華やかなディテールと、メンズウエアに求める理想的なフォルムが同居。男性による保守的なウエアとは、一線を画すものだ。
ジャケットは日本、シャツはフランス、デニムはイタリア。製造国をアイテムごとに変えている点も、妥協なき姿勢の表れ。女性の慧眼に身を委ねてみるのも面白いだろう。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年冬号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT/静物)
- STYLIST :
- 菊池陽之介