外出するときや人に会うときだけが口紅を塗るタイミングではありません。どんなときもどんなシーンでもリップメイクは自分のために。唇を描く、その心地よい緊張感が顔・感性・魂をオンに切り替えてくれるから。
それが「ラグジュアリーリップ」であるならば、ジュエリーを手にしたときと同じような心震える感動が押し寄せてきます。
『Precious』5月号では、小さなリップの細部にまで詰め込まれた、ブランドの美意識やこだわりの魅力に迫りました。
「ラグジュアリーリップ」はなぜ女性を美しく魅せるのか
■1:【ディオール】ファッションのトレンドを大胆かつ聡明に唇に纏う。キーとなるのは「シルバーベルト」
口紅のヒット作はディオールにあり、といわれるほど圧倒的な存在感を放つブランド。
なかでもパッケージもカラーも一新した『ルージュ ディオール』のラグジュアリー感から目が離せません。1953年に誕生して以来、その時代の最新モードと呼吸する色と質感づくりはより鮮度が高くなり、ハッとするほどの印象美。口角は上がり、唇のフォルムは立体的に整います。
全37色が揃うなか、指名買いしたいのはメタリックな光沢を放つ、赤みを含んだヌードベージュ212。抜け感と華やかさが共鳴し、若々しい印象に!
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■2:【ジバンシイ】手にしたとき、纏ったときの五感に響く極上の感触が美を引き出す名手
2013年にリップ史上初、ケースに本革のラムレザーをあしらった『ルージュ・ジバンシイ』。汚れにくい金属やプラスチックを採用することが多いなか、柔らかで手に吸い付くような上質の触感を優先し、あえてレザーを使用したのは、強い美意識からくるこだわり。
さらに、メイクアップディレクターとジバンシイの名香を手掛けた調香師が、このリップのためだけに、新たな香りをクリエイト。フレグランスと同じ目線で調香され、香りがほのかに立ち上ります。
赤みを含む「コーラルの303」はフィット感が高く、12時間美しい仕上がりをキープできる処方に。
【「ラグジュアリーリップ『ジバンシイ』」の詳細記事はこちら】
■3:【エルメス】いきいきとした人生と微笑みのためのアート。メゾンの誇りを唇で語る贅沢
75000色を超えるシルクと900色のレザーの色見本から着想を得た24色の定番コレクションに加え、だれもがひと目惚れする、シーズンごとに発表される3つの限定色。2021年の春夏リミテッドエディションは、はかなく消える楽園、灼熱の道に揺らめく色鮮やかな蜃気楼、大峡谷の景観、などを表現しています。
ファッションのキーカラーと調和する洗練を極めたルックスの配色マジックも見事。開閉部はマグネット式でカチッと心地よく音が響き、レフィルはどこから交換するのか見当たらないほど隙のない完璧なボトルデザインに。
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■4:【ランコム】塗るのではなく染め上げるから触れたくなる唇に。常識を変貌させた究極のマット
パサつく、シワが目立つ、べったりとついて厚化粧に見える…という今までのマットの概念を鮮やかに覆した『ラプソリュ ルージュ IM(インティマット)』。まるで唇から色が湧き上がるような発色。加えて、グロスでは表現できなかったテカリとは全く異なる、奥行き感ある自然な艶仕上がりに。
その秘密はケア効果の高い3種の美肌成分にあり。「マットなのにパサつかない」特別な質感を生み、透明感のなかに強さを秘めた美しさ。まるで素の唇が若返ったような唯一無二の仕上がりです。
写真の色は、肌色を白く明るく見せるスターシェード、赤みを含んだシナモンブラウンです。
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■5:【シャネル】表情も印象も仕草も変わる。選び抜かれた多彩なベージュ・コレクションに唇も心も弾む
この春登場する、プランプ効果の高い新リップライン『ルージュ ココ ブルーム』は開発に日本人の研究員が加わったこともあり、黄み寄りのベージュが充実。なかでも躍動感のあるコーラルベージュ110が、日本人の顔色を劇的に美しく見せる、ラグジュアリーなベストカラーです。
カラー層の上にオイル層でコーティングする特別処方で、艶も発色もロングラスティングに。やや細身のつくりで、ササッと手早く塗布しやすい配慮もさすが。
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■6:【ドルチェ&ガッバーナ】美貌を格上げするインパクト。美しく遊ぶ、メイクを楽しむ。新発想パッケージに注目
化粧品業界への進出は後発ですが、そのぶん既存の概念を打ち破る大胆な発想とデザインで挑み、なかでもリップは特別。アイコン的存在のブラックレース、レオパード、ダマスク、ゴールドのモチーフ4種をキャップにし、好みや気分でカスタマイズできる仕様に!
写真の「ルミナスカラー リップスティック 420」は、赤みの強いコーラル。
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■7 Red Lip :フランスの赤、日本の赤。レジェンドカラーだけがもつときめきマジックの秘密
フランスではルージュ(赤)、日本では紅と表現するように、口紅の歴史は赤から始まり、最も女性らしさを表現できる特別な色。
フランスブランドの赤は、強い女性像を演出する青み寄りのパワフルで深みのある赤が充実しているし、国産ブランドは、日本人の肌を白く明るく見せる、黄みを多く含んだ赤が主流。
そして、フランスにも日本にも、レジェンドレッドと呼ばれる赤が存在。その圧倒的な美貌力はさすがです。
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■8 Case With Mirror :いつでもどこでもリップをリタッチ。世界でただひとつのミラー付きカスタマイズリップ
自分好みのケースを選び、オンリーワンリップにカスタマイズできるゲラン『ルージュ ジェ』。ダブルミラーのジュエル ケースは、定番からシーズンごとに登場する限定バージョンまで、リップカラーと同様豊富なラインナップが揃います。
写真のリフィル 007は、パールを含んだ艶やかなコーラルベージュ。
【「ラグジュアリーリップ『Case With Mirror』」の詳細記事はこちら】
■9 Lip Balm :プレゼントに最高!3大ブランドの麗しき「リップバーム」競演
内側からパンとふくらむハリをつくる、シワをケアするエイジングケア効果も優秀だし、なにより見た目に美しく、思わず見せびらかしたい気持ちに! ポーチに入れておくだけでハッピーになれる3品です。
【「ラグジュアリーリップ『Lip Balm』」の詳細記事はこちら】
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)、戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)
- STYLIST :
- 小林 綾
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 大塚まゆか
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)