半世紀を越えても揺るぐことのない、確固たる美しさ
ジュエリー&時計ジャーナリストの本間恵子さんが、2021年の新作ウォッチからおすすめアイテムをご紹介。今回、本間さんがクローズアップしたタイムピースは、オメガ(OMEGA)のコレクション「コンステレーション」と「シーマスター」です。
ともに誕生から50年以上。世界中で揺るぎない人気を維持し続ける理由は精度、性能、帯磁性など、多岐にわたります。さらにレディースモデルにおいては、スイス時計業界の最高基準を満たす本格派志向大満足のタイムピースでありながら、女心に響く色香を漂わせている点も見事。その際たるものが文字盤の美しい仕上げです。
それぞれのコレクションから登場した計4本のウォッチで、オメガらしさを心ゆくまで楽しみましょう。
■1・2:三位一体で魅了する「コンステレーション スモールセコンド」
名コレクション「コンステレーション」の数あるカラーバリエーションに仲間入りした新作は、文字盤にピーコックブルーとライトチェスナッツカラーが採用されています。ともにサンレイ仕上げが施され、光が当たる方向で色味が変化し、絶妙な深みを与える仕上がり。手元のニュアンスの変化を味わえる、美しい発色です。
今年から新たにスモールセコンドが加わり、フェイスはシンメトリーなデザインへ。リーフのような針、ケースとストラップをつなぐラグ部分の滑らかなハーフムーン型のカーブ、着用感を想定した肌触りのいい面取りなど、細部まで最高水準のタイムピースとなっています。
凛としたフェイスカラーと細やかな配慮、そして万全の機能、これらが揃っているからこそ、本物の魅力を知る女性たちがこのコレクションに惹かれるのでしょう。
「コンステレーションとは“星座”という意味。かつてスイスの天文台が行った時計の精度コンクールで、オメガが優秀な成績をおさめたことにちなんでいるそう。文字盤のロゴの下に小さな金の星が煌めいているのは、そんな歴史的エピソードがあるからです。
今回、特におすすめしたいのはブレスレットモデル。しなやかでなめらか、肌なじみもよく、本当につけ心地満点です。時分目盛りにダイヤモンドを使っているので視認性も高く、ラグジュアリーな実用時計としての性能をしっかり備えていますね」(本間さん)
■3・4:レディライクな表情が愛おしい「シーマスター アクアテラ」
1948年に、ブランド創立100周年を記念して誕生したコレクション「シーマスター」。2002年には「シーマスター アクアテラ」シリーズが仲間入りしました。違いはどこにあるのでしょう。
「アクアテラ」は、最高基準の機能はそのままに、シンプルビューティな見た目へと仕上げられています。今年の新作を見たら一目瞭然。さざ波を模したエンボス加工にマーキスカットの貴石でインデックスをセット。その美しさには、思わずため息が漏れてしまいそう。
文字盤とストラップのハーモニーも見事です。左のペールピンクの文字盤にはルビーのインデックス、ストラップはメタリックなレッド。右のダイヤモンドのインデックス使いにはヌーディなベージュカラーのダイヤルと同色系のストラップ。ワンカラーコーディネートのタイムピースという、女性の装いを意識した配色になっています。
「波模様の文字盤にナヴェット(小舟)の形のダイヤモンドやルビーが煌めき、水辺のリゾートに連れていきたくなるデザインです。華やかなルックでいながら防水性は150mと高性能。また一般的な腕時計は、バッグのマグネットやスマートフォンなどに近づけると帯磁して精度が落ちてしまいますが、このモデルのムーブメントは耐磁性を高めた進化形。美しいだけでなく、細やかな使い心地にまで気を配って仕上げていますね」(本間さん)
以上、オメガの「コンステレーション」と「シーマスター アクアテラ」をご紹介しました。
「シーマスターの初代モデルが誕生したのは1948年。コンステレーションは1952年です。それ以降、改良に改良を重ねながら現代に至っているロングセラーですから、信頼性が高いのです。どちらも名品と呼ばれるだけの理由がある、才色兼備のウォッチ。実際に手に取ってみると、そのよさが肌に伝わってくることでしょう」(本間さん)
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 菅野悦子
- EDIT :
- 谷 花生