清水硝子の黒切子ロックグラス「風車」(写真左)、フォレストの蒲田モダンGUINOMI「水鏡」(写真右)

今、日本だけでなく海外でとても人気のある江戸切子。昨今の江戸切子は、モダンでグラフィカルなデザインに進化し、再注目されています。

切子とは、表面にカットで模様を入れたガラスのこと。なかでも江戸発祥の伝統工法で職人が手づくりしたものは「江戸切子」と呼ばれます。もともと江戸時代に庶民の日用品として愛されていた工芸品だったため、つくり手が減ってきてしまった今でも生き残り、つくり続けられています。

まばゆい輝きや、やわらかな手触りなど、江戸切子の魅力はたくさんありますが、毎日使って感じてほしいのは、その使い心地のよさ。

西洋の工芸品はある意味“プロダクト化”していて、デザイナーがブランドをつくり、その“ブランド”としての工芸品を販売することが多いのですが、日本の工芸品はまず、使い手が第一。必ず使い手のことがいちばんに考えられており、何気なく手に馴染みやすかったり、口当たりが心地良かったりと、使い手がどのように使い、どう感じるかを大切にしています。日本人ならではの美意識が産み出したデザインといえるでしょう。

今の江戸切子はデザインがとても現代的に、洗練されてきています。毎日の生活に取り入れるだけで食卓に、暮らしのなかのふとした瞬間に、華を添えてくれますよ。

■清水硝子の黒切子ロックグラス「風車」

(写真左)ダイナミックな黒切子のロックグラス。側面を大きくカットしたデザインで、底面が風車のように見えるのが素敵。お茶やウィスキーもいいけれど、水を入れると品のよさが際立つ。「東京手仕事」ブランドの商品。口径9×高さ9.5㎝ 木箱入り ¥21,600(税込/限定商品)

■フォレストの蒲田モダンGUINOMI「水鏡」

(写真右)上質なシングルモルトが似合う、鮮やかなブルーのぐい呑み。丁寧な磨き仕上げが施された底面は、なめらかというより、まろやかな質感。手のひらで包み込んだときのわずかな凹凸も心地いい。「東京手仕事」ブランドの商品。口径5×高さ6cm 約50ml 木箱入り¥9,720(税込/限定商品)

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  • 小学館PAL SHOP
  • ※2016年8月1日時点の情報です。詳細はHPをご確認ください
この記事の執筆者
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高木史郎さん 和樂編集長
2017.9.1 更新
1970年生まれ。大学卒業後2年間、ヨーロッパ、北アフリカを中心にバックパック旅行を経験。テレビの制作会社を経て小学館入社。『Domani』7年、『和樂』13年の編集を手がける。ウェブマガジン『INTO JAPAN』編集長を兼務。 好きなもの:仏像巡り、土門 拳、喫茶店、マンガ、ボブ・マーリー、雑草観察、スキー、どぶろく、ビール、トルコライス、セントジェームス、顔ハメ写真
公式サイト:INTO JAPAN
クレジット :
写真/篠原宏明 文/渋谷香菜子