世界的に著名な靴デザイナーを父にもち、その元で20年以上も修行を積んだ経験をもつ靴業界の貴公子、ジャンヴィト・ロッシ。自身の名前を関したブランド「ジャンヴィト ロッシ」の10周年を機に、今年7月に本格的に日本上陸を果たしたデザイナーが、2017年11月25日に新作の先行発売を兼ねて来日イベントを実施しました。
今回の特別ゲストに招かれたのは、6年前からジャンヴィト ロッシの靴を愛用しているという田丸麻紀さん。おふたりとの撮影会には多くのファンが詰めかけ、伊勢丹新宿店の会場は賑わいをみせました。
靴マニアが語る「靴の選び方・着こなし方」
そんななか、Precious.jpでは靴フリークのおふたりに直撃インタビューを実施。「靴の選び方や着こなし方のコツ」など、日常にも使える「ヒント」は、ぜひ、動画でご覧ください!
■ジャンヴィト・ロッシ氏への質問
Q. 女性にとって靴の存在とは?
A. 女性にとって靴はとても重要なもの。空間的な自由を与えてくれるとともに、女性にとって、とても密接なアクセサリーでもあります。ラグジュアリーで、人の目を惹きつけるアイテムだと思います。
■田丸麻紀さんへの質問
Q. ジャンヴィト ロッシの靴を選ぶ理由とは?
美しいけれどもとてもタフなたくましさもあって、そして、色っぽいのに女性として媚びていない。(6年前に初めてジャンヴィト ロッシの靴と出合ったときに)ギュンと心を掴まれたポイントでした。
■ジャンヴィト・ロッシ氏への質問
Q. 日本女性の着こなしについて、どう思われますか?
A. 日本人女性の着こなしに関しては、さまざまスタイルをシーンに合わせて、クリエイティブに着こなしている、という印象です。そして、ミステリアスな部分もあると思っています。とても面白いと思いますし、(日本人女性の)スタイルの特徴だと思います。
Q. 靴選びのコツを教えてください。
A. 靴のスタイルを選ぶときには、靴を感じることがとても大切です。着飾るということではなく、「自分をどう表現するか」を考えて、靴を選んでほしと思います。ご自身のスタイルをいちばんよく見せるためには、まず鏡で自分の姿をチェックすることが重要です。自分が好きかどうかは、表情に現れると思いますので、鏡を見ながら選ぶと良いかと思います。
Q. 2018年SSコレクションの靴の特徴は?
A. 2018年SSコレクションでは、通常よりも遊び心のあるインティメートでセクシーなデザインを探求しました。さまざまなムードを、素材選びなど、いろいろな角度からアプローチしました。刺しゅうやレースを使ったソフトでロマンティックなムードの靴や、ストレッチ素材のレースでフェティッシュなスパイスを効かせるなど、いつもと少し違った角度からの表現を模索しました。
■田丸麻紀さんへの質問
Q. 新作を実際に履かれてみて、いかがでしょうか?
A. 足を入れるのももったいないくらい立ち姿も美しく、「さてどうやって足を入れるんだろう?」と悩むくらい芸術的な靴だと思いました。ジャンヴィトさんに履き方を教えていただいて実際に履いてみると、履き方が簡単なだけでなく、履き心地もよく、デザインだけでなく快適さという意味でもいろんなアイディアを組み込まれているんだなと気づきました。
■ジャンヴィト・ロッシ氏への質問
Q. フラットシューズやスニーカートレンドについて、どう思われますか?
A. とてもいいトレンドだと思います。いろんな靴が出てくることで、選べる自由の幅が広がるので、気分やムードに合わせてスニーカーやサンダルなど違ったスタイルを楽しむことができます。ひとつのスタイルに決めるのは面白くないので、オプションが増えるのは、とてもいいことだと思います。
■田丸麻紀さんへの質問
Q. 田丸さんはフラットシューズやスニーカーをどのように履かれますか?
A. 私には3歳の子供がいるので、走り回るときにもフラットシューズは便利で、現実的にも活用しています。フラットシューズを履くこともあるのでセクシーなヒールを履くときにガラッと気分も変わりますし、両方の感覚を楽しめるということで、ファッションをより楽しめると思います。
■ジャンヴィト・ロッシ氏への質問
Q. メンズシューズの日本展開は検討されていますか?
A. この9月に、ミラノとパリにメンズ専門店をオープンさせたばかりです。日本での展開も積極的に検討しているので、乞うご期待ください!
Q. あなたにとって靴とは?
A. いろいろありますが……。私にとって靴とは、言語です。自分の思いを伝えるための表現ツールです。
靴フリークのおふたりのメッセージは、いかがでしたか? 靴は生活をするうえでなくてはならないツールですが、「素敵な靴は素敵な場所へ連れていってくれる」という言葉があるように、選び方次第で毎日の生活をより魅力的なものへと導いてくれるはずです。それぞれのライフスタイルや、その日のシチュエーションに合わせて靴選びを楽しんでいるという、靴マスターのアドバイスを参考に、ヒールでもフラットシューズでも「自分がなりたい女性像」を想像しながら今日のベストワンを選んでみてはいかがでしょう。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- MOVIE :
- 大槻誠一
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃