デスクワークや立ちっぱなしの仕事など、長時間同じ姿勢でいることが習慣化していて、腰痛や冷え、むくみが慢性化していると感じている人は、お尻がコリ固まっているはず。

その原因は、お尻にある大きな筋肉「大臀筋」が硬くなることが深く関わっているのですが、そもそもお尻のコリは感じにくいうえに、マッサージもしにくい部位。それゆえ、たいていの人は放置してしまいがちなのですが、前に挙げた「腰痛」「冷え」「むくみ」だけでなく、「お尻のたるみ」までも引き起こしてしまうのですから、自覚がある人は今すぐケアを!

でもお尻のマッサージは手ではしにくいので、セルフケアするのは大変なのでは?と思いますよね。そこで、村木さんから簡単なのに驚くほど効果のあるメソッドを教えてもらうことに。

それはテニスボールをお尻におき、自分の体重を使ってコリほぐすという方法。力を使わずに、だれでも簡単に深く圧をかけることができるので、ぜひ試してみてくださいね。

■Step1:膝を立てて座り、お尻の下にテニスボールを置く

足をそろえて膝を立てて座ります。そして、お尻の中央より、やや上で、お尻にぎゅっと力を入れたときにできるくぼみあたりにテニスボールを入れます。後ろに両腕を伸ばして、なるべくボールに体重をかけます。これが基本姿勢に。

膝を立てて座り、お尻の下にテニスボールを置く
手に体重をかけるのではなく、テニスボールに体重をかけるように意識しましょう。

テニスボールを置く位置がここです。ここがお尻の緊張がほぐれやすいポイントですが、イタ気持ちいいと感じる場所におきましょう。

テニスボールを置く位置
正確でなくても、お尻の真ん中よりちょっと上のだいたいの位置で大丈夫です。お尻をほぐすと骨盤の歪み予防にも。

■Step2:お腹の力を使って、ボールを押しつぶすようにお尻を回す

そろえた膝を右に倒し、お腹の力を使ってボールを押しつぶすようにお尻を回します。左回り、右回りを各10回ずつ。反対側も同様に行いましょう。

ボールを押しつぶすようにお尻を回す
小さく円を描くように、コンパクトな動きでOKですが、テニスボールをぐりぐりとつぶすように体重をかけてください。

【まとめ|むくみ、冷え、腰痛解消に!テニスボールでお尻のコリをほぐす正しい方法4か条】
1.  腰痛、冷え、むくみを感じている人は、お尻がコリ固まっている可能性大。
2.お尻のコリは実感しにくく、マッサージもしにくい部位なので放置しがち。
3.テニスボールを使ってお尻をマッサージする方法が有効。
4.お尻の筋肉=大臀筋がほぐれることで下半身の血流がよくなり冷えやだるさが解消できる。

以上、「むくみ、冷え、腰痛解消に!テニスボールでお尻のコリをほぐす正しい方法」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は12月25日の更新です。お楽しみに!

 

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)。 そしてご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。Instagram
 
体験者:武田宏美さん
(39歳・音楽配信サービス会社勤務)
「お尻のマッサージが自分でできるのはいいですね。自覚はなかったのですが、お尻がコリ固まりすぎていたようで、最初は痛いなー、と思っていましたが、だんだんとコリがほぐれているのを実感。今はイタ気持ちいい程度になりました。重くて痛みを感じていた腰がとっても楽になりましたし、下半身のだるさも軽減したのがうれしいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子