「素寒貧」ってなんと読む?「すさむまずし」?…いえいえ、あの言葉ですよ!
本日は、意外な発見のある日本語を二つ取り上げ、クイズでおさらいして参ります。
1問目は、寒~い季節にちなんで、「寒」という字の入った日本語をクイズにしました。
【問題1】「素寒貧」ってなんと読む?
「素寒貧」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「貧乏で何も持たず、まったくお金がないこと。また、そのようなさまや、そういう人。」という意味の言葉です。
<使用例>
「昨年末は競馬で大勝負に負けてしまって、素寒貧だったの。今年は慎重になるわ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 素寒貧(すかんぴん) です。
「素寒貧(すかんぴん)」…会話から耳にしたり、文章なら「すかんぴん」「スカンピン」などの仮名で目にしたことは、みなさま、おありなのでは?
実はれっきとした漢字表記のある言葉、というところが「意外な発見」になりそうなので、とりあげてみました。過去シリーズで取り上げた「素頓狂(すっとんきょう)」なども似た例ですね。
「素寒貧(すかんぴん)」は「貧乏でまったくお金がない状態」を指す言葉ですが、現代では、本当にそのような状態を指すよりも、大きく散財した後などに、比喩表現的に使う例が多いようです。
さて、2問目も「意外な発見」のある日本語のクイズです。
【問題2】「陸なもの」ってなんと読む?
「陸なもの」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「陸」はこの場合「りく」とは読まず、「物や性格がまっすぐなさま」「土地が平らなこと」を意味する単語として使われています。
<使用例>
「取り寄せたカニ、どういう手違いか、どれもみな身がスカスカで、陸なものが入ってなかったの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 陸なもの(ろくなもの) です。
「陸(ろく)」とは、「ゆがみのないまっすぐな物や性格。」「土地が平らなこと。」などを意味する言葉ですので、
「陸なもの(ろくなもの)」は「まとも・まっとうなもの」というような意味あいで使用されますね。
「陸(ろく)」を使用する場合、例文のように、後ろに打消しの言葉をともなう事が多く、
「陸(ろく)でもない」「陸(ろく)でなし」「陸(ろく)なもんじゃない」などと使用されます。
…こちらの表記も、驚きと発見がありますよね。
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本日は、意外な発見のある日本語から、
・素寒貧(すかんぴん)
・陸なもの(ろくなもの)
・陸でなし(ろくでなし)
などをピックアップし、クイズでおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱