「飛竜頭」ってなんと読む?「とぶりゅうあたま」ではなく、おいしいものです!
明日、5月24日は、戦国武将・伊達政宗の忌日です。
伊達政宗と言えば「独眼竜」の異名を持つ、現代でも人気の高い武将ですね。
彼が「独眼竜」と呼ばれた由来は、幼いころ天然痘にかかって右目を失明しながらも、大変勇猛な名武将・名君主として大成したさまを称えたものです。
本日は「独眼竜・政宗」の忌日にちなんで、「竜」という字の入った日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「竜蝦」ってなんと読む?
「竜蝦」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:お祝い事でいただくことの多い、大きく立派で美味な食材です。
<使用例>
「竜蝦は、身をお刺身で頂くのはもちろん、味噌もウニのように美味しいわよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 竜蝦(いせえび)です。
「伊勢海老」という表記がおなじみですが、「竜蝦(いせえび)」とも書くのです。
エビの中でもひときわ大きく立派で、髭のある細長い姿は、たしかに竜を連想させますね。
日本語にはこうした、言葉の趣(おもむき)を感じる複数の表記があったりして、知ると面白く興味深いですね。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「飛竜頭」ってなんと読む?
「飛竜頭」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:崩した豆腐に野菜や昆布などの具材を加え、丸めて油で揚げたものです。
<使用例>
「あちらのお店の、ギンナンの入った飛竜頭が、母の好物なの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 飛竜頭(ひりゅうず/ひりょうず)です。
「飛竜頭(ひりゅうず/ひりょうず)」の語源は、ポルトガル語の「filhos(フィリョース・米粉などの具材を混ぜ、水で練って揚げたた食品)」 に漢字をあてたもの、と言われています。この食品は、戦国時代に日本に渡来したと言われています。
「がんもどき」は、江戸時代に精進料理として考案された食品ですが、「飛竜頭(ひりょうず)」と作り方が似通っていたためか、いつしか同じ食品を指す言葉となっていったようです。
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本日は、5月24日の伊達政宗忌にちなんで、「竜」という字の入った日本語から、
・竜蝦(いせえび)
・飛竜頭(ひりゅうず/ひりょうず)
などの読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱