「醪」ってなんと読む?音読みでは「ロウ」、では訓読みでは?
明日・8月4日は『ビヤホールの日』です。
1899(明治32)年の8月4日に、日本初のビヤホール「恵比壽ビヤホール」が開店したことにちなんで、「ビヤホールのもつ、明るい雰囲気、親しみやすさを多くの人に味わってもらうこと」が目的とされています。夏本番を迎え、ビールが格別に美味しい季節にぴったりの記念日ですね。
本日は、お酒に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「醪」ってなんと読む?
「醪」の、読み仮名3文字の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:お酒や醤油を製造する過程で、これができます。
<使用例>
「私は、醪を漉さずに作った、濁り酒が一番好きなの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 醪(もろみ)です。
「醪(もろみ)」は、「酒や醤油を醸造する際、発酵している原料から粕(かす)を濾す前のもの。」を指します。
日本酒の場合、清酒醪(せいしゅもろみ)から酒粕を濾して絞ることで「原酒」となり、酒粕を漉さずにそのままお酒として商品化したものが「濁酒(どぶろく)」と呼ばれます。
※「醪」という字の読み仮名に、「もろみ」のほか、「にごりざけ」「どぶろく」もございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「蟒蛇」ってなんと読む?
「蟒蛇」の、読み仮名4文字の、正しい読み方をお答えください。
ヒント:「巨大な蛇の俗称。」また「大酒飲みをたとえていう言葉。」です。
<使用例>
「彼女、清楚な見た目に反して、すごい蟒蛇なのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 蟒蛇(うわばみ)です。
「蟒蛇(うわばみ)」とは、「巨大な蛇」の俗称で、特に熱帯産のニシキヘビ類を指す言葉です。大蛇が大口をあけてエサを飲み込む特性になぞらえ、大酒飲みや酒豪のたとえとしても使われますね。日本神話に登場する大蛇・ヤマタノオロチも、八塩折(やしおり)の酒によって成敗されますので、大蛇=酒好き、というイメージの歴史は大変古くから続いているわけです。
ビールのすすむ季節ですが、「蟒蛇(うわばみ)」と化さぬよう(笑)、節度をもって楽しみたいですね。
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本日は、8月4日『ビヤホールの日』のトリビアと、お酒に関連する日本語から、
・醪(もろみ)
・蟒蛇(うわばみ)
などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』(ブリタニカ・ジャパン株式会社)/SAKETIMESウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱